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オカモト(5122)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2025-12-30)
5,470.00
前日比 -30.00(-0.55%)

オカモトとは

オカモトは、プラスチックフィルム、建装材、産業資材を中核としつつ、生活用品分野でも高い知名度を持つ日本の化成品メーカーである。事業の柱は産業用製品事業と生活用品事業の二本立てで、工業用途と生活密着型製品を併せ持つ多角的な事業構造が特徴となっている。

産業用製品事業では、プラスチックフィルムやビニールハウス用フィルム、壁装材、工業用・作業用の各種粘着テープ、業務用ラップなどを展開している。特にビニールレザー分野では高い技術力を持ち、自動車内装材、オートバイシート、家具用、工業用など幅広い用途に対応している。

中でもTPU素材を用いたオカモトTPU「プリオール」は、新素材のウレタンレザーとして注目されており、車両内装材や椅子張り、工業用ターポリン、インクジェット対応レザーなど、多用途での展開が進んでいる。レザー分野においては世界トップクラスの技術力を有するとされ、同社の産業用品事業の競争力の源泉となっている。

生活用品事業は、オカモトを代表する分野であり、コンドームを中心に、使い捨てカイロ、プラスチック手袋、食品包装用ラップなどを展開している。コンドームは国内トップクラスのシェアを持ち、同社ブランドの認知度を支える主力商品である。また、トクヤマホームプロダクツから事業譲受した除湿剤「水とりぞうさん」は全国有数のシェアを誇る定番商品となっている。さらに、ナガオカから譲受した殺虫剤ブランド「インピレス」、食品用脱水シート「ピチット」、福祉用品や衛生関連用品など、生活に密着した商品群を幅広く揃えている。

そのほか、長靴やレインウェア、スニーカー「パンサー」やコンフォートシューズ「ドクターアッシー」などの履物関連商品、医療・メディカル用途のグローブやシューズ、作業用手袋なども手掛けており、生活用品事業は裾野の広い構成となっている。

生産拠点は国内に複数あり、茨城工場、静岡工場、福島工場、つくば工場などを中心に、生産体制を構築している。関連会社には、オカモト化成品、オカモト通商、シューテックオカモト、イチジク製薬などがあり、グループとして事業領域を補完している。

歴史的には広告やスポーツ支援などでも知名度を高めてきた企業であり、かつては川崎球場に看板を掲出し、「OKサインはスキンレス」というキャッチコピーで強い印象を残した。また、芙蓉グループに属し、芙蓉懇談会の会員企業でもある。

総合すると、オカモトは産業用資材における高付加価値技術と、コンドームや除湿剤など生活用品のブランド力を併せ持つ多角化メーカーである。単一分野への依存度が低く、産業用途と生活消費の両面から安定した需要を取り込む事業構造が特徴で、堅実かつ持続性の高い企業と言える。

オカモト 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
純利益
(百万円)
一株益 EPS
(円)
一株当り配当
(円)
連21.3 86,361 8,269 9,794 5,697 304.0 100
連22.3 89,581 7,541 9,310 5,577 301.3 105
連23.3 99,076 6,898 7,922 4,893 271.1 110
連24.3 106,123 10,040 12,087 7,388 420.3 135記
連25.3 109,107 8,701 9,764 6,674 383.4 120
連26.3予 109,000 6,000 7,500 4,600 269.1 120
連27.3予 113,000 7,200 8,700 5,350 313.0 120

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF
(百万円)
投資CF
(百万円)
財務CF
(百万円)
2023 8,318 -2,892 -5,611
2024 13,353 -6,070 -2,533
2025 6,936 -2,002 -5,444

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

営業利益率
(%)
ROE
(%)
ROA
(%)
PER
(倍)
PBR
(倍)
2023 6.9 6.4 3.8
2024 9.4 8.3 5.1
2025 7.9 7.0 4.5 10.8〜14.7 0.94

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず業績規模を見る。連24.3は売上高1,061億円、営業利益100億円、経常利益120億円、純利益73億円で収益性が高い年だった。連25.3は売上高1,091億円、営業利益87億円、経常利益97億円、純利益66億円と売上は増加したものの利益はやや後退している。連26.3予では売上高1,090億円と横ばいを想定し、営業利益60億円、経常利益75億円、純利益46億円と利益水準はさらに調整する前提となっている。売上は安定している一方、利益はピークアウト後の減益局面にあることが読み取れる。

次に収益性を見ると営業利益率は23年6.9%、24年9.4%、25年7.9%と推移しており24年に一時的に高まった後、再び7%台に落ち着いている。ROEは6.4%、8.3%、7.0%、ROAは3.8%、5.1%、4.5%で、いずれも極端に低くはないが、資本効率が大きく改善しているとは言いにくい水準である。安定感はあるものの、高収益企業というほどではない。

バリュエーションを見ると25年実績PERは10.8倍から14.7倍のレンジにあり、同業の中では標準的な評価水準にある。PBRは0.9倍で1倍を下回っており、資産価値に対しては割安感がある。ただし、ROEが7%前後にとどまっていることを考えると、PBRが大きく切り上がる状況でもない。

以上を総合すると、オカモトは売上規模が1,000億円を超える安定企業であり、生活用品と産業資材の両輪によって需要のブレが比較的小さい。一方で、利益は24年をピークに減益基調に入りつつあり、営業利益率やROEが大きく改善する兆しは現時点では見えにくい。

投資判断としてはオカモトは高成長や急激な評価見直しを期待する銘柄ではなく、安定した売上と一定の利益を前提に評価される成熟企業と位置づけられる。PERは妥当水準、PBRはやや割安だが、資本効率の伸びが限定的なため大きな上振れ余地は小さい。結論として、提示された数値だけで判断すればオカモトは割安感はあるものの成長性は低く、安定志向の投資に向いた銘柄であり積極的な値上がりを狙う投資にはやや物足りないと判断できる。

配当目的とかどうなの?

まず利回り水準を見ると予想配当利回りは連26.3、連27.3ともに2.19%であり、高配当株と呼べる水準ではない。インカム目的で一般的に意識される3〜4%以上と比べると明確に低く、配当を主目的に選好される銘柄とは言いにくい。

次に配当の安定性を見る。オカモトは過去数年にわたり100円台の配当を継続しており業績に応じて増減はあるものの、急激な減配を繰り返すタイプではない。連26.3予では純利益46億円を想定し配当120円水準は利益の範囲内に収まっており、短期的に無理のある配当とは言えない。キャッシュフローも営業CFが安定して黒字であるため、配当の原資そのものに不安は小さい。

一方で、利益は24.3をピークに減益局面に入っており、今後も大幅な増益が前提になっているわけではない。このため、配当が今後大きく増えていく可能性は低く、基本的には「現状維持型」の配当と見るのが妥当である。利回りを引き上げるには株価下落を待つ必要があり、積極的な増配による利回り改善は期待しにくい。

総合すると、オカモトは配当目的として「安定性はあるが利回りは低い」銘柄である。減配リスクは相対的に小さい一方、配当利回りを重視する投資家にとっては物足りない水準と言える。配当を主目的に据えるよりも、事業の安定性やPBR1倍割れといった点を評価しつつ配当は補助的に受け取るスタンスに向いた銘柄と判断できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

オカモトについて現在値5,470.0円を起点に、今後5年間の株価の値動きを良い場合・中間・悪い場合の3つのシナリオで整理する。まず全体像として、オカモトは高成長株ではなく、生活用品と産業資材を両輪とする成熟型の安定企業である。業績は大きく崩れにくい一方で、利益の急拡大も見込みにくく、株価評価の軸は成長期待よりも業績の安定性と資産価値に置かれている。PERは10倍台、PBRは1倍割れ近辺にあり、市場はすでに成熟企業として冷静に評価している状況にある。

良い場合のシナリオでは、26.3予以降も売上1,100億円前後を維持しつつ、営業利益が再び70億円前後まで回復する。営業利益率は8%前後で安定し、ROEも8%台へ持ち直す。この場合、減益懸念が後退し、PBR1倍割れが是正される形で評価がやや切り上がる。PERは14〜15倍程度が許容され、EPS水準を前提にすると株価は6,200円から6,800円程度まで評価される可能性がある。配当利回りは2%前後を維持しながら、緩やかな株価上昇が続く展開となる。

中間のシナリオでは、業績は横ばいに近い推移となり売上1,100億円前後、営業利益60億円前後で安定する。営業利益率は7%台、ROEは7%前後にとどまり、大きな改善も悪化も起きない。この場合、市場評価も変わらず、PERは11〜13倍、PBRは0.9〜1.0倍程度で推移しやすい。株価は5,200円から5,800円程度のレンジ相場となり、5年間で見れば値上がり益よりも横ばい推移が中心となる。配当を積み上げることでトータルリターンを確保する形になる。

悪い場合のシナリオでは、原材料コスト上昇や需要鈍化により利益が想定以上に縮小する。営業利益が50億円を割り込み、営業利益率が6%前後まで低下するとROEも6%未満に落ち込む。この場合、評価は一段と慎重になりPERは10倍前後、PBRは0.8倍程度まで低下する可能性がある。EPSの低下と評価縮小が重なると、株価は4,300円から4,800円程度まで下落するリスクがある。ただし、事業の安定性が高いため急落というよりは、じり安の調整局面になりやすい。

総合すると、オカモトの5年間の値動きは大きな成長による株価倍増を狙うタイプではなく、業績の安定度合いに応じて緩やかに上下する成熟企業らしい展開が想定される。良い場合で6,500円前後、中間では5,200〜5,800円、悪い場合でも4,500円前後までの調整にとどまるイメージである。現在値5,470円はすでに安定性を織り込んだ水準であり、今後5年間は値上がり益よりも事業の安定性を前提に付き合う銘柄としての性格が強いと考えられる。

この記事の最終更新日:2026年1月2日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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