株ウォッチング

すべての株の情報を表示し管理人のアドバイスも一言


ニッソウの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1444】

,

株価

ニッソウとは

株式会社ニッソウ(証券コード1444)は、東京都世田谷区経堂一丁目8番17号に本社を置くリフォーム・不動産関連の企業で、1988年設立。代表取締役社長は前田浩氏。資本金は約3億4,978万円。決算期は毎年7月31日。

主な事業内容としては、賃貸住宅・事務所・マンションなどの退去に伴う原状回復工事(内装・外装・設備の修繕、クロス張替え、クリーニング等)を中心に行っており、年間10,000件以上もの施工実績があります。


また、空室対策のためのリノベーション工事を手掛け、見た目を大きく改善して入居率をあげられる提案を行っています。
さらに、ハウスクリーニング(入居中・入居後・退去後の清掃)やエアコンの高圧洗浄など細部にわたるメンテナンスも提供し、物件の付加価値を高めています。


加えて、不動産流通・物件再生、不動産建設などの関連事業にも展開しており、小規模不動産会社を対象にしたサポートも行っているため、不動産業者との取引を通じた安定した受注構造を持っています。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株当たり当期純利益 (EPS、円) 年間1株配当 (円)
2024年7月期 4,678 56 63 25 23.12 0.00
2025年7月期 5,279 72 69 202 186.42 0.00

バリュエーション

決算期 PER (倍) PBR (倍) 営業利益率 (%) ROE (%) ROA (%)
2025年7月期 30.60 倍 1.81 倍 1.36 12.61 5.84
2024年7月期 1.20 1.68 0.90

出典元:IR BANK Yahoo!ファイナンス Kabutan

投資判断

株式会社ニッソウは、直近の業績と各種指標を総合すると「やや割高だが成長余地のある中小型株」という評価になります。

2025年7月期の業績では、売上高が約52億円、営業利益が約7,200万円、経常利益が約6,900万円、純利益が約2億円と、前期に比べて大幅に改善しました。特に純利益は特別利益の影響もあり前年比7倍以上の伸びを示しています。営業利益率は約1.3%と低めですが、黒字を維持しながら事業拡大を続けており、安定した経営基盤が見えます。

財務指標を見ると、ROEは12.6%、ROAは5.8%と健全な水準で、自己資本を効率的に活用できています。一方で、PERは約30倍、PBRは約1.8倍と、バリュエーション的にはやや割高感がある水準です。つまり、市場は将来の成長をある程度織り込んで株価を評価していると言えます。

懸念点としては、第一四半期決算で一時的に売上・利益が減少しており、案件の時期ずれやコスト上昇の影響が出ている可能性があります。また、配当は無配であり、株主還元というよりは事業投資や成長資金の確保を優先している点も特徴です。

総合的に見ると、ニッソウは「成長ストーリー重視の投資先」であり、短期的な値上がりや配当を目的にする銘柄ではありません。今後も受注拡大や新規事業の展開が進めば、株価上昇の可能性はありますが、業績ブレも大きいため中長期目線での保有が向いています。安定よりも成長に賭けたい投資家には注目に値する銘柄です。

配当目的とかどうなの?

株式会社ニッソウは、配当目的での投資には向いていません。現在は年間配当が0円で、過去数年間も無配が続いています。つまり、現時点では株を保有しても配当金によるリターンは得られません。

ただし、ニッソウは株主優待制度を実施しており、一定株数以上を保有している株主には自社サービスなどに使えるポイントが贈られます。たとえば、300株以上を持っていると年間で3万6千円相当の優待ポイントがもらえるなど、配当の代わりに優待で株主還元を行っているのが特徴です。

したがって、配当金を重視するインカムゲイン目的の投資家には不向きですが、優待を活用したい投資家には一定の魅力があります。今後、業績がさらに安定して利益が増えていけば、将来的に配当を出す可能性もありますが、現状は「無配・優待中心の企業」という位置づけになります。

今後の値動き予想!!(5年間)

株式会社ニッソウの現在値は2,843円です。

同社は首都圏を中心に、賃貸住宅やマンション、オフィスビルなどの原状回復工事、リフォーム、リノベーションを手掛ける企業です。建設業の中でも比較的安定した「住居メンテナンス系」の需要を取り込んでおり、今後も老朽化物件の増加や賃貸市場の入れ替わり需要を背景に、一定の成長が見込まれます。2025年7月期は純利益が大幅に伸びており、財務面も改善傾向です。

良い場合のシナリオとしては、今後もリフォーム需要が伸び、受注件数と利益率が安定的に上昇するケースです。新築よりもリフォーム需要が増える傾向が続けば、売上と利益がさらに拡大し、株価は5年後に4,800円から5,200円前後まで上昇する可能性があります。この場合は、業績の成長とともに市場の評価も高まり、安定成長株として注目を集める展開です。

中間の場合は、業績が緩やかに推移し、売上は年3〜5%の伸びにとどまるケースです。目立った上方修正もなく、株価は5年後に3,600円から4,000円程度で推移する可能性があります。地味ながらも堅実に業績を積み重ねるシナリオです。

悪い場合は、建設コストの上昇や人件費増加、不動産市況の悪化によって受注が減るケースです。競合も増えて価格競争が激化すれば、利益率が下がり業績が悪化します。その場合、株価は2,000円から2,300円前後まで下落する可能性があります。

総合的に見ると、ニッソウは短期的な値上がりを狙う銘柄ではなく、中長期的に成長を見守るタイプの企業です。建設・リフォーム業界の中では堅実な事業基盤を持っており、安定した経営を続けられれば株価はじわじわと上昇していく可能性があります。業績拡大が続けば、将来的に配当再開の期待もあり、中長期で保有するには悪くない銘柄です。

この記事の最終更新日:2025年10月24日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP