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アイダエンジニアリング(6118)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-15)
1,228.00
前日比 -10.00(-0.81%)

アイダエンジニアリングとは

アイダエンジニアリングは、神奈川県相模原市に本社を置く、プレス機械を主力とする鍛圧機械メーカーである。1917年創業と100年以上の歴史を持ち、長年にわたり金属プレス加工分野に特化して技術と実績を積み上げてきた企業である。

同社の最大の特徴は、サーボ駆動式プレス機械の分野で世界2強の一角を占めている点にある。サーボプレスを世界で初めて開発した企業として知られ、高精度、高速、省エネを同時に実現する技術力は業界内で高く評価されている。国内ではプレス機械でトップシェアを誇り、海外でも欧米・アジアを中心に存在感を持つ。

事業の中核は、金属加工機械のうちプレス機械の製造・販売であり、サーボプレス、機械式プレス、油圧プレス、高速精密プレスなど幅広い製品群を展開している。特にEV向けモーターコアを製造する高速精密プレス機械では世界シェアが約80%とされ、電動化の進展とともに重要性が増している分野で強い競争優位を確立している。高速・高精度が要求されるこの領域では、新規参入が難しく、同社の技術的な参入障壁は高い。

また、単体の機械販売にとどまらず、金型、自動送り装置、産業用ロボット、自動加工ラインなどを組み合わせたトータルシステム提案を行える点も大きな強みである。プレス加工工程全体を自動化・最適化することで、顧客の生産性向上、省人化、品質安定に貢献しており、設備投資案件では同社がまとめて受注するケースも多い。これにより、価格競争に陥りにくい構造を作っている。

顧客構成は自動車関連が8割超と非常に高く、残りは電気・電子関連が中心である。自動車業界の設備投資動向に業績が左右されやすい一方で、車体部品、パワートレイン、EVモーター部品など幅広い工程に関与しており、自動車産業が存続する限り一定の需要が見込まれるビジネスモデルとなっている。近年は非日系自動車メーカーの開拓を進めており、特定顧客や日本市場への依存度を下げる動きも見られる。

生産拠点は日本、アメリカ、イタリア、中国、マレーシアに展開しており、地域ごとの需要や顧客要望に柔軟に対応できるグローバル生産体制を構築している。販売だけでなく、保守、メンテナンス、改造、部品供給といったアフターサービスも重要な事業となっており、設備導入後も長期的に収益が発生する点は業績の下支え要因である。

総じて、アイダエンジニアリングは設備投資サイクルの影響を受けやすい典型的な工作機械メーカーである一方、サーボプレスと高速精密プレスという世界トップクラスの技術を持ち、EV化や自動化といった構造的成長テーマに深く関わる企業である。景気変動耐性は高くないものの、技術力と市場ポジションを背景に、中長期的には安定した需要が見込まれる企業といえる。

アイダエンジニアリング 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益 EPS(円) 一株配当 DPS(円)
連21.3 58,099 3,722 3,748 1,316 22.1 20
連22.3 62,466 2,505 2,432 896 15.0 25
連23.3 68,795 1,540 1,710 1,295 21.7 30
連24.3 72,742 3,615 3,595 2,808 47.0 30
連25.3 76,006 5,529 5,559 5,101 88.5 37
連26.3予 80,000 5,800 6,000 4,800 88.4 37
連27.3予 78,000 5,400 5,600 3,900 71.8 37

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
連23.3 -1,129 -1,884 -2,166
連24.3 3,169 -1,988 -1,125
連25.3 6,512 -1,830 -3,758

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

決算期 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
連23.3 2.2 1.6 1.1
連24.3 4.9 3.4 2.2
連25.3 7.2 6.1 4.1 27.1(高)
19.9(安)
0.81

出典元:四季報オンライン

投資判断

直近の業績を見ると、売上高は連24.3で727億、連25.3で760億、連26.3予で800億と、緩やかながら着実な増収基調にある。工作機械メーカーとしては比較的安定した売上推移であり、EV関連需要や設備投資回復の恩恵を受けていることがうかがえる。

利益面では改善がよりはっきりしている。営業利益は連24.3で36億、連25.3で55億、連26.3予で58億と大きく伸びており、経常利益も35億→55億→60億と同様の動きになっている。純利益は連24.3で28億から連25.3で51億へ急増し、連26.3予では48億とやや減益予想だが、高水準は維持している。設備投資サイクルの影響は受けるものの、利益体質は明らかに改善局面にある。

収益性指標を見ると、営業利益率は2023年の2.2%から2024年4.9%、2025年7.2%へと大きく上昇している。これは価格競争の緩和や高付加価値機の比率上昇が進んでいることを示しており、構造的な改善と評価できる。ROEも1.6%→3.4%→6.1%、ROAも1.1%→2.2%→4.1%と順調に上昇しているが、依然として資本効率は高い水準とは言えず、ここは今後の課題が残る。

バリュエーション面では、2025年の実績PERは高値平均27.1倍、安値平均19.9倍と、工作機械セクターとしてはやや高めの水準にある。一方でPBRは0.8倍と1倍を下回っており、資産面から見ると割安感が残っている。利益回復局面でPERが高く見えている一方、まだ市場が資本効率改善を十分に織り込んでいない状態とも解釈できる。

以上を総合すると、アイダエンジニアリングは売上成長は緩やかだが、営業利益率・ROE・ROAが明確に改善している点が評価ポイントであり、事業環境の回復と高付加価値化が進んでいる局面にある。一方で、ROEはまだ6.1%と低く、PERは高めであるため、急激な株価上昇を狙う成長株というよりは、業績改善の持続性を見極めながら中期で評価する銘柄といえる。PBR0.8倍という水準を考えると、利益水準が維持・拡大できれば、評価余地は残されているが、景気後退局面では業績変動リスクも意識すべき銘柄である。

配当目的とかどうなの?

結論から言うと、配当目的としては「条件付きでアリだが、純粋な高配当株ではない」という評価になる。与えられている数値だけで判断すると、連26.3・連27.3ともに予想配当利回りは3.02%と、東証全体の平均と比べればやや高めで、配当を意識した投資対象として最低限の水準は満たしている。配当額も25.3期以降は1株37円と維持されており、業績回復局面で減配せず、一定の安定性は確認できる。

一方で、収益性との関係を見ると、25.3期のEPSは88.5円、26.3期予想でも88.4円と高水準であるのに対し、配当は37円にとどまっている。配当性向はおおよそ4割強で、無理のない範囲ではあるが、「配当最優先」という姿勢ではない。あくまで業績や投資余力を見ながら配当を維持するスタンスと読み取れる。

キャッシュフロー面を見ると、営業CFは23.3期にマイナスだったものの、24.3期は31億、25.3期は65億と大きく改善している。この水準であれば、配当の原資に不安はなく、短期的に減配リスクが高い状況ではない。ただし、投資CFは恒常的にマイナスであり、設備投資を続ける事業特性上、景気後退時にはフリーCFが圧迫されやすい点は注意が必要である。

総合すると、アイダエンジニアリングは「高配当を取り続ける銘柄」ではなく、「業績改善局面で3%前後の配当を受け取りながら中期で保有する銘柄」という位置付けになる。利回りだけを最優先する投資には向かないが、事業の回復と利益水準が維持される前提であれば、配当目的としても一定の魅力はある。ただし、景気敏感株であるため、配当狙いでも業績サイクルを見ながらの投資が前提となる。

今後の値動き予想!!(5年間)

アイダエンジニアリングは、プレス機械を主力とする鍛圧機械メーカーであり、特にサーボ駆動式プレス機械の分野で世界トップクラスの技術力を持つ企業である。サーボプレスを世界で初めて実用化したメーカーとして知られ、自動車部品やEV関連部品の成形工程に不可欠な存在となっている。特にEV用モーターコアを製造する高速精密プレス機械では世界シェアが非常に高く、参入障壁の高い分野で強固なポジションを築いている。

事業の中心はプレス機械の製造・販売であり、サーボプレス、機械式プレス、高速精密プレスに加え、金型、自動送り装置、産業用ロボットを組み合わせた自動加工ラインまで一括で提案できる点が特徴である。単体機械ではなく、生産ライン全体を請け負えるため、価格競争に陥りにくく、付加価値の高い受注が可能なビジネスモデルとなっている。顧客の8割超は自動車関連であり、グローバルな自動車生産と設備投資動向の影響を強く受ける企業である。今後の値動きについて、現在値は1,222円である。この水準を起点に、今後5年間の値動きを考える。

良い場合は、EV化の進展と自動車メーカーの設備投資が想定以上に活発化し、サーボプレスや高速精密プレスの需要が高水準で続くシナリオである。高付加価値機の比率上昇により営業利益率は8〜10%水準まで改善し、ROEも10%近くまで上昇する。市場は同社を単なる循環株ではなく「技術優位な設備メーカー」と評価し直し、PBRは1倍超、PERも15倍前後で安定する。この場合、5年後の株価は2,200円〜2,800円程度が視野に入る。

中間の場合は、設備投資は循環的に上下しながらも大崩れせず、業績は緩やかな改善基調を維持するケースである。売上は800億円前後、営業利益率は6〜7%程度で安定し、ROEは6〜8%水準にとどまる。評価は循環株として抑制され、PERは12〜15倍、PBRは1倍前後で推移する。この場合、5年後の株価は1,500円〜2,000円程度となり、配当を受け取りながらの中期保有向きの値動きとなる。

悪い場合は、世界景気の後退により自動車メーカーの設備投資が急減し、受注が大きく落ち込むシナリオである。稼働率低下により営業利益率は再び5%以下に低下し、ROE・ROAも悪化する。市場は業績ピークアウトを強く意識し、PERは10倍前後、PBRは0.7倍程度まで切り下がる。この場合、5年後の株価は800円〜1,100円程度まで調整するリスクがある。

総合すると、アイダエンジニアリングは高ROE・高利益率型の銘柄ではなく、設備投資サイクルの影響を強く受ける典型的な循環株である。ただし、サーボプレスや高速精密プレスという世界的に競争力のある技術を持ち、EV化という構造テーマにも乗っている点は大きな強みである。5年間では中間シナリオが最も現実的だが、設備投資環境次第で評価が大きく変わる、上下に振れやすい銘柄と言える。

この記事の最終更新日:2026年1月13日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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