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IDトークン取得に失敗しました。コロンビア・ワークスとは

コロンビア・ワークス株式会社は、不動産開発や賃貸管理、ホテル運営、アセットマネジメントなどを行う企業です。
本社は東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号渋谷アクシュ9階にあり、2013年5月14日に設立されました。代表取締役は中内準氏で、資本金は約15億7,600万円です。2024年3月27日に東京証券取引所スタンダード市場へ上場しました。決算期は12月、単元株数は100株です。
事業内容としては、不動産の開発・販売・管理を一貫して行う点が特徴です。仕入れから設計、販売までスピード感を持って対応し、医療施設や学生マンションなどのBTS(Build To Suit)型施設も手掛けています。
自社ブランドには、高級レジデンスの「Blancé(ブランセ)」、快適な住環境を提供する「LUMIEC(ルミーク)」、オフィスブランドの「BIASTA(ビアスタ)」などがあります。
また、グループ会社を通じてホテル運営も行っており、自社開発のアートホテルなどを運営しています。さらに、アセットマネジメント事業では投資家から委託を受けて資産運用を行い、不動産価値を最大化するサービスを提供しています。
直近3年間の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 1株当たり利益(EPS,円) | 1株当たり配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 14,469 | 2,718 | 2,382 | 1,516 | 303.3 | 45.5 |
| 2024 | 20,981 | 3,892 | 3,519 | 2,238 | 345.95 | 57.5 |
| 2025(予想) | 41,000 | 5,000 | 4,400 | 2,900 | 417,6 | 69.0 |
バリュエーション
| 年度 | PER(倍) | PBR(倍) | 営業利益率(%) | ROE(%) | ROA(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 実績 | 12.15 倍 | 2.19 倍 | 18.55% | 18.5% | 4.29% |
| 2025 予想 | 約 9.89 倍 | 約 2.19 倍 | 約 11.94% | 約 22.18% | 約 4.48% |
出典元:IR BANK
投資判断
コロンビア・ワークス株式会社は、ここ数年で急成長している不動産開発会社です。
2024年の実績では売上高がおよそ209億円、営業利益は約38億円、経常利益が約35億円、純利益が約22億円と、前年から大きく伸びています。営業利益率は約18.5%と非常に高く、ROE(自己資本利益率)も18%台、ROA(総資産利益率)も4%台と、収益性の高い企業です。PERはおおよそ12倍、PBRは2倍前後で推移しています。
2025年はさらに売上高が約396億円まで増加する見込みで、営業利益は約47億円、経常利益が約42億円、純利益が約27億円と予想されています。ただ、営業利益率は11〜12%台に下がる見込みで、売上拡大に伴って利益率がやや低下する可能性があります。PERはおよそ9.8倍、PBRは2.2倍程度の予想で、依然として割安感はあります。ROEは22%前後、ROAは4%台と引き続き高水準を維持しています。
総合的に見ると、この会社は成長力が高く、ROEや営業利益率も十分に高いことから、今後の業績拡大を期待できる銘柄だといえます。株価指標もPERが10倍前後とまだ割安な水準にあり、中期的な成長投資としては魅力的です。
一方で、懸念点としては、売上の急拡大により利益率が下がる可能性がある点と、自己資本比率がやや低下傾向にある点です。財務リスクをある程度意識しつつ、中長期で保有する分には有望な銘柄と判断できます。
配当目的とかどうなの?
コロンビア・ワークス株式会社を配当目的で見る場合、結論から言うと「安定成長型の中では悪くないが、高配当株ではない」という印象です。
まず、2023年の配当は1株あたり45.5円、2024年は57.5円、そして2025年の予想では69円と、きれいな増配傾向が続いています。利益も順調に伸びており、会社として配当を増やす余力があります。実際に配当性向(利益に対する配当の割合)は20%以下と低く、今後さらに増配する余地があると考えられます。
一方で、現在の株価から見た配当利回りはおよそ1.7〜1.8%前後と、それほど高くはありません。どちらかというと「成長企業がついでに配当も出している」というタイプで、「配当で安定収入を得たい」という目的だけで買う銘柄ではないと思います。
ただし、この会社は売上や利益が毎年大きく伸びており、今後も成長が見込める点が強みです。利益が増えることで配当も自然と増えていく可能性が高く、長期での保有には向いています。
要するに、今の利回りは控えめだが、成長とともに配当が増えていく“将来の増配期待株” という位置づけです。短期的に配当を狙うよりも、業績拡大に合わせて中長期で保有していくのが良いタイプの銘柄だと思います。
今後の値動き予想!!(5年間)
コロンビア・ワークス株式会社の現在値は3,860円です。
この株価をもとに、今後5年間の値動きを「良い場合」「中間」「悪い場合」の3つのシナリオで予想します。
【良い場合】
業績の成長が順調に続き、中期経営計画通りに営業利益や純利益が年平均で2割近く伸びる場合です。
このときは投資家からの評価も高まり、PERの上昇や増配の期待から株価は右肩上がりになる可能性があります。
この場合、5年後の株価はおよそ 9,000円〜10,000円前後 に到達する見込みです。
現在値の約2.5倍ほどで、配当も毎年増えていけば、長期保有のリターンはかなり良好な水準になります。
【中間の場合】
業績は堅調に推移するものの、建築コストや金利上昇などの影響で利益率がやや低下するケースです。
それでも売上成長と増配が続けば、市場からの信頼は維持されます。
この場合、5年後の株価は 6,000円前後 と予想されます。
株価上昇率は約1.5倍〜1.6倍ほどで、配当を含めると年平均10%前後のトータルリターンが見込めます。
【悪い場合】
不動産市況の悪化や建築費の上昇、金利の上昇などが重なり、利益が横ばいまたは減少するケースです。
営業利益率が低下し、成長ストーリーが一時的に鈍化した場合、株価は調整局面に入る可能性があります。
この場合、5年後の株価は 3,000円前後 まで下落する可能性もあります。
現状維持または若干の下落にとどまる可能性はありますが、成長株としての魅力は薄れるでしょう。
【総合判断】
コロンビア・ワークスは今のところ業績の勢いが強く、配当も年々増加しており、成長シナリオが崩れていません。
短期的な値動きは別として、中長期で見れば「上昇トレンドを維持できる銘柄」といえます。
リスクを取れる投資家なら5年間の成長を狙う価値がある一方で、安定配当だけを求める人には少し物足りないかもしれません。
この記事の最終更新日:2025年10月24日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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