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安藤ハザマの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1719】

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株価

安藤ハザマとは

株式会社安藤ハザマは、東京都港区東新橋一丁目九番一号に本社を置く総合建設会社です。
設立は2003年10月1日で、東京証券取引所プライム市場に上場しています(証券コード1719)。
代表取締役社長は国谷一彦氏で、決算期は毎年3月末です。
資本金は約170億円、連結従業員数は約3,870人です。
業種分類は「建設業」に属します。

事業内容としては、以下のような幅広い事業を展開しています。

・土木建築などの工事に関する調査、測量、設計、施工、監理、技術指導、コンサルティング
・建設工事に必要な資材や機械器具の供給
・不動産の売買、賃貸、有価証券の保有および活用
・土壌汚染調査や浄化工事、廃棄物処理・リサイクル関連の業務
・地域開発、都市開発、環境整備などの企画・設計およびコンサルティング
・発電事業や電気・熱エネルギー供給事業とその関連コンサルティング
・不動産関連の特別目的会社(SPC)への出資およびその信託受益権の売買
・建設関連ソフトウェアやノウハウの開発・販売・ライセンス供与
・建物の総合管理業務や警備事業
・上記に付随する関連事業および共同経営・投資事業

安藤・間は、トンネル、ダム、高速道路、橋梁、超高層ビルなどの大型プロジェクトに多数携わっており、国内外で長年にわたってインフラ整備に貢献している老舗の総合建設会社です。

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
2023年3月期 372,146 19,853 19,608 15,187 94.0 40
2024年3月期 394,128 18,591 18,545 13,878 88.6 60
2025年3月期 425,160 35,243 34,053 26,444 168.8 70
2026年3月期(予想) 441,000 27,100 26,500 18,000 114.8 80

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業キャッシュフロー(百万円) 投資キャッシュフロー(百万円) 財務キャッシュフロー(百万円)
2023年3月期 32,272 -4,740 -18,425
2024年3月期 -11,115 -6,095 -9,053
2025年3月期 11,176 1,600 -5,751

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023年3月期 5.3% 10.8% 4.7%
2024年3月期 4.7% 9.0% 4.1%
2025年3月期 8.2% 15.4% 7.1% 高値平均:10.8倍
安値平均:7.9倍
1.63倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

安藤ハザマは、ここ3年の業績を見るとかなり安定していて、むしろ成長が加速しています。
売上高は3720億円から4250億円へと伸び、営業利益も約2倍の3,500億円規模にまで増えています。営業利益率も5.3%から8.2%に上昇しており、建設業としてはかなり高い水準です。採算の良い案件を増やして、コスト管理がうまくいっていることがうかがえます。

純利益も2年で約1.7倍になっていて、ROE(自己資本利益率)は15.4%まで改善。自己資本を効率的に使えており、企業の収益力は高いと言えます。ROA(総資産利益率)も7%を超えていて、総資産全体でもしっかり利益を出せています。

株価指標を見ると、2025年のPERは高値平均10.8倍、安値平均7.9倍で、業界平均と比べても割安圏です。PBRは1.63倍とやや高めですが、利益成長を考えれば許容範囲です。

配当も40円から70円に増配していて、株主還元の姿勢が強まっています。キャッシュフローも安定しており、営業活動からしっかり資金を生み出せています。

総合的に見て、安藤ハザマは「中長期で安心して保有できる堅実な建設株」と言えます。
業績も配当も右肩上がりで、PER的にも割安。中長期での上昇が期待できるため、今後も建設需要が続く限りは買いまたは押し目買いで有望な銘柄です。

配当目的とかどうなの?

安藤ハザマは、配当目的でも十分に魅力的な銘柄です。

まず、ここ3年間の推移を見ると配当がしっかり増えています。
2023年が40円、2024年が60円、2025年が70円と、わずか2年で1.7倍に増配しています。さらに2026年は予想で80円と、まだ上がる見込みです。これは業績が安定して伸びている証拠であり、会社としても株主還元を重視している姿勢が明確です。

建設業は景気に左右されやすい面もありますが、安藤ハザマは公共工事やインフラ関連など、比較的安定した受注が多いため、業績が大きく崩れにくい傾向があります。営業利益率も2025年に8.2%まで上がっていて、配当を支える利益基盤も十分です。

また、現状のPERが7〜10倍台と割安圏にあるため、配当利回りも高めに出やすいです。2025年の株価を仮に2,000円前後とすると、70円配当で利回りは約3.5%になります。
2026年に80円配当となれば、4%近い水準です。

総合的に見ると、

  • 配当は年々増加中
  • 業績が安定しており減配リスクは小さい
  • 株価水準が割安で利回りも高め

これらの点から、安藤・間は「中長期の配当目的保有」に向いている銘柄です。
安定収益・堅実経営・増配傾向の三拍子がそろっており、高配当狙いのポートフォリオに加える価値がある企業といえます。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価が1,778円の安藤・ハザマについて、今後5年間の値動きを想定して3つのシナリオで予想します。
これは、直近の業績推移(売上・利益・配当の伸び)と建設業界の動向を踏まえた一般的な見通しです。

【良い場合】
インフラ投資や再開発需要が継続し、営業利益率が8%台を維持。海外事業や再生可能エネルギー関連の工事も伸び、ROEが15%を超える高水準で推移。
この場合、株価は企業価値の上昇とともにPERが12倍程度まで買われ、1株あたり2,800円〜3,200円ほどまで上昇する可能性があります。
配当も継続的に増配され、年間100円を超える水準になる見込みです。

【中間の場合】
業績は安定して推移し、売上・利益ともにゆるやかに成長。国内建設需要は横ばいだが、利益率の改善が続く。
PERは現状並みの8〜10倍で推移し、株価は2,000円〜2,300円前後で落ち着く可能性があります。
配当は80〜90円程度に増え、3〜4%の利回りを維持できる堅実な展開です。

【悪い場合】
建設コストの上昇や公共工事の減少、景気後退の影響で利益率が低下。営業利益率が5%前後まで落ち込み、ROEも10%を割り込む。
この場合はPERも6〜7倍程度まで下がり、株価は1,300円〜1,500円程度まで下落する可能性があります。
ただし財務体質が強いため、無配や急落リスクは小さく、長期的には再浮上の余地があります。

まとめると、

  • 良い場合:2,800〜3,200円
  • 中間の場合:2,000〜2,300円
  • 悪い場合:1,300〜1,500円

現状の業績成長と増配傾向を考えると、中間〜良いシナリオ寄りの展開が期待できる銘柄です。

この記事の最終更新日:2025年10月27日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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