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情報戦略テクノロジー(155A)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-19)
890.00
前日比 -45.00(-4.81%)

情報戦略テクノロジーとは

株式会社情報戦略テクノロジーはDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を中心としたシステム開発事業を展開する企業である。発注企業との直契約を基本とし、提案から開発まで一貫して手がける点に特徴があり、多重下請け構造を排除した開発体制を強みとしている。

本社は東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー15Fに所在している。事業内容は「大手優良企業特化型システム内製支援事業」であり、大手企業のDX推進やシステム内製化を支援している。

主力サービスは「0次DX(0次システム開発)」であり、従来の要件定義を重視した開発ではなく、顧客とエンジニアが対話を重ねながら開発を進める手法を採用している。要件定義工程を省略し「作っては見せる」を繰り返すことで、開発スピードの向上と柔軟な仕様変更を可能にしている。また、ドキュメントを最小限に抑え、テストも必要十分な範囲に限定することで、コスト削減と効率的な開発を実現している。

この手法により、顧客企業があたかも自社内にシステム開発部門を持つかのような体制を構築できる点が特徴であり、従来の多重下請け構造における非効率や伝達ロスを排除している。要件定義外への対応力や柔軟な開発体制が競争優位となっている。

また、「WhiteBox」というプラットフォーム事業も展開しており、優秀なエンジニアを必要なタイミングでマッチングする「未来マッチング」機能を提供している。DXや内製支援に対応できるエンジニアは限られている中で、市場に出にくい優秀人材へアクセスできる仕組みを構築している。WhiteBoxは多重下請け構造を再編し、エンジニアが顧客と直接関わることでスキル向上を促すことも目的としている。

主要取引先には、セブン銀行、スクウェア・エニックス、LIXIL、ナブテスコ、きらぼし銀行、テレビ東京コミュニケーションズなど大手企業が並び、安定した顧客基盤を持っている。2009年に設立され、その後本社移転や事業拡大を経て、2024年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年にはWhiteBox関連会社の設立や企業買収も行い、事業領域の拡大を進めている。

収益モデルは、エンジニアによる開発・コンサルティング提供に基づく受託収入や準委任契約による継続収入が中心であり、人材数や稼働率、単価が業績に大きく影響する構造となっている。DX需要の拡大を背景に、内製支援領域での成長を目指している。

情報戦略テクノロジー 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
単22.12 4,939 302 332 285 33.6 0
単23.12 5,298 388 385 275 32.4 0
単24.12 5,847 413 396 273 27.7 0
連25.12予 7,810 500 490 310 30.7 0
連26.12予 10,400 710 700 440 43.5 0

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 292 -7 -196
2024 193 -100 567
2025 416 -1,191 625

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率(%) ROA(%) ROE(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 7.3 14.9 38.5
2024 7.0 9.6 15.5
2025 6.8 7.4 17.4 14.5~47.6 5.39

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は52.9億から58.4億、78.1億、104.0億予想と高い成長が続いており、事業規模は急拡大している。営業利益は3.8億から4.1億、5.0億、7.1億予想、経常利益も3.8億から3.9億、4.9億、7.0億予想と着実に増益基調にある。一方で純利益は2.7億から2.7億、3.1億、4.4億予想と緩やかな増加にとどまっている。

営業利益率は7.3%から7.0%、6.8%とわずかに低下しており、売上成長に対して利益率はやや押し下げられている。ROEは38.5%から15.5%、17.4%へ低下、ROAも14.9%から9.6%、7.4%へ低下しており、効率面は成長と引き換えに落ち着いてきている。特にROA7.4%まで低下している点は、資産規模拡大に対して利益の伸びが追いついていないことを示している。

キャッシュフローを見ると、営業CFは2.9億、1.9億、4.1億と安定してプラスを維持しており、本業での資金創出力は確保されている。一方で投資CFは-700万円、-1.0億、-11.9億と急拡大しており、成長投資が大きく増えている局面にある。財務CFも5.6億、6.2億とプラスで推移しており、外部資金を活用しながら事業拡大を進めている構造となっている。

2025年のPERは14.5倍から47.6倍のレンジ、PBRは5.3倍と高水準であり、資産価値に対しては明確にプレミアム評価となっている。特にPBR5倍超は将来の成長を強く織り込んだ水準であり、利益成長が鈍化した場合には評価修正が起きやすい。

総合的に見ると、売上・利益ともに高成長を続けている一方で、利益率や資本効率は低下傾向にあり、成長投資フェーズにある企業と整理できる。評価はすでに高いため、今後は成長スピードの維持が重要となる。成長が続けば株価はそれに連動しやすいが、成長が鈍化した場合はPER・PBRの低下とともに株価も調整しやすい。典型的なグロース株であり、業績の変化に対して株価の振れ幅が大きくなりやすい銘柄といえる。

配当目的とかどうなの?

配当利回りは連26.12、連27.12ともに0.00%と無配予想であり、配当目的で保有する銘柄ではないと整理できる。現状は利益を株主還元ではなく、事業拡大や人材投資に優先的に回しているフェーズにある。

実際に売上は104億規模まで拡大見込みであり、投資CFも-11.9億と大きくマイナスになっていることから、成長投資を強めている局面にある。財務CFもプラスとなっており、外部資金を活用して成長を加速させている構造であるため、短期的に配当へ資金が回る可能性は低い。

また営業利益は7.1億規模まで拡大見込みではあるものの、営業利益率は6.8%とやや低下傾向にあり、まずは利益率の改善や事業拡大を優先すべき段階にある。ROEも17.4%と一定水準は維持しているが、過去の38.5%からは低下しており、効率改善より成長優先の経営となっている。

PBRは5.3倍と高水準であり、株価は資産価値ではなく将来の成長性を強く織り込んだ状態にある。このため、配当利回りによる下支えは期待できず、株価は業績や成長期待の変化に大きく左右されやすい。

総合すると、この銘柄は配当目的には不向きであり、「無配の成長株」として扱うのが適切である。将来的に利益規模がさらに拡大し、投資フェーズが一巡すれば配当開始の可能性はあるが、現時点ではその段階には至っていない。投資判断としては、配当ではなく売上・利益成長による株価上昇を狙うキャピタルゲイン型の銘柄と整理できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価は917円で、情報戦略テクノロジーは売上52億から58億、78億、104億予想へと高い成長が続いており、事業規模は急拡大している。営業利益は3.8億から4.1億へ増加した後、5.0億、7.1億予想と拡大基調にあり、経常利益も3.8億から3.9億、4.9億、7.0億予想と同様に増益トレンドとなっている。一方で純利益は2.7億から2.7億と横ばいの後、3.1億、4.4億予想と回復しているが、売上成長に対して伸びはやや緩やかになっている。

営業利益率は7.3%から7.0%、6.8%へと低下しており、成長に伴うコスト増の影響が出ている。ROEも38.5%から15.5%、17.4%へ低下、ROAも14.9%から9.6%、7.4%へ低下しており、効率面は明確に低下傾向にある。高成長ではあるが、収益性は徐々に平準化している状態にある。

良い場合は、DX需要の拡大と直請け案件の増加により売上120億超、営業利益10億規模まで成長するシナリオである。営業利益率も7%前後を維持し、ROEが20%前後で安定すれば成長株としての評価が維持される。PBRも4倍前後を維持しながら利益成長に応じて株価が上昇し、5年後は1,500円から2,200円程度まで上昇する可能性がある。業績拡大に沿った上昇トレンドになりやすい。

中間の場合は、売上は拡大するが人件費や投資負担により利益率が低下し、営業利益7億から8億程度で安定するシナリオである。営業利益率6%台、ROE15%前後で落ち着き、評価はPER15倍前後、PBR3倍前後に収まる。この場合5年後の株価は800円から1,200円程度のレンジで推移しやすく、テーマ性で上下するボックス相場になりやすい。

悪い場合は、エンジニア確保難や単価低下により利益成長が鈍化し、営業利益5億前後にとどまるシナリオである。営業利益率5%台、ROE10%前後まで低下し、成長株としての評価が縮小する。PBRも2倍前後まで低下すると評価修正が進み、5年後は500円から800円程度まで下落する可能性がある。成長鈍化と評価縮小が同時に起きると下げやすい。

総合すると現在値917円は成長期待を織り込んだ価格帯にあり、上昇余地は成長継続に依存する一方で、下振れリスクも大きい。無配であるため下値を支える要因は弱く、株価は業績と評価の変化に大きく左右される。長期では業績拡大に応じて上昇する可能性がある一方、成長鈍化時には大きく調整する可能性もある、典型的なグロース株の値動きの銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年3月1日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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