株価
グリーンモンスターとは

グリーンモンスター株式会社であり、主にスマートフォン向けの投資体験アプリの開発・運用を行う企業である。投資や資産形成に関する知識をゲーム感覚で学べるアプリを中心に展開しており、初心者から若年層まで幅広いユーザーに金融リテラシー教育を提供している。本社所在地は東京都渋谷区神南1丁目4-9にあり、体験型投資学習コンテンツ事業、インターネットマーケティング事業、あったらいいなアプリ配信事業の3つを主軸としている。
主力の体験型投資学習コンテンツ事業では、老後2000万円問題やFIRE志向といった資産形成ニーズに対応し、株式投資やFXを実際に体験しながら学べるアプリを提供している。単なる知識提供にとどまらず、シミュレーションやデモトレードを通じて実践的な学習ができる点が特徴であり、大人向けの資産形成だけでなく、将来への関心が高い若年層の金融教育ツールとしても利用されている。
代表的なアプリには、資産形成のシミュレーションができるトウシカ、東証の実データを用いたデモトレードが可能な株たす、累計1,000万インストールを超えるFXなび、投資詐欺の手口を疑似体験できる投資詐欺体験チャットなどがある。これらのアプリは、楽しみながら投資知識を習得できる設計となっている。
収益モデルは、アプリ利用者を金融サービスへ送客することで得られる成果報酬が中心となっており、広告収入やアプリ内課金も収益源となっている。ユーザー数やアクティブ率の拡大が業績に直結する構造である。
インターネットマーケティング事業では、自社アプリで培ったノウハウを活かし、企業向けに広告配信やアプリ開発などのマーケティング支援を行っている。また、あったらいいなアプリ配信事業では、画像編集や占いなど日常ニーズに応えるアプリを企画・開発し配信している。
グループ会社には株式会社FPコンサルティングおよび株式会社ファイナンシャルインテリジェンスがあり、資産運用に関する研修や相談サービスも展開している。投資教育から実際の資産形成支援までを一体で提供する体制を構築している。
グリーンモンスター 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 一株益(円) | 一株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連23.6 | 1,711 | 164 | 169 | 121 | 49.8 | 0 |
| 連24.6 | 1,957 | 231 | 231 | 156 | 59.3 | 10 |
| 連25.6 | 2,006 | 123 | 125 | 32 | 10.4 | 10 |
| 連26.6予 | 2,200 | 30 | 30 | 0 | 0.0 | 10 |
| 連27.6予 | 2,400 | 50 | 50 | 30 | 9.5 | 10 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 年度 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 255 | 3 | -27 |
| 2024 | 168 | -74 | 658 |
| 2025 | -6 | -215 | -82 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率(%) | ROA(%) | ROE(%) | PER(倍) | PBR(倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 9.5 | 11.3 | – | – | – |
| 2024 | 11.8 | 8.4 | 10.5 | – | – |
| 2025 | 6.1 | 1.7 | 2.2 | 27.9~69.3 | 2.63 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
売上は19.5億から20.0億、22.0億予想と増加しているが、利益は明確に減少している。営業利益は2.3億から1.2億、0.3億予想、経常利益も2.3億から1.2億、0.3億予想、純利益は1.5億から0.3億、0.0億予想と急減しており、増収にもかかわらず収益力が崩れている。特に純利益はほぼ消失しており、利益構造自体が弱くなっている。
営業利益率は9.5%から11.8%へ一度上昇した後、6.1%まで低下しており、コスト増や収益単価の低下などが示唆される水準になっている。ROEは10.5%から2.2%、ROAは11.3%から1.7%へ低下しており、資本効率・資産効率ともに急速に悪化している。特にROA1.7%は資産に対してほとんど利益を生み出せていない状態であり、事業の稼ぐ力が弱まっていることが分かる。
2025年のPERは27.9倍から69.3倍のレンジ、PBRは2.6倍となっており、低下した利益水準に対しては割高寄りの評価となっている。利益が回復しない前提で見るとPERはさらに上昇する構造であり、現在の株価は業績回復を織り込んでいる状態と考えられる。
また、26.6予では営業利益0.3億、純利益0.0億とさらに減益見込みとなっており、短期的には回復トレンドが見えにくい。売上は伸びているものの、利益が伴っていないため、広告効率の悪化や先行投資負担が重くなっている可能性がある。
総合的に見ると、売上成長は維持しているが、利益・利益率・資本効率がすべて悪化している局面であり、現状は業績の転換点というよりも悪化途中にある状態と整理できる。投資判断としては、業績回復が確認できるまで様子見が基本となりやすく、回復期待で買われている水準では下振れリスクの方が意識されやすい状況にある。
配当目的とかどうなの?
配当利回りは連26.6、連27.6ともに0.9%とかなり低い水準であり、配当収入を目的とした投資対象としては魅力は乏しい水準にある。一般的に配当目的であれば3%前後が一つの目安となるため、それと比較すると明確に見劣りする。
また利益の推移を見ると、純利益は1.5億から0.3億、0.0億予想まで減少しており、配当余力はむしろ低下している局面にある。それにもかかわらず配当は10円維持となっているため、今後の業績次第では減配の可能性も意識される水準となっている。営業利益も2.3億から0.3億まで減少見込みであり、利益と配当のバランスは明らかに悪化している。
仮に26.6予の純利益0.0億の状態で配当を維持する場合、実質的には利益以外の資金で配当を出す構造となるため、持続性には疑問が残る。配当性向で見ると急激に上昇していると考えられ、安定配当銘柄とは性質が異なる。
さらにPBRは2.6倍と資産に対しても割安感はなく、配当利回りの低さと合わせてインカム狙いで評価される余地は小さい。PERも27.9倍から69.3倍と高水準であり、配当ではなく将来成長を織り込んだ評価になっている。
総合的に見ると、この銘柄は配当をもらいながら長期保有するタイプではなく、業績回復やユーザー拡大による利益成長を前提にしたキャピタルゲイン型の性格が強い。配当目的で考える場合は優先順位は低く、業績の回復が確認できない限りは減配リスクも含めて慎重に見る必要がある。
今後の値動き予想!!(5年間)
現在の株価は1,107円で、グリーンモンスターは売上19億から20億、22億予想へと拡大しており、ユーザー数の増加などにより事業規模自体は伸びている。一方で営業利益は2.3億から1.2億、0.3億予想と急減しており、増収にもかかわらず収益性が大きく低下している。純利益も1.5億から0.3億、0.0億予想とほぼ消失する見込みで、利益構造が弱まっている。
営業利益率は9.5%から11.8%へ一度改善した後、6.1%まで低下しており、収益効率の悪化が明確に出ている。ROEも10.5%から2.2%、ROAも11.3%から1.7%へ低下しており、資本効率・資産効率ともに急速に弱まっている。成長企業というより、現状は先行投資や広告費増加により利益が圧迫されている局面と見ることができる。
良い場合は、アプリのユーザー数拡大や収益モデルの改善により営業利益が再び2億前後まで回復し、営業利益率も10%前後に戻るシナリオである。ROEも8%前後まで改善し、成長株としての評価が維持されればPERも適正レンジで評価されながら株価は上昇し、5年後は1,800円から2,500円程度まで上昇する可能性がある。収益回復が確認されれば上振れ余地もある。
中間の場合は、売上は伸びるが利益は低水準で推移するシナリオである。営業利益は0.5億から1億、営業利益率5%前後、ROEも3%から5%程度にとどまり、評価は期待と実態の間で揺れやすい。この場合は株価は大きくは動かず、700円から1,300円程度のレンジで推移しやすく、テーマ性で上下する展開になりやすい。
悪い場合は、利益低下が続き営業利益がほぼ出ない状態や赤字に近い水準が続くシナリオである。ROE・ROAも低迷し、成長期待が剥落するとPER評価も維持できなくなり、株価は大きく下落しやすい。5年後は400円から800円程度まで下落する可能性がある。
総合すると現在値1,107円は利益水準から見れば回復前提の価格帯にあり、上昇余地はあるが同時に下振れリスクも大きい状態にある。売上は拡大している一方で利益と効率が大きく低下しているため、株価は業績回復の有無に強く左右される。短期的には不安定な値動きになりやすく、長期では利益回復のタイミング次第で評価が大きく変わるタイプの銘柄と整理できる。
この記事の最終更新日:2026年3月1日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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