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イーグル工業(6486)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-04)
3,175.00
前日比 +55.00(+1.76%)

イーグル工業とは

イーグル工業は、NOKグループに属するメカニカルシールおよび特殊バルブの大手メーカーであり、東京都港区に本社を置く機械部品メーカーである。自動車、建設機械、一般産業機械、船舶、航空宇宙、半導体製造装置、石油精製・石油化学プラント、原子力発電所まで、流体を扱うあらゆる分野を事業領域としている。

同社のルーツは1956年にさかのぼり、ゴム系オイルシールメーカーであった日本オイルシール(現NOK)がメカニカルシールの開発に着手したことに始まる。1964年に日本シールオールとして設立され、1978年に現在のイーグル工業へ社名変更した。長年にわたり「回転機器内部の液体やガスの漏れを防ぐ」技術を磨き上げ、メカニカルシール分野では国内シェア約70%を占めるトップメーカーに成長した。特に自動車用メカニカルシールでは首位の地位を確立している。

事業は大きく5つの分野で構成されている。自動車・建設機械向けでは、エンジンやウォーターポンプ、カーエアコンなどに使われるメカニカルシールを主力とし、ベローズ、バルブ、アキュムレータなども供給している。ウォーターポンプ用シールで世界シェア約65%、コントロールバルブで約70%、リップシールでは約90%と、複数分野で圧倒的な存在感を持つ。

一般産業機械向けでは、プロセスポンプや大型コンプレッサー向けのメカニカルシールやガスシールを展開し、エネルギー分野では発電用ガスタービンや蒸気タービン向けシール製品を供給している。高温・高圧・腐食環境といった過酷条件に耐える高信頼性が強みで、プラントの安全運転や環境負荷低減を支えている。

半導体業界向けでは、半導体製造装置に不可欠な磁性流体シール、Oリング、溶接金属ベローズ、ロータリージョイントなどを手掛け、微細化・高真空化が進む半導体プロセスを下支えしている。舶用分野では、船尾管シール装置の最大手として、小型内航船から大型タンカー、豪華客船まで幅広く対応し、船尾管軸受や潤滑剤も含めた総合的な製品群を提供している。

さらに航空宇宙分野では、液体ロケットのターボポンプ用シールや航空エンジン用メカニカルシールを製造し、H-2AやH-2Bなどの国産ロケット、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」、国産人工衛星向け部品の納入実績も持つなど、高度で信頼性が要求される分野にも深く関与している。

国内には埼玉、つくば、岡山、高砂、呉などに事業場や工場を構え、NOKやイーグルブルグマンジャパンをはじめとするグループ会社と連携しながら事業を展開している。近年はNOKとの経営統合が進められており、2026年9月をめどに上場廃止予定とされている。今後はNOKグループ内でのシナジーを高めつつ、メカニカルシールと特殊バルブを中核とした高付加価値事業をグローバルに展開していく位置付けの企業である。

イーグル工業 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
純利益
(百万円)
一株益
(円)
一株配当
(円)
連21.3 130,513 5,802 8,447 4,010 81.7 50
連22.3 140,842 7,560 10,811 5,713 116.3 50
連23.3 157,380 9,264 12,277 6,796 139.8 70
連24.3 167,042 8,107 13,799 7,491 160.8 80
連25.3 168,172 8,494 12,024 4,877 107.5 100
連26.3予 175,000 11,700 15,300 9,800 216.1 120
連27.3予 180,000 13,700 17,300 11,000 242.5

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF
(百万円)
投資CF
(百万円)
財務CF
(百万円)
2023 12,323 -8,054 -3,168
2024 17,741 -12,027 -6,409
2025 13,692 -10,440 -8,312

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

営業利益率
(%)
ROE
(%)
ROA
(%)
PER
(倍)
PBR
(倍)
2023 5.8 6.5 3.5
2024 4.8 6.4 3.5
2025 5.0 4.2 2.3 9.6~13.7 1.22

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず業績を億円ベースで整理すると、2024.3期は売上高1670億、営業利益81億、経常利益137億、純利益74億です。2025.3期は売上高1681億、営業利益84億、経常利益120億、純利益48億となっています。2026.3期予想は売上高1750億、営業利益117億、経常利益153億、純利益98億です。

売上高は2024年から2026年にかけて緩やかな増加基調にあり、事業規模そのものは安定しています。営業利益は2025年に小幅な伸びにとどまったものの、2026年予想では117億と大きく増益する計画で、利益回復局面に入る想定です。一方で2025年は純利益が74億から48億へと大きく減少しており、利益の振れは小さくありません。安定一辺倒というより、外部環境やコスト要因の影響を受けやすい構造が残っていると読み取れます。

収益性を見ると、営業利益率は2023年5.8%、2024年4.8%、2025年5.0%と、おおむね5%前後で推移しています。製造業として極端に低い水準ではないものの、高収益企業と呼べる水準でもありません。ROEは6.5%から6.4%、そして4.2%へと低下しており、資本効率は明確に弱含んでいます。ROAも3.5%から3.5%、2.3%と低下しており、総資産を使った利益創出力も鈍化しています。資本効率面では強みを感じにくい内容です。

バリュエーション面では、2025年の実績PERが安値平均9.6倍から高値平均13.7倍のレンジにあり、市場は過度な成長期待も悲観もしていない中立的な評価をしていると見られます。実績PBRは1.2倍で、割安とは言い切れないものの、割高感もありません。評価は概ね妥当な水準に収まっています。

これらを総合すると、イーグル工業は売上規模が安定し、2026年に向けて利益回復が見込まれる点は評価できます。ただし、ROE・ROAの低下が示す通り資本効率は高くなく、営業利益率も5%前後にとどまっています。高成長・高収益を狙う銘柄というよりは、業績回復を前提に中立的な評価で保有するタイプの銘柄と位置付けられます。

数字だけで判断する限り、現時点は強気に積極投資する局面というより、業績回復が計画通り進むかを確認しながら向き合う段階です。利益改善が実現すれば評価余地はありますが、爆発的なリターンを期待する銘柄ではありません。

配当目的とかどうなの?

配当目的という観点で見ると、イーグル工業は「悪くはないが、配当特化型ではない」という位置付けになります。2026.3期の予想配当利回りは3.68%と、製造業の中ではそこそこ高めの水準です。極端に低いわけではなく、銀行預金や国債と比べれば十分に魅力はあります。一方で、利回り5%超を安定的に出すような高配当銘柄と比べると、インカム目的で飛びつくほどの強さはありません。

配当額そのものを見ると、2024年80円、2025年100円、2026年予想120円と増配基調にあり、会社としては株主還元を意識している姿勢が読み取れます。ただし、ROEが4%前後と低めで、利益水準も年度ごとの振れがあるため、配当の「絶対的な安定感」は高いとは言い切れません。好調な年はしっかり出すが、業績次第では抑制される可能性も残ります。

また、事業特性上、設備投資や研究開発に資金を回す必要があり、配当最優先の経営スタイルではありません。あくまで本業の利益水準を見ながら、無理のない範囲で還元している印象です。

総合すると、イーグル工業は配当を「主目的」に据えるよりも、業績回復や中期的な利益改善を見込みつつ、配当ももらえれば十分というスタンスに向いた銘柄です。配当だけを狙うなら他にもっと分かりやすい高配当株はありますが、業績改善+そこそこの利回りをバランス良く取りに行くなら選択肢に入る、という評価になります。

今後の値動き予想!!(5年間)

イーグル工業の現在値3,255.0円を基準に、今後5年間の株価の値動きを考える。同社はメカニカルシールで国内シェア約7割を握るトップメーカーであり、自動車、建設機械、船舶、半導体製造装置、エネルギー関連など幅広い産業分野を支える基盤部品メーカーである。主力製品は回転機器の信頼性を左右する重要部品であり、顧客は完成品メーカーやプラント事業者が中心となる。景気変動の影響は受けるものの、社会インフラや産業設備に不可欠な製品群を持つ点が同社の特徴である。

良い場合は、自動車・半導体・エネルギー分野向け需要が底堅く推移し、2026.3期以降の増益計画が着実に実現するシナリオである。営業利益率は5%前後で安定し、純利益は90億円〜100億円規模を確保、EPSは200円台前半で推移する。この場合、市場からは「安定収益型の産業インフラ部品メーカー」として評価されやすくなり、PERは高値平均に近い13〜14倍が許容される。EPS220円×PER14倍を前提にすると、5年後の株価は3,800円〜4,300円程度まで切り上がる展開が想定される。配当も段階的な増配が続けば、株価の下支え要因となり、緩やかな上昇基調が続く可能性が高い。

中間のケースでは、需要環境は大きく崩れないものの、成長力は限定的となり、利益水準は横ばいに近い推移となる。営業利益率は5%前後、ROEは5〜6%程度で落ち着き、業績は安定するが目立った拡大は見られない。この場合、市場評価はPER10〜12倍程度に収まり、現在水準と大きな乖離は生じにくい。株価は2,900円〜3,500円程度のレンジでの推移が中心となり、値上がり益よりも配当利回り3%台後半を含めたトータルリターンを重視する展開になりやすい。

悪い場合は、自動車生産の減速や設備投資の先送り、原材料コストの上昇などが重なり、利益回復が遅れるシナリオである。営業利益率は4%台に低下し、純利益は70億円前後まで縮小、EPSは150円前後にとどまる。市場は成長期待を引き下げ、PERは安値平均に近い9〜10倍まで低下する可能性がある。この場合、株価は1,900円〜2,300円程度まで調整する展開も想定される。配当は維持される可能性が高いものの、株価の回復には一定の時間を要する。

総合すると、イーグル工業の株価は現在値3,255.0円において、業績の回復期待と比較的高い配当利回りをある程度織り込んだ水準にある。今後5年間は高成長による大化けを狙う銘柄というより、産業インフラを支える安定収益と配当を下支えに、業績の持続性を確認しながら中長期で保有するスタンスに適した銘柄と位置付けられる。

この記事の最終更新日:2026年1月25日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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