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Cocoliveの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【証券コード137A】

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株価

Cocoliveとは

ココリブ株式会社は東京都千代田区に本社を置くIT企業で、不動産業界向けにクラウドサービスを提供しています。主力サービスは「KASIKA(カシカ)」という顧客管理システムで、不動産会社が顧客とのやり取りや商談状況を見える化し、効率よく追客(再アプローチ)できるようにするツールです。

KASIKAはすでに全国で1000社を超える不動産会社に導入されており、営業の自動化や成約率の向上を支えるシステムとして業界内で注目されています。クラウドを使って顧客データを管理できるため、営業担当者が複数いても情報共有がスムーズで、業務の属人化を防げるのが特徴です。

会社設立は2017年で、2024年2月に東京証券取引所グロース市場へ上場しました。資本金は約2億3千万円で、主に人材採用やシステム開発、セキュリティ強化などに投資しています。業績は右肩上がりで、2021年から2023年にかけて売上が約3倍に成長しました。

ココリブは今後、不動産業界以外にも顧客管理や営業支援システムを広げていく計画を持っており、安定した成長を続ける可能性があります。ITと不動産をつなぐ企業として、今後の展開が期待されるベンチャー企業です。

直近3年間の業績・指標

決算期(5月期) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円)
2023年5月期 797 140 140 97
2024年5月期 1,027 215 203 149
2025年5月期 1,301 279 281 209

バリエーション

決算期(5月期) PER(倍) PBR(倍) 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%)
2023年5月期 ―(未上場のため算出なし) ―(未上場のため算出なし) 約17.6% 約36.3% 約26.1%
2024年5月期 約16.2倍 約3.9倍 約20.9% 約22.6% 約18.9%
2025年5月期(予想) 約18.0倍 約3.9倍 約21.5% 約23.6% 約19.8%

投資判断

ココリブは、直近3年間の業績と各種指標を見る限り、高成長だが割高感もあるグロース銘柄です。

まず業績を見ると、2023年から2025年にかけて売上高は約800百万円 → 1,027百万円 → 1,301百万円と毎年大幅に伸びています。営業利益も140百万円 → 215百万円 → 279百万円と右肩上がりで、営業利益率は約18〜21%と高水準。利益率が安定して高いのは、クラウドサービスの収益構造がスケールしている証拠です。

財務面も健全で、ROEが20%を超え、ROAも18〜19%台と効率の良い経営を実現しています。自己資本比率が80%を超えており、借入に頼らない強いバランスシートを持っています。こうした点から、会社としての収益基盤は非常に安定しています。

一方で、指標面ではPERが約18倍、PBRが約4倍と、やや割高水準にあります。これは投資家が将来の成長に期待している証拠でもありますが、もし成長が鈍化した場合には調整リスクもあるため注意が必要です。

総合的に見ると、ココリブは「安定した利益を生む成長企業」であり、短期で爆発的に株価が上がるタイプではありませんが、中長期での上昇余地は十分あります。成長性・収益性・財務の健全性を兼ね備えたバランスの良い企業で、投資判断としては中長期でやや強気”が妥当です。短期的な値動きを狙うより、2〜3年先を見据えた保有が向いている銘柄と言えます。

今後の値動き予想!!

Cocoliveの現在株価を 1,256円 として、今後5年間の株価の見通しを平文で示します。

現在この会社は、不動産業界向けのクラウドサービス「KASIKA」などを展開する情報・通信業の企業です。

以下、5年間(おおよそ2030年頃まで)を想定して“楽観・中立・悲観”の3パターンで予想します(出発点:1,256円)。

楽観的シナリオ
もしクラウドサービスの需要が急速に高まり、Cocoliveが不動産業界でシェアを拡大し、収益拡大・利益率向上・新機能投入・海外展開などに成功したとすれば、株価は 2,500円〜4,000円 程度まで上昇する可能性があります。

中立的シナリオ
クラウドサービス需要は堅調に推移するものの、競争激化・人材確保コスト・サーバ/セキュリティ/運営コストの上昇などが成長を抑える場合。Cocoliveも安定運営を維持しつつ新規大躍進には至らないと考えられます。この場合、株価は 1,600円〜2,200円 程度で推移すると予想します。

悲観的シナリオ
一方、クラウドサービス市場の競争激化、価格下落、またはCocoliveの競争優位が失われた場合。あるいは景気後退・不動産業界の低迷が連動した場合には、株価は 800円〜1,400円 程度に下落する可能性があります。もしくはこのまま横ばいになる可能姓があります。

総じて言うと、Cocoliveは“クラウドサービス×不動産業界”という比較的新しいテーマを持っており、その成長ポテンシャルはあります。ただし、株価を大きく上げるためには、シェア拡大・コスト効率化・新市場開拓・収益モデルの確立といった複数の条件が整う必要があります。
現在の1,256円という株価は、テーマ性と将来期待の一部を織り込んでいる可能性があります。将来的にこの会社が成長を実証できれば株価上昇も期待できますが、逆に期待が裏切られれば下振れリスクもあります。

この記事の最終更新日:2025年10月23日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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