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SAAFホールディングス(1447)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-19)
403.00
前日比 -1.00(-0.25%)

SAAFホールディングスとは

SAAFホールディングス株式会社は、地盤調査・地盤改良事業を中核に、官公庁向けITコンサルティングやシステム開発、人材派遣など複数の事業を展開する持株会社です。住宅建設に伴う地盤調査や地盤改良を柱としながら、ITコンサルティングやシステム開発などの情報サービス事業も手掛ける多角的な事業構造を持っています。

グループ全体で住宅関連、IT、コンサルティング、人材サービスなどを組み合わせたビジネスを展開しており、利益は年度末に集中しやすい特徴があります。本社は東京都江東区豊洲にあります。

同社は2018年10月、ITコンサルティング会社であるITbookと地盤関連事業を展開していたサムシングホールディングスの経営統合により設立されました。両社は共同株式移転の方式で持株会社を設立し、ITbookおよびサムシングHDを完全子会社とする形で統合されました。

両社は2018年9月26日に上場廃止となり、新たに設立された持株会社が2018年10月1日に東京証券取引所マザーズ市場(現在のグロース市場)へ上場しました。その後グループ再編や子会社統合を進めながら事業拡大を行い、2024年9月にはSAAFホールディングス株式会社へ社名変更を行っています。

同社グループの主力事業は地盤調査改良事業です。戸建住宅、マンション、ビルなどの建設に伴う地盤調査、測量、地盤改良工事などを行っており、主にハウスメーカーや建設会社を顧客としています。地盤調査は建築物の安全性を確保する上で不可欠な工程であり、住宅建設市場と密接に関連した事業となっています。グループ会社のサムシングを中心に、地盤調査から改良工事までを一貫して提供しています。

保証検査事業では、住宅関連の保証サービスや検査業務を提供しています。地盤保証や住宅完成保証、住宅検査などのサービスを行い、住宅建設に関わるリスク管理を支援する事業となっています。住宅市場と連動するビジネスではありますが、保証サービスなどの付加価値を提供することで収益基盤の安定化を図っています。

IT関連事業では、官公庁や民間企業向けのITコンサルティングやシステム開発を行っています。業務システムの企画・開発、システム導入支援、運用サポートなどを提供しており、行政のデジタル化や企業のDX推進を支援しています。ITbookやみらい、NXTechなどのグループ企業を中心に、ITコンサルティングからシステム開発まで一体的なサービスを提供しています。

人材事業では、技術者や教育分野の人材派遣、人材紹介サービスを提供しています。製造業や流通業など幅広い業種に対して人材サービスを展開しており、企業の人材不足を補う役割を担っています。

また建設テック事業では、GPS付き地盤調査機器「GeoWebシステム」のレンタルや販売、電子認証サービスなどを提供しています。地盤調査にIT技術を組み合わせた建設テック分野のサービスであり、建設業のデジタル化を支援する事業となっています。

グローバル事業では、東南アジア地域を中心に地盤調査や地盤改良、土木工事、住宅建設などの事業を展開しています。シンガポールのSOMETHING HOLDINGS ASIAを拠点として、ベトナムやカンボジアなどで事業を行い、海外市場への展開も進めています。このほかにもドローンを活用したIoT事業、金融サービス、M&Aアドバイザリーなどの事業もグループで展開しており、多角的な事業構造を持っています。

このようにSAAFホールディングスは、地盤調査改良事業を中心に、ITコンサルティング、システム開発、人材サービスなどを組み合わせた複合企業グループとして事業を展開しています。住宅建設市場とIT分野の両方に関わるビジネスモデルを持ち、複数の事業領域を通じて社会インフラを支える企業グループとなっています。

SAAFホールディングス 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
純利益
(百万円)
一株益
(円)
一株配当
(円)
2021年3月期 22,830 152 196 -358 -17.8 0
2022年3月期 26,286 97 15 -935 -43.5 0
2023年3月期 30,528 739 708 162 6.9 0
2024年3月期 29,270 713 767 183 7.6 0
2025年3月期 28,855 333 142 -129 -5.3 0
2026年3月期予想 30,000 630 420 130 5.3 0
2027年3月期予想 31,400 700 470 150 6.1 0

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF
(百万円)
投資CF
(百万円)
財務CF
(百万円)
2023年3月期 369 -498 -1,843
2024年3月期 572 -5 925
2025年3月期 305 -1,647 -405

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER PBR
2023年 2.4% 6.1% 0.9%
2024年 2.4% 6.3% 1.0%
2025年 1.1% -4.9% -0.8% 高値平均 73.2倍
安値平均 41.2倍
2.95倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は292.7億から288.5億、300.0億予想とほぼ横ばいで推移しており、事業規模は大きく変化していない。ITコンサルや地盤調査など複数事業を持つ企業ではあるが、売上の伸びは緩やかで急成長企業というよりは横ばいに近い推移となっている。

利益面を見ると、営業利益は7.1億から3.3億へ大きく減少しており、経常利益も7.6億から1.4億へ縮小している。純利益は1.8億の黒字から-1.2億の赤字へ転落しており、収益の安定性には課題がある。2026年予想では営業利益6.3億、経常利益4.2億、純利益1.3億と黒字回復の見込みになっているが、利益水準はまだ低く、業績の変動が大きい企業と言える。

収益性を見ると、営業利益率は2.4%、2.4%、1.1%と低下しており、もともと高い利益率のビジネスではないことが分かる。ROEは6.1%、6.3%、-4.9%と直近ではマイナスに転落しており、資本効率も安定しているとは言い難い。ROAも0.9%、1.0%、-0.8%と非常に低く、資産を活用した収益力も弱い水準にある。

株価評価を見ると、PERは高値平均73.2倍、安値平均41.2倍と非常に高い水準で推移しており、利益水準に対して株価はかなり高く評価されている可能性がある。PBRも2.9倍と高めであり、利益率やROEの低さを考えると割安とは言いにくい評価水準になっている。

以上の数値だけを見ると、この企業は売上規模は維持しているものの収益性が低く、利益の変動も大きい企業である。営業利益率が1%台と低いことに加え、ROEもマイナスになる年があるため、安定した高収益企業とは言い難い。一方でPERやPBRは比較的高い水準にあるため、株価は将来の成長期待や事業再編などを織り込んで評価されている可能性がある。

投資判断としては、現時点では収益力に対して株価評価が高めのグロース期待型銘柄に近い性格と言える。利益が大きく成長すれば評価は正当化される可能性があるが、現状の利益水準のままだと株価の割高感が意識されやすい銘柄と言える。安定した収益を求める投資よりも、事業成長や業績回復を前提にした投資対象に近い特徴を持つ企業である。

配当目的とかどうなの?

SAAFホールディングスを配当目的で見ると、現状ではあまり向いていない銘柄と言えます。予想配当利回りは2026年3月期、2027年3月期ともに0.00%となっており、配当が出ていない状態です。この時点でインカムゲインを目的とした投資対象としては魅力はほぼありません。

業績面を見ると、売上は292.7億から288.5億と横ばいで、2026年予想も300.0億と緩やかな回復程度にとどまっています。営業利益は7.1億から3.3億へ大きく減少し、純利益も1.8億の黒字から-1.2億の赤字へ転落しており、利益の安定性はあまり高くありません。2026年予想では純利益1.3億の黒字回復見込みではあるものの、利益規模自体はまだ小さく、継続的に配当を出せるほど余裕のある利益水準とは言いにくい状況です。

収益性の面でも、営業利益率は2.4%から1.1%まで低下しており、ROEも6%台から-4.9%へ悪化しています。企業としての収益力が強いとは言えず、まずは利益体質の改善が優先される段階にあります。このような企業は株主還元よりも、事業投資や財務体質の強化を優先するケースが多く、配当が出るとしてもまだ先になる可能性があります。

また株価評価を見ると、PERは41倍から73倍と非常に高い水準で推移しており、配当株というよりは将来の成長や業績回復を期待したグロース株的な評価を受けている可能性があります。PBRも2.9倍と高めで、配当を目的に長期保有するタイプの銘柄とは性格が異なります。

そのため、この銘柄は配当を受け取りながら安定的に運用する「配当株」というより、業績回復や事業成長を期待する「成長期待型銘柄」に近い位置付けになります。配当目的の投資としては魅力は低く、配当を重視する場合は利回り3%以上の企業など他の銘柄の方が適している可能性が高いと言えるでしょう。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価347円を前提に数値を見ると、売上は292.7億円から288.5億円とほぼ横ばいで推移しており、2026年は300.0億円予想とわずかな回復が見込まれている。地盤調査改良事業を柱に、官公庁向けITコンサルティングやシステム開発、人材事業など複数の事業を展開している企業だが、現時点では売上成長は緩やかな水準にとどまっている。

営業利益は7.1億円から3.3億円へ減少しており、純利益も1.8億円の黒字から-1.2億円の赤字へ転落していることから、収益の安定性はまだ強いとは言えない状況である。営業利益率も2.4%から2.4%、1.1%と低下しており、収益力は高い企業とは言い難い。一方で2026年は営業利益6.3億円、純利益1.3億円の黒字回復予想となっており、業績は回復局面に入る可能性もある。

良い場合は、地盤調査改良事業とITコンサルティング事業の両方が拡大し、売上が330億円から350億円程度まで成長するケースである。住宅建設需要の回復や官公庁のDX需要の拡大によって案件が増加し、営業利益が10億円前後まで拡大する可能性がある。営業利益率も3%台まで改善し、ROEも10%前後まで回復すれば企業の収益力に対する評価が高まり、PERが30倍前後で安定する可能性がある。その場合、株価は550円から750円程度まで上昇するシナリオが考えられる。

中間の場合は、売上が300億円前後で推移し、営業利益も5億円から6億円程度の水準で安定するケースである。地盤調査事業とIT事業の成長が限定的で、利益も大きく伸びない状態が続く可能性がある。営業利益率も2%前後の水準で推移し、ROEも5%前後にとどまる場合、市場評価も現在と大きく変わらずPERは40倍前後で推移する可能性が高い。この場合、株価は大きく上昇することも大きく下落することもなく、300円から420円程度のレンジで比較的穏やかな値動きになる可能性がある。

悪い場合は、住宅市場の減速やIT事業の採算悪化などによって利益が再び赤字になるケースである。営業利益が3億円以下、あるいは赤字になると市場の評価は急速に低下し、PER評価も難しくなる可能性がある。ROEもマイナスが続くような状況になると、株価はPBRを基準にした評価になりやすい。この場合、株価は200円から260円程度まで下落する可能性が考えられる。

まとめると、SAAFホールディングスは地盤調査改良事業を中心にITコンサルティングなど複数の事業を持つ企業であるが、現状は利益率が低く業績の安定性もまだ強いとは言えない段階にある。株価は将来の成長期待によって評価されている面が強く、配当も出ていないため基本的には成長期待型の小型株に近い性格の銘柄と言える。5年間の株価イメージとしては、良い場合550円から750円、中間の場合300円から420円、悪い場合200円から260円程度のレンジで推移する可能性が考えられる。

この記事の最終更新日:2026年3月7日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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