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ホソカワミクロン(6277)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-16)
5,980.00
前日比 +60.00(+1.01%)

ホソカワミクロンとは

ホソカワミクロンは、粉体関連装置の分野で世界首位級の地位を持つ、粉体処理技術のグローバルリーダーである。大阪府枚方市に本社を置き、16か国に拠点を展開する国際的な機械メーカーで、粉体機器メーカーとしては世界最大手に位置付けられる。東京証券取引所プライム市場に上場しており、海外売上比率は75%を超えるなど、事業の中心は完全にグローバル市場にある。

同社の中核は粉体関連事業であり、粉砕、分級、混合、乾燥、造粒、粒子設計といった粉体プロセス全般をカバーする装置とシステムを提供している。粉体関連機器の製造システムおよびエンジニアリング分野では、世界シェア約3割を占め、業界首位の地位を確立している。100年以上にわたり培ってきた粉体工学の蓄積を背景に、顧客納入実績は25,000社を超え、食品、医薬品、化学、化粧品、電子材料、電池材料など幅広い産業に深く入り込んでいる。

1960年代から1980年代にかけてはM&Aを積極的に行い、自社より規模の大きい海外メーカーを含む複数社を買収することで、欧州を中心とした強固な事業基盤を築いた。現在では欧州・北米・日本・新興国を含む世界16か国、25社、35拠点を直轄で展開する体制を構築しており、典型的なグローバル・ニッチ・トップ企業といえる。

事業は大きく、粉体関連事業とプラスチック薄膜関連事業の2本柱で構成されている。粉体関連事業では、微粉砕からナノ粒子レベルまで対応可能な装置群を揃え、医薬品原薬やEV向け電池材料など高付加価値分野での需要を取り込んでいる。プラスチック薄膜関連事業では、樹脂フィルム製造装置を展開し、包装材や機能性フィルム分野での存在感を持つ。

加えて、マテリアル事業や受託加工事業も展開しており、顧客の材料を預かって粉体処理を行うことで、装置販売に依存しない安定収益源を確保している。装置の販売から、プロセス設計、試験、量産支援、アフターサービスまでを一貫して提供できる点が同社の大きな強みである。

近年はナノテクノロジーを活用し、化粧品事業や医薬品分野にも展開している。グループ会社のホソカワミクロン化粧品では、育毛剤やスキンケア製品などの開発・販売を行い、粉体技術を応用した高機能製品を市場に投入している。また、EVや二次電池向け材料の粉砕・混合といった成長分野にも積極的に対応しており、エネルギー転換の流れを取り込む姿勢が鮮明である。

企業連携の面では、日清エンジニアリングやシオノギファーマなどとの関係を強めており、医薬・食品分野での技術融合や共同展開も進めている。これにより、単なる機械メーカーにとどまらず、粉体技術を核としたソリューション提供企業としての性格を強めている。

全体としてホソカワミクロンは、粉体という産業横断的かつ参入障壁の高い分野で、世界トップクラスの技術力と顧客基盤を持つ企業である。景気循環の影響を受けにくい分散型の事業構造と、欧州を中心とした強固な海外基盤を背景に、長期的に安定した需要を取り込める体質を備えた粉体技術のリーディングカンパニーといえる。

ホソカワミクロン 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(単位百万) 営業利益 経常利益 純利益 一株益(円) 一株配当
2021年9月期 60,754 6,370 6,574 4,699 290.1 67.5
2022年9月期 66,916 5,513 5,773 4,007 247.1 75
2023年9月期 79,531 7,961 8,349 5,968 382.8 87.5
2024年9月期 85,432 8,279 9,241 5,580 372.0 120
2025年9月期 77,994 7,051 7,715 4,527 306.1 120
2026年9月期(予) 80,000 7,120 7,520 5,320 363.5 130
2027年9月期(予) 85,000 7,650 8,050 5,850 399.7 130

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(百万円) 営業CF 投資CF 財務CF
2023年9月期 5,946 -3,512 -4,713
2024年9月期 7,305 -3,011 -2,753
2025年9月期 9,499 -3,680 -3,343

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER PBR
2023年9月期 10.0% 10.1% 6.1%
2024年9月期 9.6% 9.0% 5.6%
2025年9月期 9.0% 6.7% 4.4% 高値平均 14.6倍
安値平均 8.5倍
1.30倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず業績規模を整理すると、2024年9月期は売上高854億円、営業利益82億円、経常利益92億円、純利益55億円である。2025年9月期は売上高779億円、営業利益70億円、経常利益77億円、純利益45億円と減収減益となっている。2026年9月期予想では売上高800億円、営業利益71億円、経常利益75億円、純利益53億円と、売上・利益ともに持ち直す見通しが示されている。

利益率の推移を見ると、営業利益率は2023年の10.0%から2024年9.6%、2025年9.0%へとやや低下している。依然として機械メーカーとしては悪くない水準ではあるが、ピークアウト感は数字から明確に読み取れる。高付加価値分野を多く抱える企業としては、これ以上の低下は市場評価に影響しやすい水準である。

資本効率面では、ROEが10.1%から9.0%、6.7%へ、ROAも6.1%から5.6%、4.4%へと低下傾向にある。これは利益水準の調整に加え、資産規模に対する収益効率がやや鈍っていることを示している。依然として赤字リスクを感じる数字ではないが、成長局面から安定・成熟局面へ移行しつつある印象は強い。

一方、バリュエーションを見ると冷静さが際立つ。2025年実績PERは高値平均14.6倍、安値平均8.5倍とレンジが広く、業績変動に対して市場が慎重に評価していることが分かる。PBRは1.3倍で、世界トップクラスの粉体技術を持つ企業としては、過度に割高な水準ではない。成長期待が大きく上乗せされている状態ではなく、事業の安定性をベースに評価されている。

これらの数字を総合すると、ホソカワミクロンは高成長株ではなく、グローバル・ニッチトップとしての地位を背景にした「安定収益型企業」という性格がより強くなっている。売上や利益が急拡大する局面は一服しているが、事業基盤そのものが揺らぐ兆しはなく、2026年予想では回復も見込まれている。

結論として、この銘柄は数値上「割高でも割安でもない、妥当な評価水準」に位置している。ROEや営業利益率の低下をどう見るかが投資判断の分かれ目となるが、世界首位級の技術力と分散された事業構造を考えると、急落リスクは限定的である。一方で、強い成長ドライバーが見えにくい以上、大きな株価上昇を前提とした投資には向きにくい。

数値だけで判断すれば、ホソカワミクロンは「高成長を狙う銘柄ではなく、安定した利益と技術力を評価して中長期で保有するタイプの株」であり、守備寄りの投資スタンスに適した銘柄と言える。

配当目的とかどうなの?

結論から言うと、ホソカワミクロンは配当目的としては「悪くはないが主役にはなりにくい」銘柄である。まず予想配当利回りは、2026年9月期、2027年9月期ともに2.17%である。この水準は機械メーカー全体の中では平均的であり、高配当株としての魅力は限定的である。インカムゲインを主目的に据える投資家にとっては、やや物足りない数字といえる。

一方で、配当の安定性という点では評価しやすい。営業利益率は9%前後、ROEは7%前後、ROAも4%台と、収益力は十分に確保されている。営業CFも安定してプラスで推移しており、配当を支えるキャッシュフローには無理がない。配当が業績に比べて過度に高いわけではなく、減配リスクは相対的に低い。

配当性向の面でも無理は感じにくい。EPSは300円台後半から400円弱で、配当は130円水準に設定されており、配当性向は30%台前半から中盤と推測される。内部留保を確保しながら株主還元を行うバランス型の配当政策であり、将来的な急な増配余地は大きくないものの、安定配当の継続は期待しやすい。

ただし、利回りが2%前後にとどまる点を考えると、純粋な配当目的でこの銘柄を選ぶ積極的な理由はやや弱い。株価の値上がり益と配当を合わせたトータルリターンで評価する、もしくは事業の安定性や世界首位級の技術力を評価した長期保有向けの銘柄と考える方がしっくりくる。

総合すると、ホソカワミクロンは「配当を主目的に買う銘柄」というより、「安定した事業基盤を持つ企業に投資し、その結果として配当を受け取る銘柄」である。配当はおまけとしては十分だが、インカム重視のポートフォリオの中核に据えるには利回りがやや控えめという位置付けになる。

今後の値動き予想!!(5年間)

ホソカワミクロンの現在値は5,980円である。この水準を起点に今後5年間の値動きを考えると、同社の株価は粉体関連設備の世界的な設備投資動向と、電池材料・医薬・化学といった高付加価値分野の需要をどこまで取り込めるかによって左右されやすい。半導体製造装置のような急激な景気循環はない一方、グローバル設備投資の波を穏やかに受けるタイプの銘柄であり、値動きも比較的緩やかになりやすい。

良い場合は、EV電池材料や医薬・化粧品向け粉体装置の需要が世界的に拡大し、欧州・北米を中心に受注が安定的に積み上がるシナリオである。この場合、売上と利益は緩やかな成長を続け、営業利益率は9〜10%台を維持、ROEも8%前後で安定する可能性がある。市場からは「世界首位級のニッチトップ企業」として再評価され、PERは過去の高値圏に近い14倍前後まで許容される余地がある。これが実現すれば、5年後の株価は7,500円〜8,500円程度まで上昇する可能性がある。値上がり益は大きくないが、配当と合わせたトータルリターンは堅実なものになる。

中間のケースは、粉体装置需要が分野ごとに濃淡を伴いながらも全体としては安定推移するシナリオである。売上・利益は横ばいから微増にとどまり、営業利益率は9%前後、ROEは6〜7%程度で落ち着く。市場評価も現在と大きく変わらず、PERは10倍前後、PBRは1倍台で推移しやすい。この場合、5年後の株価は5,500円〜6,800円程度のレンジに収まり、現在値近辺を中心とした比較的穏やかな値動きになると考えられる。配当を受け取りながら長期保有する投資スタンスが前提となる。

悪い場合は、世界景気の減速や設備投資の先送りにより、粉体関連設備の受注が想定以上に鈍化するシナリオである。この場合、売上は伸び悩み、営業利益率は8%前後まで低下、ROEも5%台まで下がる可能性がある。市場の評価は慎重になり、PERは過去の安値圏に近い8倍前後まで低下することも考えられる。これが起きると、5年後の株価は4,000円〜4,800円程度まで下落するリスクがある。ただし、世界首位級の技術力と分散された事業構造から、業績が急崩れする可能性は低く、配当が一定の下支えにはなりやすい。

総合すると、ホソカワミクロンは急成長による大幅な株価上昇を狙う銘柄ではなく、世界トップクラスの粉体技術を背景に安定した業績と配当を積み上げていくタイプの企業である。現在値5,980円は中間シナリオのほぼ中心に位置しており、良い場合の上値余地は限定的だが、悪い場合でも下値は比較的限定されやすい。大きな値上がり益よりも、安定性を重視した中長期投資向きの銘柄といえる。

この記事の最終更新日:2026年1月17日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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