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JESCOホールディングスの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1434】

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株価

JESCOホールディングスとは

JESCOホールディングス株式会社は、東京都港区赤坂に本社を置くエンジニアリング企業グループの持株会社です。1970年8月21日に設立され、代表取締役社長は唐澤光子氏です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、決算期は8月です。資本金は約10億円、グループ全体の従業員数はおよそ750名です。

主な事業内容は、EPC事業(設計・調達・施工管理を一貫して行う事業)を中心に、電気設備工事、無線通信設備工事、空調衛生設備工事、再生可能エネルギー関連設備工事などを国内外で展開しています。特に東南アジア諸国(ベトナム、ラオス、ミャンマーなど)でも事業を展開しており、海外での発電設備・電力インフラ整備にも強みを持っています。

また、電気工事などの本業に加えて、不動産関連事業や人材紹介事業などの多角化も進めています。環境・エネルギー分野を中心に社会インフラを支えるエンジニアリング企業として、国内外の発展に貢献している会社です。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円)
2023年8月期 11,104 425 506 1,182
2024年8月期 14,805 1,144 1,213 1,012
2025年8月期 19,068 1,722 1,693 1,076

バリュエーション

決算期 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
2023年8月期 3.83 23.58 7.05
2024年8月期 7.72 16.53 5.71
2025年8月期 9.03 14.40 6.10 7.75 1.12

出典元: IRBANK Yahoo!ファイナンス、株探

投資判断

JESCOホールディングスは、ここ数年で業績を大きく伸ばしている企業です。2025年8月期の決算では、売上高が約190億円と前期から約3割近い増加を見せ、営業利益は約17億円、経常利益は約16億円、純利益は約10億円とすべての利益項目で増益を達成しました。

営業利益率は約9%と、建設・設備系の企業としては高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)は14%を超えており、株主資本を効率よく活用して利益を上げていることが分かります。ROA(総資産利益率)も6%台と堅実で、経営効率は良好です。

また、株価指標を見ても、PER(株価収益率)はおよそ7.8倍、PBR(株価純資産倍率)は1.1倍前後と割安水準にあります。一般的にPERが10倍を下回る企業は、業績が安定している場合には“割安株”と見られます。そのため、現在のJESCOホールディングスは、業績の成長力と株価水準のバランスから見ても魅力的な位置にあるといえます。

一方で、JESCOの事業は設備投資やインフラ開発などの景気動向に左右されやすく、原材料費や人件費の上昇によって利益が圧迫されるリスクもあります。過去には赤字期も経験しており、外部環境の影響を受けやすい点には注意が必要です。

総合的に見ると、JESCOホールディングスは収益性・成長性ともに改善傾向で、財務の健全性も高く、現在の株価水準では割安感があります。短期的には業績の変動に注意しつつも、中長期的に保有することでリターンが期待できる銘柄といえます。

今後の値動き予想!!(5年間)

JESCOホールディングスの現在の株価は1,257円です。ここから5年間の値動きを想定すると、同社の業績推移と指標から見て中長期的な成長の可能性が十分にあります。

まず、業績面では2023年から2025年にかけて売上・利益ともに右肩上がりで、営業利益率やROEも着実に改善しています。特に2025年8月期の営業利益率は約9%、ROEは約14%と高い水準にあり、経営効率の良さが際立っています。こうした成長傾向が今後も継続すれば、企業価値の上昇に伴って株価も緩やかに上昇していく可能性が高いと考えられます。

強気シナリオでは、年平均成長率を10%と仮定すると、5年後の株価はおよそ2,030円前後になる計算です。業績拡大が順調に進み、海外事業や再生エネルギー関連の受注が増えればこの水準に到達する可能性があります。

一方、中立シナリオとして年率5%成長で推移した場合、5年後はおよそ1,600円前後と予想されます。これは堅実に業績を維持しつつも、大きな新規事業がない場合の想定です。

逆に、景気悪化やコスト上昇などの影響で成長が鈍化した場合、年率−3%の下落シナリオでは5年後に株価が1,070円程度まで下がる可能性もあります。

総合的に見て、JESCOホールディングスは利益率の改善と海外展開の拡大により、5年間で株価上昇が見込める企業です。現在の1,257円という水準は、PERやPBRから見ても割高ではなく、長期的な成長を見据えた投資には魅力があると考えられます。短期的な値動きには注意しつつも、中長期的な保有によって株価が上昇する余地は十分にあるといえます。

この記事の最終更新日:2025年10月24日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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