株価
ヤーマンとは

ヤーマンは、東京都江東区に本社を置く美容・健康機器メーカーで、美顔器や痩身器具などの家庭用美容・健康機器を主力とし、化粧品の開発・販売も行っている企業である。東京証券取引所に上場しており、JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つとなっている。主な販売チャネルは通信販売、自社EC、家電量販店、百貨店などで、一般消費者向けビジネスを中心とした事業構造を持つ。
同社は1978年に設立され、当初は半導体検査装置の輸入販売を行い、国内の大手半導体製造会社向けに事業を展開していた。その後、レーザー工学を活用した測定システムの開発に成功し、これを技術基盤として健康機器分野へ事業を拡大した経緯を持つ。現在は、美容健康機器および化粧品の研究開発・製造・輸出入販売を中核事業としている。
事業内容は、美容健康機器の研究開発・製造・販売を中心に構成されている。主力製品には、美顔器、痩身機器、RF(ラジオ波)機器、EMS機器、脱毛器、ヘアケア機器などがあり、家庭で使用できる美容・健康機器として展開されている。これらの製品は自社ブランドで販売され、テレビ通販や家電量販店、自社通販サイトを通じて一般消費者に提供されている。
また、化粧品の開発・輸入販売や、生活雑貨の販売も行っており、美容機器と組み合わせたトータルな美容・健康関連商品の提供を行っている。さらに、機能性表示食品の開発にも取り組んでおり、美容・健康分野における商品ラインアップの拡充を進めている。
研究開発面では、美容・皮膚科学分野における技術蓄積を進めており、2018年時点での特許取得数は累計260件に達している。長年にわたる研究開発の成果を背景に、家庭用美顔器市場においては高い認知度を持ち、シリーズ累計販売台数は400万台を突破している。
同社の主力である美顔器分野では、国内市場において複数年にわたり高いシェアを維持しており、家庭用美容機器メーカーとして一定の存在感を持っている。販売モデルは広告・販促と連動した通販比率が高く、消費動向や広告投資の影響を受けやすい一方で、ヒット商品の有無が業績に反映されやすい構造となっている。本社および営業拠点は東京都江東区東陽に所在し、全体としてヤーマンは、技術開発を基盤に家庭用美容・健康機器と化粧品を組み合わせた事業を展開するメーカーとして位置付けられている。
ヤーマン 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
純利益 (百万円) |
1株益 (円) |
1株配当 (円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連23.4 | 42,996 | 6,134 | 5,917 | 3,913 | 71.1 | 13 |
| 連24.4 | 32,023 | 416 | 1,010 | 398 | 7.2 | 9 |
| 連25.4 | 25,040 | 628 | 310 | 706 | 12.9 | 9 |
| 連25.12予変 | 14,900 | -350 | -400 | -400 | -7.3 | 9 |
| 連26.12予 | 22,900 | 300 | 250 | 175 | 3.2 | 9 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 決算期 | 営業CF (百万円) |
投資CF (百万円) |
財務CF (百万円) |
|---|---|---|---|
| 連23.4 | 986 | -632 | -1,223 |
| 連24.4 | 1,931 | -950 | -1,347 |
| 連25.4 | 2,215 | 154 | -1,178 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率 (%) |
ROA (%) |
ROE (%) |
PER (倍) |
PBR (倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 連23.4 | 14.2 | 12.6 | 15.3 | – | – |
| 連24.4 | 1.2 | 1.3 | 1.5 | – | – |
| 連25.4 | 2.5 | 2.3 | 2.7 | 69.0〜94.3 | 1.53 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
まず業績の推移を見る。2024年4月期の売上高は320.2億円、営業利益は4.1億円、経常利益は10.1億円、純利益は3.9億円である。2025年4月期は売上高が250.4億円へ減少した一方、営業利益は6.2億円となっているが、経常利益は3.1億円、純利益は7.0億円と利益構成にばらつきが見られる。2025年12月期の業績予想修正後では、売上高は149.0億円まで大きく縮小し、営業利益は-3.5億円、経常利益は-4.0億円、純利益は-4.0億円と赤字転落が見込まれている。売上高は2023年以降大きく減少しており、利益面でも安定性を欠く推移となっている。
次に収益性と効率性を見る。営業利益率は2023年14.2%から2024年1.2%、2025年2.5%へ急低下している。ROEは2023年15.3%から2024年1.5%、2025年2.7%へ低下し、ROAも2023年12.6%から2024年1.3%、2025年2.3%へ落ち込んでいる。かつては高い収益性と資本効率を示していたが、直近ではいずれも低水準にとどまっていることが数値から確認できる。
株価指標を見ると、2025年実績PERは安値平均で69.0倍、高値平均で94.3倍となっている。実績PBRは1.5倍である。利益水準が大きく低下し、直近では赤字が見込まれている状況に対して、PERは非常に高い水準にあり、足元の業績との乖離が大きい状態にある。
以上を総合すると、売上高は大幅に縮小し、営業利益率、ROE、ROAはいずれも急低下、直近では赤字予想に転じている。一方でPERは高水準にあり、過去の高収益期の評価が残ったままの状態と整理できる。数値だけで判断すると、現時点の株価は足元業績との整合性が低く、利益の回復が数値として確認できるまでは慎重な投資判断になりやすい銘柄と位置付けられる。
配当目的とかどうなの?
配当目的という観点では、主目的にはなりにくい水準といえる。ヤーマンの予想配当利回りは、連25.12・連26.12ともに1.31%とされている。この水準は日本株全体で見ると低配当ではないが、インカムゲインを重視する投資スタイルで魅力とされる水準(概ね3%超)には届いていない。
業績面では、売上高の縮小と利益の不安定化が進み、直近では赤字予想も出ている。営業利益率、ROE、ROAはいずれも低下しており、配当の原資となる利益・キャッシュフローの安定性は弱い。実際に配当金額は9円で据え置かれており、配当水準を引き上げる余地が数値上見えにくい。
以上を踏まえると、本銘柄は配当を受け取り続けることを主目的に保有するタイプではなく、配当はあくまで副次的要素と整理できる。配当目的での投資判断は慎重になりやすく、業績回復や収益の安定化が数値として確認できてから検討する形が無難といえる。
今後の値動き予想!!(5年間)
ヤーマンの現在値685.0円を基準に、今後5年間の株価の値動きを考える。同社は美容・健康機器メーカーであり、家庭用美容機器や化粧品を主力とする企業である。直近の業績では売上高縮小と利益の不安定化が見られ、営業利益率やROE、ROAは過去の高水準から低位へ大きく低下している。株価指標では2025年実績PERが高めのレンジにあるため、足元業績との乖離を織り込んだ評価となっていることが前提条件となる。
良い場合は、美容・健康機器の需要が海外含めて堅調に回復し、売上高が下げ止まり後に緩やかな増加基調へ転じ、利益改善が進むシナリオである。営業利益率、ROE、ROAがそれぞれ底打ちし、利益水準の改善が確認できるようになると、市場評価はPERの圧縮余地を埋める方向へシフトし、業績回復期待が株価に織り込まれる。この場合、5年後の株価は900円〜1,200円程度まで上昇する展開が想定される。
中間の場合は、美容機器市場が一定の需要を維持するものの競争環境が厳しく、売上高は緩やかな増減を繰り返し、営業利益・経常利益の改善は限定的となるシナリオである。利益水準は黒字を維持しながらも大きな伸びは見られず、営業利益率やROE、ROAの改善も緩やかである。市場評価は収益面とのバランスを取る形でPERがやや低位で推移する。この場合、5年後の株価は600円〜800円程度となり、現在値を中心としたレンジ内での推移が想定される。
悪い場合は、美容機器および化粧品市場が予想以上に低迷し、売上高がさらに縮小、利益の赤字期間が長期化するシナリオである。営業利益率、ROE、ROAはいずれも低迷し、収益性の回復が見えない状況が続く。この場合、市場評価は慎重に推移し、PERがさらに低位に調整される可能性がある。仮にPERが圧縮され、資産面を重視した評価が中心となる場合、5年後の株価は400円〜600円程度まで下落する展開も想定される。
総合すると、ヤーマンの株価は現在値685.0円において、足元の業績悪化と不透明さをある程度織り込んだ水準にある。今後5年間の値動きは、利益改善がどの程度進むか、収益性の回復が確認できるかが最大の分岐点となる。業績改善が進めば上昇余地がある一方、改善が見えなければ低位での停滞や下振れリスクもある銘柄と整理できる。
この記事の最終更新日:2026年2月3日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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