株価
サンヨーホームズとは

サンヨーホームズ株式会社は、大阪市西区に本社を置く中堅住宅メーカーで、戸建住宅、分譲マンション、賃貸住宅、福祉施設などの設計・建築・販売を中心に事業を展開している企業である。近畿圏を主な基盤としながら、首都圏や中部、九州など都市部を中心に住宅事業を展開している。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、戸建住宅事業とマンション事業を主軸とする総合住宅会社として事業を行っている。
同社の起源は1969年に設立されたクボタハウス株式会社で、軽量鉄骨構造のプレハブ住宅メーカーとしてスタートした。その後2002年に三洋電機が同社の全株式を取得し、三洋ホームズ株式会社として再スタートした。
2003年には三洋エステートのマンション事業や住宅事業を統合し、住宅とマンションを両軸とする事業体制が整えられた。2006年にはオリックス、セコム、関西電力などが資本参加し、住宅事業の基盤を強化している。2008年には第三者割当増資を実施し、三洋電機グループから事実上独立した企業となった。
2011年には三洋電機が保有株式を売却し、資本関係が解消された。その後、住宅設備メーカーLIXILが新株主として参加するなど株主構成が変化している。また旧親会社である三洋電機との関係解消に伴い、「三洋」ブランドの使用に関する訴訟問題が起こり、2012年12月に現在のサンヨーホームズ株式会社へ商号変更が行われた。
2013年には東京証券取引所市場第二部へ上場し、2014年には市場第一部へ指定替えとなった。さらに2016年には海外事業の拠点としてベトナム・ハノイに駐在員事務所を開設するなど、海外展開にも取り組んでいる。
事業内容は主に住宅事業、マンション事業、リニューアル流通事業、賃貸住宅・福祉施設事業、リフォーム事業、ライフサポート事業などで構成されている。住宅事業では軽量鉄骨構造のプレハブ注文住宅を中心に展開しており、耐震性や耐久性、メンテナンス性を重視した住宅づくりを特徴としている。
太陽光発電やオール電化、制震システム、24時間空調などの設備を取り入れた環境性能の高い住宅を提供しており、ZEH(ネットゼロエネルギー住宅)にも対応した商品開発を行っている。企業コンセプトとして「ECO&SAFETY」を掲げ、省エネルギー性能や安全性を重視した住宅開発を進めている。
マンション事業では「サンメゾン」ブランドを中心とした分譲マンションの開発・販売を行っている。都市部を中心にファミリー向けマンションや都市型マンション、シニア向けマンションなど多様な住宅商品を供給しており、2020年時点で累計175物件、1万6000戸以上の供給実績がある。大規模複合開発や再開発プロジェクトにも参画しており、戸建住宅と並ぶ主力事業となっている。
また賃貸住宅や高齢者向け住宅、介護福祉施設などの開発も手掛けており、シニア向け分譲マンション「サンミット」シリーズなど高齢化社会に対応した住宅事業も展開している。さらにグループ会社のサンヨーホームズコミュニティではマンション管理、家事代行サービス、リハビリ型デイサービス、保育園運営などの生活支援サービスも行っている。
加えてリフォーム事業では、子会社のサンヨーリフォームを中心に住宅改修やメンテナンス、設備更新などを手掛けており、既存住宅市場にも対応している。太陽光発電の販売や軽量鉄鋼のOEM供給などを行うサンヨーアーキテックなど関連事業も展開し、住宅を中心とした総合的な住生活サービス企業として事業を拡大している。現在は戸建住宅とマンション事業が売上の大きな柱となっており、都市部を中心とした住宅開発を通じて事業を展開している。
サンヨーホームズ 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 一株益(円) | 一株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連21.3 | 53,487 | 782 | 872 | 509 | 47.0 | 25 |
| 連22.3 | 51,123 | 548 | 545 | 326 | 29.5 | 25 |
| 連23.3 | 40,970 | -149 | -191 | -245 | -22.2 | 25 |
| 連24.3 | 45,860 | 952 | 935 | 648 | 58.3 | 25 |
| 連25.3 | 45,518 | 956 | 1,167 | 673 | 60.2 | 25 |
| 連26.3予 | 61,000 | 2,000 | 1,800 | 1,200 | 105.2 | 25 |
| 連27.3予 | 63,000 | 2,200 | 2,000 | 1,350 | 118.4 | 25 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 決算期 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 2,555 | -117 | 1,776 |
| 2024 | 3,538 | -16 | -5,134 |
| 2025 | -2,371 | -46 | 1,210 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率 | ROA | ROE | PER(倍) | PBR(倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | -0.4% | -0.5% | -1.7% | – | – |
| 2024 | 2.0% | 1.3% | 4.3% | – | – |
| 2025 | 2.1% | 1.3% | 4.3% | 11.5〜13.5 | 0.54 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
サンヨーホームズは、売上が458億円、455億円と横ばいで推移しており、2026年予想では610億円まで拡大する見込みになっている。これまで売上は大きく成長しているわけではなく停滞気味の推移だったが、2026年は大幅増収計画となっており事業規模の拡大が見込まれている。
利益面を見ると、営業利益は9.5億円から9.5億円とほぼ横ばいで推移していたが、2026年予想では20.0億円まで大きく伸びる見込みとなっている。経常利益も9.3億円から11.6億円へと増加しており、2026年予想では18.0億円まで拡大する計画になっている。純利益は6.4億円から6.7億円と小幅増益にとどまっているものの、2026年予想では12.0億円まで増える見通しで、利益面では回復から拡大局面に入る可能性がある。
収益性を見ると営業利益率は-0.4%から2.0%、2.1%と改善している。ただし2%台は住宅業界の中でも低い水準であり、収益力の強い企業とは言いにくい。赤字から黒字へ改善している点は評価できるが、まだ高収益企業の水準には達していない。
資本効率を見るとROEは-1.7%から4.3%、4.3%と黒字回復に伴って改善している。ただし4%台は資本効率としては低めの水準であり、株主資本を効率的に活用している企業とは言いにくい。ROAも-0.5%から1.3%、1.3%と同様に低水準で、資産効率も高い企業とは言えない。
株価評価を見ると2025年の実績PERは11.5倍から13.5倍のレンジで、日本株としては標準的な水準にある。一方でPBRは0.5倍と純資産を下回る水準になっており、市場からは成長性や収益力が低い企業として評価されている可能性が高い。PBR1倍を大きく下回る水準は割安とも言えるが、それは同時に企業の収益力が低く評価されていることも意味している。
総合的に見ると、サンヨーホームズは売上が長く横ばいで収益力も低く、ROEや営業利益率も低水準であるため、高成長企業とは言いにくい。一方でPBR0.5倍という評価は資産価値から見ると割安であり、業績改善が進めば株価が見直される余地はある。したがってこの銘柄は、成長株として投資するタイプではなく、資産株や業績回復株として中長期で見直しを期待するタイプの投資対象と判断できる。
配当目的とかどうなの?
配当利回りを見ると、2026年3月期予想、2027年3月期予想ともに3.52%となっており、日本株の平均利回りである2%前後と比べるとやや高い水準にある。4%台ほどの高配当ではないものの、インカム目的としては一定の魅力がある水準と言える。
利益とのバランスを見ると、純利益は6.4億円から6.7億円と小幅な増益にとどまっているが、2026年予想では12.0億円まで拡大する見込みになっている。営業利益も9.5億円から9.5億円と横ばいだったが、2026年予想では20.0億円まで増える計画となっており、利益回復が実現すれば配当維持の余力は大きく改善する可能性がある。
ただし収益性の面では営業利益率が-0.4%から2.0%、2.1%と依然として低い水準にあり、住宅会社として見ても高収益企業とは言いにくい。ROEも4.3%と低水準であり、企業の資本効率は高くない。このため利益が大きく伸びない限り、配当が大きく増える可能性はそれほど高くないと考えられる。
株価評価の面ではPBRが0.5倍と純資産を下回る水準にあり、市場からは低成長企業として評価されている可能性が高い。一方でこの水準は資産価値から見ると割安でもあり、株価が大きく下がりにくい構造にもなっている。配当利回り3%台はこの株価水準をある程度支える要因になりやすい。
総合的に見ると、サンヨーホームズは配当利回り3.5%前後という点から、配当目的として一定の魅力はあるものの、利益成長が強い企業ではないため高配当株として特別に魅力が高い銘柄とも言いにくい。したがってこの銘柄は、高配当株として積極的に配当収入を狙うというより、資産株としての割安感と3%台の配当を受け取りながら中長期で保有するタイプの投資対象と考えられる。
今後の値動き予想!!
現在、サンヨーホームズの株価は709円です。ここから今後5年間の値動きを予想すると、全体的には「緩やかな上昇基調だが、短期的な上下を繰り返す展開」になる可能性が高いと考えられます。
まず、株価指標から見ると、PERが6〜7倍、PBRが0.5倍程度と非常に割安な水準にあります。これは、利益に対して株価が安く評価されている状態であり、企業が安定した利益を維持できれば見直し買いが入りやすい水準です。ただし、営業利益率が2%前後と低いため、利益率の改善が進まない限り株価が大きく上昇する力は限定的です。
今後5年間のシナリオとして、まず「楽観的なケース」では、住宅リフォームや再開発関連の需要拡大が追い風となり、営業利益率が3〜4%に上昇すれば、株価は1,000円〜1,200円前後まで上昇する可能性があります。景気や金利の動きが安定すれば、緩やかに上値を追う展開が想定されます。
「中立的なケース」では、今と同じような利益率と成長ペースが続き、株価は700円〜900円の間で推移するレンジ相場になると考えられます。配当利回りを含めて堅実な投資対象としての位置づけが続くでしょう。
「悲観的なケース」では、住宅需要の減少や建設コストの上昇が重なり、利益が圧迫される可能性があります。この場合、株価は600円〜500円台に下落するリスクがあります。
まとめると、サンヨーホームズの709円という株価は「安定・割安・地味だが底堅い」という位置にあり、急騰よりも中長期でじっくり保有して配当を受け取るタイプの銘柄です。5年後に1,000円を超えていれば成功の範囲であり、逆に下落したとしても急落リスクは限定的です。成長よりも安定を求める投資家に向いた銘柄といえます。
この記事の最終更新日:2026年3月8日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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