株価
イシンとは

株式会社イシンは、東京都新宿区新宿6丁目28番7号に本社を置く企業です。
2005年4月に設立され、現在は東京証券取引所グロース市場に上場しています。
資本金は約1億6,374万円、従業員数はおよそ100名です。
イシン株式会社は、メディア事業を軸に自治体や企業の課題解決を支援する「公民共創事業」、スタートアップや大企業の海外展開をサポートする「グローバルイノベーション事業」、経営者・成長企業向けのブランディング支援を行う「メディアPR事業」を展開しています。
具体的には、自治体向けの情報プラットフォームやセミナー運営、地域創生やDX支援、企業向けの採用広報・経営者コミュニティ運営、そして海外スタートアップとの連携支援など、多角的な事業を行っています。
また、同社は「ベンチャー通信」「経営者通信」などの独自メディアを発行しており、経営者インタビューや成長企業の紹介を通じて、ビジネス分野における情報発信とネットワークづくりにも力を入れています。
これらの事業を通じて、自治体・企業・個人を結ぶハブとして、社会課題の解決と持続的な成長支援を目指している企業です。
直近3年間の業績・指標
| 決算期 | 売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 純利益 (百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 1,148 | 95 | 111 | 83 |
| 2024年3月期 | 1,280 | 200 | 188 | 126 |
| 2025年3月期 | 1,393 | 245 | 232 | 177 |
バリュエーション
| 決算期 | PER (予想/実績) | PBR (実績) | 営業利益率 | ROE (実績) | ROA (実績) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | — 倍 | — 倍 | 8.31 % | 10.94 % | 5.15 % |
| 2024年3月期 | — 倍 | 1.61 倍 | 15.70 % | 16.59 % | 6.32 % |
| 2025年3月期 | — 倍 | 1.61 倍 | 17.59 % | 16.49 % | 8.04 % |
出典元:IRBANK 株予報 Yahoo!ファイナンス
投資判断
イシン株式会社は、ここ数年で売上・利益ともに堅調に伸びており、成長企業としての勢いが感じられます。
特に2023年から2025年にかけて、営業利益と純利益が右肩上がりに増加しており、収益性の改善が進んでいます。営業利益率も15%を超える水準に上昇し、利益体質が強化されている点は大きな評価ポイントです。
また、ROEが16%前後、ROAも8%前後と、資本と資産の両面で効率的に利益を生み出していることから、経営効率はかなり高いといえます。自己資本比率も高く、財務の安定性にも問題は見られません。
一方で、PBRは1.6倍前後と、やや割高感があります。これは市場が成長期待をすでに織り込んでいる状態を示しており、今後の株価上昇にはさらなる利益拡大や新規事業の伸びが必要です。
イシンは、自治体DXや公民共創事業、経営者向けメディア事業など、時代のトレンドに合った成長分野を手掛けており、中期的な成長ポテンシャルは高い企業です。
ただし、事業構造的に景気や広告市場の動向に影響を受けやすく、短期的な業績変動リスクには注意が必要です。
総合的に見ると、イシンは「成長性の高いが、やや割高な中小型成長株」です。
中長期的に保有して成長を待つには魅力があり、押し目(株価が調整したタイミング)での分散投資が有効です。
短期的な売買よりも、3〜5年スパンでの中期投資向きの銘柄と判断します。
今後の値動き予想!!(5年間)
イシン株式会社の現在値は1,003円です。
この会社は、自治体DXや公民共創、メディアPRなどの成長分野を手がけており、近年は売上と利益が安定して伸びています。ROEは16%前後と高水準で、経営効率が良く、成長企業としての地位を確立しつつあります。ただし、PBRは1.6倍ほどとかなり割高で、すでに市場が高い成長を織り込んでいる水準です。
今後5年間の株価の見通しを考えると、業績の推移によって3つのパターンが想定されます。
まず、事業が順調に拡大し、自治体支援事業や経営者向けメディア事業が軌道に乗る場合は、株価は1,600円から1,800円程度まで上昇する可能性があります。これが最も楽観的なシナリオです。
次に、業績が緩やかに成長する中立シナリオでは、株価は1,200円から1,400円前後の範囲で推移する可能性が高いと考えられます。現在の水準から見て、緩やかな上昇です。
一方で、人件費や広告コストの上昇、景気減速による受注鈍化などが起こった場合、株価は700円から800円台まで下落するリスクもあります。
総合的に見ると、イシンは高成長を期待できるが、現在は割高感がある中長期保有向けの銘柄です。短期的な値上がりを狙うよりも、株価が下がった局面で買いを検討し、3〜5年のスパンで成長を待つのが現実的な戦略と言えます。
この記事の最終更新日:2025年10月24日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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