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旭ダイヤモンド工業(6140)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-15)
905.00
前日比 +7.00(+0.78%)

旭ダイヤモンド工業とは

旭ダイヤモンド工業は、ダイヤモンド工具の分野で国内有数、世界的にも存在感を持つ総合メーカーである。東京都千代田区に本社を置き、東証プライム市場に上場している。ダイヤモンド工具大手として、自動車、機械、電子部品向けを中核事業としつつ、近年は化合物半導体関連向けでの成長が注目されている。

同社は、ダイヤモンドやCBNといった超砥粒を用いた切断・研削・研磨工具を主力とし、電子・半導体、輸送機器、一般機械、石材・建設分野など、極めて幅広い産業に製品を供給している。高硬度・高脆性材料の加工に強みを持ち、精度・耐久性・加工効率が重視される分野で長年の実績を積み上げてきた。

自動車向けでは、エンジン部品や駆動系部品、車体関連部品の加工工程で使用される研削・切断工具が主力となっている。電動化の進展によりエンジン関連需要は中長期的に変化していくものの、精密加工そのものの重要性は依然として高く、安定した需要基盤を形成している。機械向けでは、工作機械や産業機械部品の高精度加工用途で採用されており、量産用途だけでなく多品種少量・高付加価値加工にも対応している。

電子・半導体分野は同社にとって重要度が高まっている領域である。特に、パワー半導体や光通信分野で使われるSiCやGaNといった化合物半導体向けでは、ダイヤモンド工具による高精度な切断・研磨技術が不可欠となっており、成長分野として期待されている。次世代半導体材料は加工難度が高く、工具メーカーの技術力がそのまま競争力につながるため、同社の強みが活きやすい市場である。

生産拠点としては、玉川工場・技術開発センターを中核に、三重工場、千葉工場、千葉第二工場などを展開している。玉川工場・技術開発センターでは研究開発機能を担い、顧客ニーズに応じた新製品開発や用途別カスタマイズが行われている。国内複数拠点による分業体制により、品質管理と安定供給の両立を図っている点も特徴である。

また、工業用ダイヤモンド工具に加えて、宝飾品関連の事業も手掛けており、ダイヤモンド素材そのものに関する知見と加工技術を幅広く蓄積している。主力はあくまで工業用途だが、素材から加工まで一貫した理解を持つ点は、技術基盤としての強みになっている。

財務・株主還元面では、配当性向が5割を超える水準にあり、利益を株主に還元する姿勢が比較的明確な企業である。成長投資と株主還元のバランスを意識した経営を行っており、ダイヤモンド工具というニッチながらも不可欠な分野で、安定性と成長性を併せ持つ企業と位置付けられる。

総じて旭ダイヤモンド工業は、ダイヤモンド工具という専門性の高い分野で長年培った技術力を武器に、自動車・機械といった既存市場の安定需要を基盤としつつ、化合物半導体などの成長分野へも展開を進めている企業である。景気や設備投資の影響は受けるものの、精密加工の高度化が進むほど存在感が高まる、縁の下の力持ち的なメーカーと言える。

旭ダイヤモンド工業 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益 EPS(円) 一株配当 DPS(円)
連21.3 30,143 -732 -337 -331 -6.0 6
連22.3 37,161 2,811 3,650 3,288 59.2 24
連23.3 39,320 2,506 3,275 2,765 50.9 26
連24.3 38,653 1,526 2,408 2,109 40.6 30
連25.3 41,006 2,311 3,070 2,493 48.4 30
連26.3予 42,500 2,300 2,600 2,200 45.5 30
連27.3予 45,000 3,100 3,400 2,500 51.7 30

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
連23.3 4,979 -1,260 -3,145
連24.3 2,839 -3,505 -3,121
連25.3 5,765 -3,820 -212

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

決算期 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 6.3 4.5 3.7
2024 3.9 3.3 2.8
2025 5.6 4.0 3.2 21.6(高)
15.0(安)
0.72

出典元:四季報オンライン

投資判断

直近の業績を見ると、売上高は連24.3で386億、連25.3で410億、連26.3予で425億と緩やかな増収基調にある。事業規模としては大きくないものの、ダイヤモンド工具というニッチ分野で需要を積み上げている様子がうかがえる。

利益面では、営業利益が連24.3で15億、連25.3で23億と改善した後、連26.3予では23億と横ばいの見通しである。経常利益は24億→30億→26億、純利益は21億→24億→22億と、25.3期をピークにやや減益を見込んでいる。大きな成長局面というより、回復後の踊り場に差し掛かっている印象が強い。

収益性を見ると、営業利益率は2023年6.3%、2024年3.9%と低下した後、2025年は5.6%まで回復しているが、6%前後にとどまっている。ROEは4.5%→3.3%→4.0%、ROAは3.7%→2.8%→3.2%と、いずれも低水準で推移しており、資本効率は明確に高いとは言えない。

バリュエーション面では、2025年の実績PERは高値平均21.6倍、安値平均15.0倍と、利益水準に対して評価はやや高めである。一方、PBRは0.7倍と1倍を下回っており、資産面から見ると割安感がある。この組み合わせは、収益力の低さに対して市場が慎重に評価している状態を示している。

以上を総合すると、旭ダイヤモンド工業は売上の伸びはあるものの、営業利益率・ROE・ROAが低く、収益力と資本効率に課題を残す企業である。PBRは低く下値余地は限定的と考えられる一方、PERは決して低くなく、業績が大きく改善しない限り評価が切り上がる余地は小さい。

投資判断としては、高成長や高収益を期待する銘柄ではなく、資産価値と配当を下支えにした中立的な銘柄という位置付けになる。収益性の明確な改善が見えない限り、積極的な買い判断はしにくく、割安感を理由に慎重に拾う局面待ちのスタンスが妥当である。

配当目的とかどうなの?

結論から言うと、配当目的としては「やや向いている。中程度の配当株」という評価になる。提示されている予想配当利回りは、連26.3・連27.3ともに3.34%と、市場平均を明確に上回る水準であり、インカム目的として一定の魅力がある。高配当株とまでは言えないものの、配当を主な目的に保有する選択肢には入る水準である。

業績との関係を見ると、連26.3予の純利益は約22億円、EPSは45円台で、配当は30円を維持する計画となっている。配当性向はおおむね6割前後と高めで、会社として利益を株主に還元する姿勢は明確である。一方で、営業利益率は5%台、ROEは4%前後と収益性は高くなく、配当は「成長の結果」というより「還元重視の方針」に支えられている。

キャッシュフロー面では営業CFは安定して黒字を確保しており、配当原資に大きな不安はない。ただし、投資CFも継続的にマイナスであり、設備投資と高めの配当を両立させている構造のため、業績が悪化した局面では減配リスクがゼロとは言えない。

総合すると、旭ダイヤモンド工業は値上がり益を狙う銘柄ではないが、3%台の配当を受け取りながら中長期で保有する銘柄としては成立する。安定高配当を最優先する投資家には物足りない一方、PBRが低く下値余地が比較的限定的な点を踏まえると、「配当+価格安定」を重視する投資スタイルには相性の良い銘柄と言える。

今後の値動き予想!!(5年間)

旭ダイヤモンド工業は、ダイヤモンド工具の大手メーカーとして、自動車、機械、電子部品、建設分野向けに幅広い製品を供給している企業である。現在の株価は898円であり、この水準を起点に今後5年間の値動きを考える。

足元の業績を見ると、売上高は380億円台から420億円台へと緩やかな増収が続いている一方、営業利益率は4〜6%台にとどまり、収益性は決して高くない。ROEは4%前後、ROAは3%前後と資本効率も低位で、企業価値が急拡大する段階にはない。ただし、PBRは0.7倍程度と低く、資産面から見た下値余地は比較的限定的である。配当性向は高めで、配当利回りは3%台と、株価の下支え要因になっている。

良い場合は、世界的な製造業の設備投資が回復基調を維持し、特に半導体・化合物半導体向けの精密加工需要が想定以上に伸びるシナリオである。SiCやGaNなどの難加工材料向けではダイヤモンド工具の重要性が高く、同社の技術力が評価されやすい。これにより営業利益率が6%台後半まで改善し、ROEも5%前後に上昇する。市場評価はPERが20倍前後、PBRが1倍超まで切り上がる可能性がある。この場合、5年後の株価は1,300円〜1,800円程度が視野に入る。

中間の場合は、主力である自動車・機械向け需要が底堅く推移するものの、成長分野の伸びは緩やかにとどまるケースである。売上は400億円台半ば、営業利益率は5%台前半で安定し、ROE・ROAも現状水準から大きくは改善しない。市場評価はPER15倍前後、PBR0.7〜0.9倍程度に落ち着き、配当利回りを意識した保有が中心となる。この場合、5年後の株価は900円〜1,100円程度となり、現在値近辺でのレンジ相場が想定される。

悪い場合は、世界景気の後退や自動車・建設分野の需要減少が長期化し、精密加工需要が縮小するシナリオである。営業利益率は4%を下回り、ROE・ROAもさらに低下する。市場評価はPERが10倍前後まで低下し、PBRも0.5倍台に押し下げられる可能性がある。この場合、5年後の株価は600円〜800円程度まで調整するリスクがある。

総合すると、旭ダイヤモンド工業は高成長を狙う銘柄ではなく、低PBRと3%台配当を背景に「下値は比較的堅いが上値も限定的」な循環株である。業績の劇的な改善が起きない限り株価が大きく跳ねる可能性は低いが、化合物半導体向けなどで収益性が改善すれば評価が変わる余地はある。5年間では中間シナリオが最も現実的で、配当を受け取りながら緩やかな値動きを受容できる投資家向けの銘柄と言える。

この記事の最終更新日:2026年1月14日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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