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グリーンエナジー&カンパニーの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1436】

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株価

グリーンエナジー&カンパニーとは

株式会社グリーンエナジー&カンパニーは、再生可能エネルギー事業を中心に展開している企業です。本社は東京都港区東新橋にあり、徳島県にも拠点を構えています。2009年4月に設立され、代表取締役社長は鈴江崇文氏です。資本金は約9億7,000万円、従業員数は連結で約160名です。上場市場は東京証券取引所グロース市場です。

同社は、環境エネルギー分野に特化した事業を展開しており、再生可能エネルギーの発電設備の開発や販売、そして太陽光発電所の設計・施工・運用・保守(O&M)を一貫して行っています。また、発電所の保守や修繕、管理業務を通じて、安定的な発電を維持することにも力を入れています。

加えて、次世代型の住宅開発にも注力しており、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)やスマート住宅の企画、建築、販売を手がけています。これらの住宅は、省エネルギーと創エネルギーを両立させる仕組みを備えており、環境負荷を抑えた暮らしを実現するものです。

さらに、グリーンエナジー&カンパニーは「ソーラーシェアリング」や「アグリファクトリー」と呼ばれる営農型発電にも取り組んでいます。これは、農地や遊休地の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させる仕組みで、再生可能エネルギーと地方活性化を結びつける新しいビジネスモデルです。

近年では、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進し、企業や自治体向けに脱炭素化や再エネ導入のコンサルティング支援も行っています。さらに、デジタル技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)事業や、環境教育、地域社会との協働プロジェクトなどにも積極的に関わっています。

同社は「エネルギーを未来の子どもたちへ」という理念を掲げ、持続可能な社会の実現を目指して事業を展開している企業です。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円)
2023年4月期 8,853 530 515 323
2024年4月期 9,676 512 502 330
2025年4月期 11,616 543 408 275

バリュエーション

指標 最新値 / 予想など
PER(会社予想) 約 25.87 倍(10/23時点予想)
PBR(実績) 約 1.88 倍(実績)
ROE(実績) 約 5.33%(実績)
ROA(実績) 約 2.14%(実績)
営業利益率 4.7%

出典元: Yahoo!ファイナンス IRBANK 株探

投資判断

株式会社グリーンエナジー&カンパニーは、再生可能エネルギー事業を中心に展開している成長企業です。直近の業績を見ると、2023年から2025年にかけて売上は約88億円から116億円へと増加しており、営業利益も530百万円から543百万円へと伸びています。経常利益は約400~500百万円前後で推移し、純利益はおよそ2億7,000万円前後を維持しています。着実に黒字を確保しながら事業規模を拡大している点は好材料といえます。

営業利益率はおおむね5%前後で安定しており、利益体質としては堅実です。ただし、ROEは5%台、ROAは2%台にとどまっており、資本効率はまだ高いとは言えません。企業としては安定感はあるものの、高い収益性を誇る段階には達していないと考えられます。

株価指標を見ると、PERは約25倍、PBRは約1.9倍です。成長株としては妥当な水準ですが、業績の拡大が一時的に鈍化すれば株価が割高に見られる可能性もあります。現状のPER水準は、将来の利益拡大をある程度織り込んだ評価といえます。

同社は再生可能エネルギー、特に太陽光発電や蓄電池、営農型発電(ソーラーシェアリング)などの分野で事業を広げており、政府のGX(グリーントランスフォーメーション)政策の追い風を受ける位置にあります。中長期的なテーマ性は強く、今後も成長余地は十分にあります。

総合的に判断すると、グリーンエナジー&カンパニーは「中長期での成長を見込める安定型の成長銘柄」といえます。ただし、ROEやROAなどの効率指標はまだ改善途上で、短期的な上昇を狙うよりも、長期的な視点で再エネ需要の拡大に乗る形で保有するのが適しています。株価指標的にはやや高めの評価を受けているため、押し目での買いを検討するのが望ましいと考えられます。

今後の値動き予想!!(5年間)

株式会社グリーンエナジー&カンパニーの現在の株価は2,390円です。ここから今後5年間の値動きを予想すると、業績成長や市場動向によって3つのシナリオが考えられます。

まず、強気シナリオとして、再生可能エネルギー関連の需要拡大が続き、同社の売上と利益が毎年15%程度成長すると仮定した場合、5年後の株価はおよそ4,800円前後になると見込まれます。これは現在の株価の約2倍に相当し、事業拡大が順調に進んだ場合の理想的なケースです。

次に、中立シナリオでは、業績が安定して年平均7%程度の成長を維持した場合、5年後の株価は約3,350円前後になると考えられます。この場合、安定的な成長を継続しながらも、市場の変動を吸収しつつ着実に株価が上昇する現実的なパターンです。

最後に、弱気シナリオでは、エネルギー価格の下落や政策変更、設備投資コストの上昇などによって業績が伸び悩み、年率マイナス5%のペースで下落した場合、5年後の株価はおよそ1,860円前後に下がる可能性があります。これは業績の一時的な停滞や市場環境の悪化を想定したケースです。

総合的に見ると、グリーンエナジー&カンパニーは再生可能エネルギー分野の拡大に伴い、中長期的な成長が期待できる企業です。政府の脱炭素政策やGX推進などの追い風を受け、安定した事業基盤を築いている点はプラス材料です。現在の株価水準はやや高めではありますが、長期的な視点で見れば成長余地は十分にあり、今後5年間で堅実な上昇が見込まれる銘柄といえます。

この記事の最終更新日:2025年10月24日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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