株価
Macbee Planetとは

Macbee PlanetはLTV(顧客生涯価値)予測を中核に据えた成果報酬型マーケティング支援を行う企業で、広告代理店とコンサルティング会社、テクノロジー企業の要素を合わせ持つマーテック企業。本社は東京都渋谷区。単に広告を出稿して集客するビジネスではなく、顧客がどれだけ長く利用し、どれだけお金を使うかまでをデータから予測し、その最大化を目的にマーケティングを設計する点が特徴となる。
主力はアナリティクスコンサルティング事業で、ユーザーの行動ログや購買履歴、媒体データなどを解析しLTVの高い顧客層を抽出、その層に最適な広告配信を行う。アフィリエイト広告、リスティング広告、SNS広告、アドネットワーク、DSP、インフルエンサー施策など複数の広告手法を統合して運用し、広告費を投下した後の回収効率を重視した運用を行う。美容、金融、サブスク型サービスなど継続利用型ビジネスとの相性が高く、顧客の売上に連動して報酬を得る成果報酬モデルが収益の中心となる。
集客後の領域ではマーケティングテクノロジー事業を展開し、Web接客ツール「Robee」による離脱防止、コミュニケーションボット「Smash」による解約抑止、音声解析や行動データ解析によるリテンション改善を提供する。広告で獲得した顧客の継続率を上げることでLTVを高め、広告投資効率をさらに改善する構造となっている。また3D広告配信プラットフォームやAR配信技術を活用したクリエイティブ広告も提供し、単なる媒体運用に依存しない差別化を図っている。
グループではSNSマーケティング、戦略PR、動画制作、DX事業開発、資本参加型マーケティングファームなどを展開し、企業のマーケティング戦略設計から集客、ブランド認知、継続率向上までを一体で支援する体制を構築している。スタートアップ企業への出資とマーケティング支援を組み合わせる形態もあり、広告会社というより事業成長支援会社に近い位置付けになっている。
2015年設立後にデータ解析プラットフォームを開発し急成長、2020年に上場後はM&Aや子会社化を進め事業領域を拡大している。マーケティング費用をコストではなく投資として扱い、LTV最大化によって企業の収益構造を改善する支援を行うデータドリブン型マーケティング企業である。
Macbee Planet 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 税前利益(百万円) | 純利益(百万円) | 1株益(円) | 1株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連23.4* | 19,589 | 2,162 | 2,108 | 1,567 | 120.5 | 0 |
| 連24.4* | 39,405 | 3,670 | 3,668 | 2,282 | 158.8 | 14 |
| 連25.4 | 51,675 | 4,639 | 4,576 | 2,770 | 195.9 | 36 |
| ◇26.4予 | 61,000 | 5,600 | 5,580 | 3,760 | 269.8 | 55 |
| ◇27.4予 | 70,000 | 7,500 | 7,480 | 5,000 | 358.8 | 72〜73 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 決算期 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 1,482 | -771 | 6,854 |
| 2024 | 4,720 | -1,704 | -1,350 |
| 2025 | -517 | -1,037 | -2,266 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率 | ROE | ROA | PER | PBR |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 11.0% | 19.3% | 8.9% | – | – |
| 2024 | 9.3% | 22.9% | 11.2% | – | – |
| 2025 | 8.9% | 24.7% | 12.9% | 13.5〜33.0倍 | 1.53倍 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
売上は394億から516億、610億予想へと拡大しており事業規模は継続的に増加している。営業利益は36億から46億、56億予想、経常利益は36億から45億、55億予想、純利益は22億から27億、37億予想と増益が続いており、売上成長に沿って利益も拡大している形になっている。減益年は見られず、拡大型の推移ではあるが利益の伸びは売上増加に概ね連動しており急激な収益構造変化ではなく、事業拡大に伴う自然な増益の動きに近い。
営業利益率は11.0%から9.3%、8.9%へと低下しており、規模拡大と同時に収益性はやや薄まっている。成長の中心が効率改善ではなく投資・拡張側に寄っていることを示す推移で、拡大局面特有のコスト先行型の形になっている。利益額は増えているが、収益力そのものは横ばいからやや低下傾向にある。
ROEは19.3%から22.9%、24.7%へ上昇、ROAも8.9%から11.2%、12.9%まで改善しており資本効率は上昇している。利益成長と資産効率の改善が同時に進んでいるが、利益率低下と並行しているため、高収益化というより回転率向上による効率改善の性格が強い。
評価面はPER13.5から33.0倍、PBR1.5倍水準となっている。資産株ほどの低評価ではなく、かといって超高成長株の評価帯でもない中間的な水準で、成長継続を前提にした価格帯に位置している。ROE24%水準から一定の整合性はあるが、利益率が低下傾向にあるため評価拡大余地が大きく残る位置とも言いにくい。
総合すると、売上と利益は拡大しているが利益率は低下しており、効率改善型ではなく投資拡大型の成長局面にある。資本効率は上昇しているため企業内容は改善方向にあるが、評価は成長を前提に成立する水準で、割安株ではなく成長継続によって評価が維持されるタイプと整理できる。増益が続く限り評価は保たれやすいが、利益率低下や成長鈍化が起きた場合には評価調整が起きやすい位置にある。
配当目的とかどうなの?
予想配当は26.4期3.8%、27.4期3.8%となっており、利回り水準としては市場平均よりやや高めの領域に入る。ただしこの水準は成熟企業の安定配当とは性格が異なる。売上は約394億から516億、610億予想と拡大しており、営業利益も36億から46億、56億予想と増加している最中での配当であり、余剰資金の分配というより成長と並行した株主還元の位置付けになる。
営業利益率は11.0%から9.3%、8.9%へ低下しており、規模拡大に伴ってコストが先行している局面にある。この状態でも配当を維持しているため、成熟企業のように利益が安定しているから配当が高いのではなく、成長段階でも一定の還元方針を取っているタイプになる。つまり配当原資は余裕資金ではなく成長途中の利益からの分配であり、利益変動の影響を受けやすい性格を持つ。
ROEは19.3%から22.9%、24.7%と上昇しており資本効率は高いが、この水準の企業は本来内部投資を優先しやすい領域にある。その中で3%台後半の還元を続けているため、配当政策としては積極的ではあるものの、あくまで利益成長が前提条件になる。利益が横ばいになれば維持余力はあるが、成長投資が増える局面では調整余地も残る。
したがってこの銘柄の配当は債券的に受け取るインカムではなく、成長に付随して受け取るキャッシュフローに近い。配当単独で保有するタイプではなく、業績拡大を主軸に置きつつ結果として受け取る還元と整理できる。安定配当株のような下値支持力は強くない一方、増益が続く限りは配当も連動して伸びやすい性格の分配と言える。
今後の値動き予想!!(5年間)
現在値1,447円を基準に5年間の値動きを考える。この銘柄は売上と利益が拡大している一方で営業利益率は11%から9%台へ低下しており、典型的な高収益企業の上方ブレ型ではなく「規模拡大型」に近い性格を持つ。つまり株価は利益額の増加には反応するが、利益率が伸びない局面では評価が上がりにくく、業績成長とバリュエーションのバランスで上下しやすいタイプの値動きになりやすい。
良い場合は、売上拡大に伴って利益も順調に増加し、営業利益が70億円規模まで伸びるシナリオである。ROE20%台が維持され成長継続が確認されると評価レンジはPER25倍前後まで許容されやすくなる。この場合は業績拡大型の上昇となり、5年後の株価は2,400円から3,200円程度まで上昇する可能性がある。急騰というより決算ごとに段階的に切り上がる推移になりやすく、押し目を作りながら上昇トレンドを形成する動きになる。
中間の場合は、売上は伸びるが利益率が改善せず増益ペースが鈍化するシナリオである。利益は横ばいに近い成長となり評価はPER15倍から20倍程度に収まる。この場合5年後の株価は1,300円から1,900円程度のレンジで推移しやすく、決算のたびに上下を繰り返すボックス相場に近い動きになる。上昇と下落を繰り返しながら結果的に横ばいに近い推移となる可能性が高い。
悪い場合は、売上成長が鈍化し利益率低下が続くシナリオである。利益が減少または停滞すると成長前提の評価が剥落しPER12倍前後まで低下する。この場合5年後の株価は800円から1,200円程度まで下落する可能性がある。赤字リスクは低いが評価修正型の下落になりやすく、緩やかな右肩下がりの推移になりやすい。
総合すると現在値1,447円は割安圏でも過熱圏でもなく成長期待を織り込む途中の価格帯にある。株価は短期材料で大きく動くタイプではなく、利益成長の持続性に応じて評価が変わる性格が強い。長期では上昇トレンドか横ばいかが業績の伸び率次第で決まりやすく、成長率の変化に最も敏感に反応するタイプの値動きの銘柄と整理できる。
この記事の最終更新日:2026年2月16日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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