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リョーサン菱洋ホールディングス(167A)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-19)
3,150.00
前日比 -75.00(-2.33%)

リョーサン菱洋ホールディングスとは

リョーサン菱洋ホールディングス株式会社は独立系の大手半導体商社である。2024年に株式会社リョーサンと菱洋エレクトロ株式会社が経営統合し、共同持株会社として発足した。マイコン、CPU、GPUなどの半導体デバイスに強みを持ち、電子部品の販売と技術サポートを軸に事業を展開している。本店(登記)は東京都千代田区東神田二丁目3番5号、本社事務所は東京都中央区築地一丁目12番22号に所在している。

同社は、株式会社リョーサンおよび菱洋エレクトロ株式会社を主要子会社とし、デバイス分野とICT分野の2つを事業領域としているエレクトロニクス商社である。半導体・電子部品の販売に加え、顧客の課題解決に向けた技術提案やソリューション提供を行う点が特徴となっている。

デバイス分野では、マイコン、アナログ半導体、センサー、電源関連部品など幅広い電子部品を取り扱い、車載、産業機器、民生機器向けに供給している。単なる部品販売にとどまらず、設計段階から関与し、最適な部品選定や技術支援を行うことで付加価値を提供している。リョーサンはエレクトロニクスのコーディネーションを強みとし、技術動向の把握と市場ニーズに基づいた提案力を特徴としている。

ICT分野では、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器、GPU関連製品などを扱い、データセンターやクラウド、AI分野に関連するソリューションを提供している。菱洋エレクトロは早期から技術部門を持ち、営業と技術が一体となったサポート体制を構築しており、顧客のシステム構築や運用支援まで踏み込んだサービスを展開している。

ビジネスモデルとしては、単なる商社機能に加えて技術サポートや設計支援を組み合わせることで、付加価値の高い提案型ビジネスを行っている点が特徴となる。半導体市況やIT投資動向の影響を受けるものの、デバイスとICTの両領域を持つことで分散された収益構造を形成している。

沿革としては、リョーサンは1953年創業、1983年に東証上場、菱洋エレクトロは1961年設立、1991年に東証一部上場と、それぞれ長い歴史を持つ。両社は海外拠点の設立や子会社化、出資などを通じてグローバル展開を進めてきた。2023年に資本提携および経営統合に関する契約を締結し、2024年4月1日にリョーサン菱洋ホールディングス株式会社として統合された。

このように同社は、半導体・電子部品の供給とICTソリューションを両軸とするエレクトロニクス商社であり、技術支援を含めた提案型ビジネスを強みに、幅広い産業分野に対してサービスを提供している。

リョーサン菱洋ホールディングス 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株益(円) 1株配当(円)
連25.3 359,811 8,542 7,133 9,387 234.4 140
連26.3予 380,000 9,500 8,000 6,000 149.6 140
連27.3予 400,000 10,000 8,500 5,500 137.2 140〜150

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(3月期・連結) 営業キャッシュフロー(百万円) 投資キャッシュフロー(百万円) 財務キャッシュフロー(百万円)
2025年3月期 13,180 -15,258 -17,615

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROA ROE PER(倍) PBR(倍)
2025 2.3% 4.0% 7.1% 1.02
2026 2.6% 2.6% 4.5% 31.05
2027 2.6% 2.3% 4.1% 33.85

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は3,598億から3,800億、4,000億予想へと拡大しており、事業規模は着実に増加している。営業利益は85億から95億、100億予想と増益基調が続いており、経常利益も71億から80億、85億予想と同様に緩やかな成長となっている。一方で純利益は93億から60億、55億予想と減少しており、最終利益は縮小傾向にある。

営業利益率は2.3%から2.6%へ改善するものの、その後も2.6%で横ばいとなっており、水準としては低く薄利構造のままとなっている。ROEは7.1%から4.5%、4.1%と低下しており、資本効率は悪化傾向にある。ROAも4.0%から2.6%、2.3%へ低下しており、資産効率も弱まっている。

バリュエーション面では、PBRは1.0倍とほぼ資産価値並みの水準にある一方で、PERは2026年31.0倍、2027年33.8倍と高水準になっている。利益が減少する中でPERが上昇している構造となっており、収益性に対して株価の評価はやや先行している状態にある。

総合すると、売上と営業利益は拡大しているが、営業利益率は低く、純利益は減少、ROE・ROAも低下しているため、収益の質や資本効率は弱い方向にある。にもかかわらずPERは30倍台と高く、割安感は出ていない。PBRは1倍前後で下値は一定程度意識されるものの、成長性や収益性の改善が伴わなければ評価が上がりにくい構造となっている。

現状の数値だけで見ると、高成長株でも高配当株でもなく、低収益体質の中で評価だけが先行している状態に近い。投資判断としては、明確な割安感は乏しく、利益率の改善やROEの回復が確認できるまでは積極的に評価しづらい銘柄と整理できる。

配当目的とかどうなの?

配当利回りは連26.3、連27.3ともに4.0%程度と比較的高めの水準にあり、日本株の平均である2〜3%を上回っているため、配当目的としては一定の魅力がある水準にある。

配当額は140円〜150円で維持される見込みとなっており、安定配当志向が見える。一方で1株益は234円から149円、137円と減少しており、配当性向はおおよそ60%前後から100%近くまで上昇する構造になっている。特に2027年は利益水準に対して配当負担が重くなる可能性があり、配当の持続性にはやや注意が必要となる。

利益構造を見ると、営業利益は85億から100億へと緩やかに増加しているものの、営業利益率は2.6%前後と低水準にとどまっており、薄利の商社モデルである点が前提となる。ROEも7.1%から4.1%へ低下しており、資本効率は高くない。このため、利益成長によって配当余力が大きく拡大していくタイプではない。

キャッシュフロー面では、営業CF131億に対して投資CF-152億、財務CF-176億となっており、フリーキャッシュフローはマイナスの状態にある。投資や株主還元を同時に行っている局面と見られ、配当の原資が安定的に積み上がっているとは言いにくい構造になっている。

総合すると、利回り4%前後という点では配当目的として一定の水準にはあるが、利益減少、配当性向の上昇、キャッシュフローの弱さを踏まえると「高配当で安定している銘柄」というよりは「やや無理をして配当を維持している可能性がある銘柄」と整理できる。インカム狙いであれば候補には入るが、減配リスクを織り込んだ上での投資が前提となる。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価3,450円を基準に今後5年間の値動きを考えると、売上は3,598億から4,000億へ拡大する見込みで事業規模は安定的に成長している一方、営業利益率は2.3%から2.6%と低水準にとどまり、ROEも7.1%から4.1%へ低下している点が株価の前提になる。またPERは30倍台と高めで、収益性に対して評価が先行している状態にある。

良い場合は、半導体市況の回復やAI・データセンター関連需要の拡大により取扱量が増加し、営業利益が100億規模からさらに伸び、利益率も3%台まで改善するシナリオになる。ROEも6%〜8%程度まで回復し、安定配当4%前後が維持されることでインカム株としての評価も加わる。この場合、PERは20倍〜25倍程度に落ち着きつつも利益成長で吸収し、株価は4,500円〜6,000円程度まで上昇する可能性がある。

中間の場合は、売上は緩やかに拡大するが利益率は2.5%前後で横ばい、営業利益も100億前後で安定するシナリオになる。ROEは4%〜5%程度で推移し、現在の低収益体質が大きくは改善しない前提となる。配当利回り4%前後が下支えとなる一方で、PERは20倍前後まで調整される可能性があり、株価は3,000円〜4,000円程度のレンジで推移する可能性が高い。

悪い場合は、半導体市況の悪化や在庫調整の影響を受けて売上成長が鈍化し、営業利益が80億以下へ低下、利益率も2%前後まで悪化するシナリオになる。ROEも3%台まで低下し、配当維持が難しくなれば減配も意識される。評価も見直されPERは10倍〜15倍程度まで低下する可能性があり、この場合株価は2,000円〜2,800円程度まで下落する余地がある。

全体としては、売上は安定成長だが収益性が低く、現状は高PERと高配当が同居するやや歪な評価にある。今後は利益率の改善か配当維持のどちらが優先されるかが重要な分岐点となり、株価はそのバランスによって上下に振れやすい状態にある。

この記事の最終更新日:2026年2月28日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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