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タスキホールディングス(166A)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-19)
812.00
前日比 -31.00(-3.68%)

タスキホールディングスとは

タスキホールディングスは、タスキと新日本建物が2024年4月に共同で設立した持株会社であり、不動産開発を中核としながら資産運用・DX・金融機能までを含めた総合不動産グループである。本社は東京都港区北青山2-7-9 日昭ビル7Fに所在している。

事業の中核は、新築投資用マンションの開発および販売である。グループ会社であるタスキは、新築投資用IoTレジデンス「TASUKI smart」を開発し、主に富裕層向けに一棟販売を行っている。相続税対策などの資産運用ニーズに対応した商品設計により、投資用不動産市場において独自のポジショニングを築いている。

新日本建物は、住宅および投資用レジデンスとして「ルネサンス」シリーズを展開する不動産デベロッパーであり、地域密着型の開発を行っている。分譲マンションや収益不動産の開発を通じて、安定的な不動産供給を担っている。

グループは開発事業に加え、資産運用およびコンサルティング領域にも展開している。AURAは土地活用を中心とした資産コンサルティングや空き家情報プラットフォームの運営を行い、不動産を軸とした資産最適化を支援している。

金融機能としては、タスキプロスが不動産担保ファイナンスを提供しており、不動産評価ノウハウを活用した融資サービスを展開している。主に不動産ベンチャー企業向けに資金供給を行い、開発機会の創出に関与している。

DX分野では、ZISEDAIが不動産デベロッパー向けのVertical SaaSを提供しており、業務効率化やデジタル化を支援している。ITエンジニアによるDXコンサルティングも行い、不動産業界の生産性向上に取り組んでいる。

また、タスキパートナーズは空き家再生事業を展開しており、増加する空き家を再生・活用して市場に再供給している。物件の販売後も賃貸管理まで一貫して行うことで、収益不動産の運用をワンストップで支援している。

さらに、タスキベンチャーズはコーポレートベンチャーキャピタルとして、不動産関連ビジネスや先端技術分野のスタートアップへの投資を行っている。オープンイノベーションを通じて不動産DXの推進と新規事業の創出を目指している。

このように同社は、不動産開発を軸に、資産運用、金融、DX、空き家再生といった周辺領域を組み合わせた複合的な事業構造を持ち、不動産バリューチェーン全体をカバーするビジネスモデルを構築している。

タスキホールディングス 公式サイトはこちら

直近3年間の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株益(円) 1株配当(円)
連24.9 47,455 4,065 3,560 2,217 53.4 16
連25.9 74,412 8,815 7,808 4,933 91.0 36
連26.9予 100,500 11,000 9,300 5,800 94.1 40
連27.9予 120,000 12,000 10,200 6,150 99.8 40〜44

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2024 -1,348 -2,624 6,844
2025 -5,770 -1,718 19,260

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROA ROE PER(倍) PBR(倍)
2024 8.5% 3.7% 10.4%
2025 11.8% 5.9% 15.4% 7.8〜11.8 1.96

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は474億から744億、1,005億予想へと大きく拡大しており、短期間で倍増に近い成長をしている点がまず特徴になる。営業利益は40億から88億、110億予想と増加幅が大きく、売上成長に対して利益の伸びも伴っている構造になっている。経常利益も35億から78億、93億予想と同様に拡大しており、本業ベースでの収益力は強まっている。純利益も22億から49億、58億予想と増加しており、最終利益までしっかり伸びている点は評価できる。

営業利益率は8.5%から11.8%へ上昇しており、単なる規模拡大型ではなく収益性も同時に改善している。特に不動産デベロッパーで10%超の利益率は相対的に高く、商品力や販売効率の高さが反映されている可能性がある。ROEも10.4%から15.4%へ上昇しており、資本効率は明確に改善している。ROAも3.7%から5.9%へ上昇しており、資産を使った収益創出力も強まっている。

一方でキャッシュフローを見ると、営業CFは-13億から-57億とマイナスが拡大しており、利益が出ているにもかかわらず現金は減少している。不動産開発特有の在庫積み上げや先行投資の影響が強く出ている構造と考えられる。投資CFもマイナスが続いており、事業拡大のための投資を継続している局面にある。

その一方で財務CFは68億から192億と大きくプラスになっており、借入や資金調達によって成長を支えている構造が見える。このため、成長の裏側では財務依存度が高まっている点は注意が必要になる。

バリュエーション面では、PERは7.8倍から11.8倍のレンジにあり、成長企業としては比較的抑えられている水準にある。PBRは1.9倍とややプレミアムが乗っているが、ROE15%台であれば一定の合理性はある。つまり市場は「成長企業としては評価しているが、過熱まではしていない」中間的な位置付けになっている。

総合すると、売上・利益ともに高い成長を維持しながら、利益率・ROE・ROAも改善しているため、事業としては拡大フェーズかつ収益性向上フェーズに入っている。ただしキャッシュフローは弱く、財務依存で成長している側面があるため、安定性というよりは成長優先型の企業と整理できる。

現状の数値だけで見ると、成長性と収益性のバランスは良く、PER水準も過度ではないため投資対象としては評価しやすい。ただし不動産市況や資金調達環境の影響を受けやすい構造であり、今後は営業CFの改善や財務依存の低下が確認できるかが、株価の持続的な上昇において重要なポイントになる。

配当目的とかどうなの?

配当利回りは連26.9、連27.9ともに4.2%程度と比較的高い水準にあり、日本株の平均である2〜3%を上回っているため、配当目的としては十分に検討対象に入る水準にある。配当額は16円から36円、40円へと増配しており、業績拡大に伴って株主還元も強化されている流れが見える。1株益は53円から91円、94円予想となっており、配当40円に対する配当性向はおおよそ40%前後で推移している。この水準であれば無理な配当ではなく、利益成長と連動した現実的な還元水準といえる。

営業利益は40億から110億規模へと拡大しており、利益成長が続く前提では配当余力も拡大していく構造にある。営業利益率も11.8%まで上昇しており、収益性の改善が配当の裏付けになっている点はプラス材料になる。ROEも15.4%と高水準であり、資本効率の観点からも株主還元と相性が良い状態にある。

一方でキャッシュフローを見ると、営業CFはマイナスが続いており、利益が出ていても現金が増えているわけではない。不動産開発特有の在庫投資や先行投資の影響が強く、財務CFが大きくプラスになっていることから、借入など外部資金に依存して成長と配当を維持している側面がある。このため、景気や金融環境が悪化した場合には配当方針が見直されるリスクは残る。

総合すると、この銘柄は利回り4%超という点では配当目的として魅力があり、かつ増配実績と利益成長が伴っている点で「成長型高配当株」に近い性格を持っている。ただしキャッシュフローの弱さと不動産市況依存というリスクがあるため、「安定配当株」というよりは「成長と連動して配当が伸びるタイプの銘柄」と整理できる。インカム狙いでも十分検討できるが、景気敏感株としての前提を理解した上での投資が必要になる。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価934円を基準に今後5年間の値動きを考えると、売上は474億から1,005億へと急拡大しており、営業利益も40億から110億規模まで伸びる見込みであることから、高成長フェーズにある点が前提になる。営業利益率も8.5%から11.8%へ改善しており、収益性も伴った成長となっている。一方で営業CFはマイナスが続いており、財務CFに依存した拡大型のビジネス構造である点は株価の変動要因となる。

良い場合は、投資用不動産の需要が継続し、販売が順調に進むことで売上・利益ともに計画以上に伸びるシナリオになる。営業利益は110億を超えてさらに拡大し、利益率も12%以上で安定、ROEも15%以上を維持できれば成長株としての評価が強まる。PERも12倍〜15倍程度まで評価される可能性があり、この場合5年後の株価は1,500円〜2,200円程度まで上昇する余地がある。

中間の場合は、売上は拡大するものの成長スピードはやや鈍化し、営業利益は100億前後で安定するシナリオになる。営業利益率は10%前後、ROEも10%台前半で落ち着き、市場評価も現在と大きくは変わらない状態になる。PERは8倍〜12倍程度で推移すると考えると、株価は900円〜1,300円程度のレンジで推移する可能性が高い。

悪い場合は、不動産市況の悪化や金利上昇の影響を受けて販売が鈍化し、売上成長が止まり、営業利益も80億以下に低下するシナリオになる。営業利益率も8%前後まで低下し、ROEも一桁台に落ち込むと評価が下がり、PERは6倍〜8倍程度まで縮小する可能性がある。この場合、株価は600円〜800円程度まで下落する可能性がある。

全体としては、高成長と高収益化が進んでいる一方で、キャッシュフローと市況依存のリスクを抱える銘柄であり、上昇余地と下落リスクの両方が大きい。今後は成長の持続性と資金繰りの安定性が株価の方向性を決める重要なポイントになる。

この記事の最終更新日:2026年2月28日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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