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データがありません。FUJIジャパンとは

株式会社FUJIジャパンは、北海道札幌市中央区に本社を置く外壁専門メーカーです。
2005年3月に設立され、2018年12月に札幌証券取引所アンビシャス市場へ上場しました。
代表取締役は佐々木忠幸氏で、資本金は約6,500万円、従業員は約50名です。
同社は、外壁材の製造・販売・施工を一貫して行うことを強みとしており、特に北海道の厳しい気候に適した高耐久・高断熱の外壁リフォームに定評があります。
自社ブランド「ハッピーエンドシリーズ」をはじめとした外壁材を自社開発し、製品から施工までをワンストップで提供しています。
また、外壁工事だけでなく、水まわりリフォーム、屋根の葺き替え、玄関ドアや窓の交換、エクステリア工事など、住宅の総合リフォーム事業も展開しています。
これまでの施工実績は6,000棟を超え、北海道を中心に、東北・関東エリアへも事業を拡大中です。
直近の売上構成では、外壁リフォーム工事が約7割を占め、次いで内装・水回りなどのリフォームが約2割、材料販売が約1割となっています。
寒冷地で培った施工技術と、地域密着型の営業体制を活かし、今後は道外でのシェア拡大を目指しています。
直近3年間の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 1株当たり利益(EPS, 円) | 1株当たり配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022年度実績 | 1,551 百万円 | -27 百万円 | -24 百万円 | -17 百万円 | -8.39 円 | 0.00 円 |
| 2023年度実績 | 1,337 百万円 | -49 百万円 | -45 百万円 | -63 百万円 | -29.94 円 | 0.00 円 |
| 2024年度実績 | 1,113 百万円 | -64 百万円 | -61 百万円 | -7 百万円 | -3.71 円 | 0.00 円 |
| 2025年度予想 | 1,249 百万円 | 18 百万円 | 16 百万円 | 207 百万円 | (未開示) 円 | 3.00 円 |
バリュエーション
| 年度 | PER | PBR | 営業利益率 | ROE | ROA |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | ― | ― | -5.8% | -3.0% | -8.7% |
| 2023年 | ― | ― | -3.7% | -21.2% | -6.1% |
出典元:株式会社FUJIジャパン「2023,2024年12月期決算短信(非連結)」
投資判断
株式会社FUJIジャパンは、ここ数年の業績を見ると赤字が続いており、現時点では慎重な投資判断が必要な銘柄です。
2023年は営業損失49百万円、経常損失45百万円、純損失63百万円と、全体的に厳しい決算でした。2024年も営業損失64百万円、経常損失61百万円と赤字が続いていますが、純損失は7百万円まで縮小しており、徐々に改善の兆しが見られます。
財務指標を見ると、2023年・2024年ともに営業利益率、ROE、ROAはいずれもマイナスで、企業の収益力や資本効率は依然として低い状況です。特にROEがマイナスということは、自己資本を使って利益を生み出せていないことを意味します。
ただし、2025年は黒字転換の予想が出ており、売上回復とともに営業利益18百万円、純利益207百万円を見込んでいます。事業構造の見直しやコスト削減が進めば、業績が改善する可能性があります。
総合的に見ると、現時点での投資判断は「様子見」が妥当です。赤字からの脱却が実際に確認できれば、株価上昇のチャンスも出てきますが、まだ安定した黒字基盤とは言えません。短期での値上がりを狙うよりも、業績回復が明確になった段階で投資を検討するのが安全です。
配当目的とかどうなの?
株式会社FUJIジャパンを配当目的で買うのは、今のところあまりおすすめできません。
ここ数年は業績が赤字続きで、2022年から2024年まで3年連続で無配でした。2025年12月期は1株あたり3円の配当を出す予定となっていますが、黒字転換を見込んでの復配であり、金額としてはまだ小さい水準です。
純利益の予想はおよそ2億円ほどありますが、過去の赤字補填や設備投資、借入返済などに資金を回す可能性が高く、配当を安定して出せる体力があるとは言えません。
配当利回りで見ても、現在の株価水準(約240円前後)だと利回りは1%程度しかなく、高配当とは言えません。
ただし、2025年に黒字が定着し、今後も利益が続くようになれば、将来的に配当を増やしていく可能性もあります。外壁リフォームは需要が一定あり、業績が安定すれば長期的な配当銘柄に育つ余地はあります。
現時点では配当を狙って買うよりも、まずは黒字化が確実に進むかどうかを見極める段階と言えるでしょう。
今後の値動き予想!!(5年間)
株式会社FUJIジャパンの現在の株価は254円です。ここから今後5年間の値動きを、良い場合、悪い場合、中間の場合の3つのシナリオで考えます。
まず良い場合ですが、2025年の黒字転換が順調に進み、その後も利益が安定して増えていくケースです。自社ブランドの外壁材が北海道以外でも売れ始め、関東圏での受注が伸びていけば、業績の信頼性が高まります。この場合は、配当の継続や株価指標の改善もあり、5年後には600円前後まで上昇する可能性があります。
次に中間の場合は、黒字化はするものの成長スピードが遅く、利益が横ばいで推移するケースです。北海道を中心に安定したリフォーム需要はあるものの、全国展開が進まず、大きな話題性も出にくい状況です。この場合、株価は200円から350円あたりで推移し、長期間横ばいが続くと予想されます。
最後に悪い場合は、黒字化が一時的に終わり、再び赤字に戻るケースです。建材費や人件費の上昇、住宅市場の冷え込みが続くと利益が圧迫されます。札幌証券取引所単独上場のため流動性が低く、売りが出ると株価が下がりやすい点もリスクです。この場合、株価は100円前後まで下落する可能性があります。
まとめると、良い場合は600円前後、中間の場合は200円から350円、悪い場合は100円前後が目安です。現時点ではまだ業績回復の途中であり、黒字が安定してからが本格的な上昇局面と考えられます。
この記事の最終更新日:2025年10月24日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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