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アズパートナーズの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【160A】

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株価

アズパートナーズとは

株式会社アズパートナーズは、東京都千代田区神田駿河台2丁目2番地御茶ノ水杏雲ビル11階に本社を置く企業です。2004年11月2日に設立され、資本金は5億99百万円(2025年8月時点)です。代表取締役社長は植村健志氏で、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。

同社は「世代を超えた暮らし提案型企業」として、高齢者が安心して生活できる環境づくりに力を入れています。主な事業は「シニア事業」と「不動産事業」です。

シニア事業では、介護付き有料老人ホームやデイサービス、ショートステイなどの施設を首都圏を中心に運営しています。介護サービスにおいては、入居者一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかなケアを提供し、利用者とその家族の安心を支える体制を整えています。また、IoTやAIを活用した介護支援システム「EGAO link」などを導入し、スタッフの業務効率化とケア品質の向上を目指しています。

不動産事業では、シニア住宅の開発をはじめ、老朽化した集合住宅の再生、収益不動産の所有や賃貸などを行っています。これらの不動産事業はシニア事業との相乗効果を発揮しており、介護施設用地の確保や資産価値の維持にも貢献しています。

アズパートナーズは、介護と不動産という2つの分野を軸に、高齢化社会における「暮らしの質の向上」を企業使命としています。介護現場でのデジタル技術の導入や若手人材の育成にも積極的で、持続可能な介護事業モデルの確立を目指しています。

直近3年間の業績・指標

決算期(3月期) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株当たり利益(円) 1株当たり配当金(円)
2023年3月期(単23.3) 12,782 201 244 229 75.8 16
2024年3月期(単24.3) 17,150 805 865 563 186.0 38
2025年3月期(単25.3・予想) 17,917 1,305 1,350 956 269.7 55

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

区分 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期(予想)
営業キャッシュフロー(営業CF) -745 3,432 775
投資キャッシュフロー(投資CF) -707 -1,430 -4,645
財務キャッシュフロー(財務CF) 1,306 -884 4,457

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

指標 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期
営業利益率 1.5% 4.6% 7.2%
ROE(自己資本利益率) 23.6% 22.9%
ROA(総資産利益率) 1.5% 3.5% 4.4%
PER(株価収益率) 10.9倍(高値平均)/5.9倍(安値平均)
PBR(株価純資産倍率) 2.18倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

2023年3月期の営業利益は2億円ほどと小規模でしたが、2024年3月期には8億円、2025年3月期予想では13億円超と、営業利益が3年で6倍以上に拡大しています。経常利益や純利益もそれに伴い大きく伸びており、2025年の純利益は9億5,600万円と過去最高を更新する見込みです。

営業利益率は1.5%→4.6%→7.2%と右肩上がりで、収益体質が大きく改善しています。これは、介護施設の稼働率上昇やコスト最適化、不動産事業との相乗効果によるものと考えられます。ROEは23%前後と非常に高く、自己資本を効率的に活用して利益を生み出している優秀な数値です。ROAも4%を超え、資産全体の収益性も安定してきています。

一方、PERはおよそ10.9倍(高値平均)と市場平均と比べても割高感はなく、PBRも2.18倍とやや高めながら、利益成長を考慮すれば妥当な水準に収まっています。介護・不動産というディフェンシブ業種でこの成長性を見せている点は非常に評価できます。

総合的に見ると、アズパートナーズは「中期的な成長株」として有望な銘柄です。営業利益率とROEの高さから収益性の向上が本物であることがうかがえ、今後もシニア事業と不動産再生の両輪による安定成長が期待できます。

ただし、株価はすでに上昇傾向にあり、短期的な調整リスクは残ります。中長期保有を前提に、押し目での買い増しを検討するのが堅実な戦略です。

配当目的とかどうなの?

株式会社アズパートナーズは、配当目的としてもある程度の魅力があります。現在の年間配当は2025年3月期で1株あたり55円となっており、翌期(2026年3月期)には65円への増配が見込まれています。これは上場からの業績拡大を背景に、株主還元姿勢を強めている動きといえます。

配当利回りはおよそ2%前後で、極端に高いわけではありませんが、安定した業績を維持できている点を考慮すれば、安定配当株としての信頼性はあります。配当性向もおよそ20%と控えめで、会社としてはまだ余力を残しながら配当を出している状態です。そのため、今後も利益の拡大に応じて段階的な増配が期待できるでしょう。

ただし、高配当株を目的とした投資にはやや物足りない水準でもあります。配当利回り2%台は「中配当」といった位置づけで、主な魅力は配当そのものよりも、今後の業績拡大と株価上昇の両面を狙える点にあります。介護と不動産という安定した事業領域に加え、利益率が上昇傾向にあるため、配当の持続性も高いと考えられます。

総合的に見ると、アズパートナーズは「安定成長+増配余地のある銘柄」です。長期的な視点で保有し、将来的な増配と株価上昇の両方を狙う投資スタンスが最も適しています。短期で高利回りを求めるタイプではなく、堅実に資産を育てる中長期保有向けの銘柄といえるでしょう。

今後の値動き予想!!(5年間)

株式会社アズパートナーズの現在株価3,035円を基準に、今後5年間の値動きを「良い場合」「中間」「悪い場合」で予想すると以下のようになります。

良い場合
業績が順調に拡大し、介護施設の稼働率向上や不動産事業の収益増が続いた場合、営業利益率とROEがさらに改善し、投資家からの評価も高まる可能性があります。
PERが現在よりやや高めの15倍程度に評価され、EPS(1株益)が400円程度に伸びたと仮定すると、株価は6,000円前後まで上昇する可能性があります。配当も増配が続き、年間90円程度になると見込まれます。長期保有で倍近い値上がりが狙える理想的な展開です。

中間の場合
業績は堅調ながら成長スピードはやや鈍化し、EPSが350円前後にとどまるケースです。PERが12倍程度で推移すれば、株価は4,200円前後となります。配当も増配傾向が続き、年間80円程度を維持する可能性があります。値上がり益と配当の両方を期待できる「安定成長」タイプの展開です。

悪い場合
介護業界の人手不足や不動産市況の悪化などにより、業績成長が停滞した場合です。EPSが300円程度で横ばい、PERが8倍まで低下すれば、株価は2,400円前後まで下がる可能性があります。配当は減配の可能性もありますが、最低でも70円程度は維持される見込みです。株価はやや下がりますが、利回りは3%近くになる可能性があります。

まとめ
良い場合は6,000円前後、中間の場合は4,200円前後、悪い場合は2,400円前後を想定できます。
アズパートナーズは業績の安定性と成長性を兼ね備えているため、長期的には堅実な値上がりを期待できる銘柄といえます。短期的な乱高下よりも、中長期での着実な成長を狙う投資に向いています。

この記事の最終更新日:2025年10月27日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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