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JSHの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【150A】

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株価

JSHとは

株式会社JSHは、東京都中央区京橋1丁目1-5 セントラルビル4階に本社を置く企業です。2016年4月に設立され、代表取締役会長兼社長は野口和輝氏です。資本金は23億4,403万円(資本準備金含む)で、事業年度は毎年4月1日から3月31日までとなっています。

上場市場は東京証券取引所グロース市場です。株主名簿管理人は三菱UFJ信託銀行株式会社で、公告方法は電子公告です。

JSHは「人を通じて、喜びを作り、幸せを作る。」という企業理念のもと、社会課題の解決をテーマにした事業を展開しています。主な事業は以下のとおりです。

まず、障がい者雇用支援サービスです。地方に住む障がいのある人に就労機会を提供し、企業とのマッチングを支援しています。農園など、働きやすい職場環境の整備も行っています。

次に、障がい者定着支援サービスです。企業への研修や、専門スタッフによる面談・フォローを通じて、雇用された障がい者が長く働けるように支援しています。

また、精神科医療機関の訪問診療支援も行っています。医療機関が訪問診療を導入・運営しやすくするためのコンサルティングや計画立案を支援しています。

さらに、精神科に特化した訪問看護サービスも展開しています。看護師や作業療法士が訪問し、服薬管理、生活支援、リハビリ、家族支援などを行っています。

その他にも、特産品の販売、旅行企画・手配、民泊・体験型宿泊など、地方創生に関わる事業も展開しています。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益 EPS(円) 一株当り配当(円)
2023年3月期(単体) 2,967 164 160 187 41.3 0
2024年3月期(単体) 3,482 208 194 145 31.29 0
2025年3月期(連結) 3,967 176 185 144 25.67 0

バリュエーション

決算期 PER(倍) PBR(倍) 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%)
2023年3月期 5.55 14.10 9.43
2024年3月期 22.60 2.11 5.99 7.93 5.73
2025年3月期 22.36 1.58 4.44 7.07 4.83

出典元:IRBANK 

投資判断

株式会社JSHは障がい者雇用支援や精神科訪問看護など、社会課題の解決をテーマにした事業を展開しています。2023年から2025年にかけて、売上は約2,967百万円 → 3,482百万円 → 3,967百万円と順調に伸びていますが、営業利益は164百万円 → 208百万円 → 176百万円と、2025年期にやや減少しました。これは事業拡大に伴う人件費や拠点投資などのコスト増が影響したと見られます。

利益面では純利益が187百万円 → 145百万円 → 144百万円と横ばいに近い推移で、安定感はあるものの大きな伸びはありません。営業利益率は約4〜6%で、成長企業としては控えめな水準です。

指標面を見ると、PERは22倍前後、PBRは1.5〜2倍台で推移しており、グロース市場銘柄としては割高感は小さくありません。ROEは7%前後、ROAは5%前後と、資本効率も平均的な水準です。

総合的に見ると、JSHは社会的意義の高いビジネスモデルと安定した売上成長を持ちつつ、利益率と資本効率がまだ発展途上です。短期的な値上がり期待よりも、中長期での事業拡大と利益率改善を見据えた投資が向いている銘柄といえます。成長性に魅力を感じる投資家には検討余地があります。

配当目的とかどうなの?

JSHは、配当目的での投資には向いていません。

現時点でJSHは3期連続で無配を継続しており、2023年、2024年、2025年のいずれの期も配当金は0円です。会社としては、利益を株主に還元するよりも、今は事業の拡大や成長に資金を回している段階です。特に障がい者雇用支援や訪問看護など、全国に拠点を広げるための投資や人件費が必要なため、内部留保を優先していると考えられます。

純利益も140〜180百万円程度とまだ規模が小さく、安定した配当を出すだけの余裕はありません。今後、事業がさらに拡大して利益率が改善すれば、少額ながらも配当を出す可能性はありますが、それはまだ数年先になる見込みです。

つまり、JSHは短期的に配当を狙うような銘柄ではなく、社会的意義のあるビジネスを展開しながら長期的に企業価値の上昇を期待する、いわゆる成長投資型の企業です。安定配当を求める投資家には不向きですが、成長性を重視する人には魅力のある銘柄といえます。

今後の値動き予想!!(5年間)

JSHの現在値は422円です。ここから5年間の値動きを予想すると、次のように考えられます。

まず、良い場合のシナリオです。障がい者雇用支援や訪問看護などの事業が順調に拡大し、利益率も改善していくと想定されます。政府の福祉関連政策や社会的ニーズの高まりを背景に、安定した成長が続けば株価は800円から1,000円程度まで上昇する可能性があります。この場合、5年間でおよそ2倍前後の上昇となります。

次に、中間のシナリオです。売上は伸びるものの、コスト増や競合の影響で利益率の伸びが限定的な場合、株価は550円から650円程度までの上昇にとどまると考えられます。この場合は、現状から30〜50%ほどの上昇です。

最後に、悪い場合のシナリオです。新規事業の拡大が思うように進まず、人件費や設備投資が重荷となって利益が減少した場合、株価は250円から300円程度まで下落するリスクがあります。この場合は、現在値から30〜40%の下落になります。

全体として見ると、JSHは成長性の高い分野で事業を展開していますが、利益率がまだ低く、コスト増の影響を受けやすい点がリスクです。中長期的に見ると、安定した成長を続ける可能性があり、株価は上昇余地を持っていますが、短期的には値動きが大きくなる可能性もあります。長期保有を前提とした成長投資には向いていますが、配当や安定性を重視する投資にはあまり適していません。

この記事の最終更新日:2025年10月25日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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