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市光工業(7244)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-26)
566.00
前日比 -8.00(-1.39%)

市光工業とは

市光工業株式会社は、神奈川県伊勢原市に本社を置く自動車部品メーカーであり、自動車用ランプとミラーを主力とする企業です。自動車用ランプ御三家の一角として、スタンレー電気や小糸製作所と並び国内シェアを分け合っており、トヨタや日産など国内主要自動車メーカーと取引を行っています。2017年にフランスの大手自動車部品メーカーであるヴァレオの傘下に入り、現在は外資系企業としてグローバルに事業を展開しています。

主力事業は自動車用照明機器で、ヘッドランプ、テールランプ、フォグランプなどの灯火類を中心に開発・製造しています。特にヘッドライトの純正採用率が高く、LED化や電子制御化が進む中で高付加価値製品の開発を進めています。自動車の安全性やデザイン性に直結する分野であり、各自動車メーカーの車種ごとにカスタマイズされた製品を供給しています。

もう一つの柱がミラー事業で、ドアミラーやインナーミラーを展開しています。世界で初めて電動格納ドアミラーを開発した実績があり、現在も電子ミラーやカメラシステムなど次世代技術への対応を進めています。

海外展開も進んでおり、マレーシア、インドネシア、タイなどアジアを中心に生産拠点を持ち、現地生産・現地供給体制を構築しています。ヴァレオグループのネットワークを活用することで、海外自動車メーカー向けの供給も拡大しています。

沿革としては、1903年に白光舎として創業し、その後市川製作所と統合して現在の市光工業となりました。1961年に東証2部上場、1971年に東証1部上場を果たし、長い歴史を持つ企業です。2017年にはヴァレオが株式を取得し親会社となり、経営体制が大きく変化しました。

国内では伊勢原製造所を中心に、厚木、藤岡などに生産拠点を持ち、研究開発機能も備えています。また、カー用品ブランド「PIAA」を展開していましたが、2024年に売却し、現在は自動車用照明事業への集中を進めています。

全体としては、自動車用ランプとミラーを主軸とする外装電装部品メーカーであり、国内シェアを持ちながらヴァレオグループの一員としてグローバル展開を進める企業です。LEDや電子制御技術の進展に対応し、自動車の安全性・デザイン性を支える分野で事業を展開しています。

市光工業 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株益(円) 1株配当(円)
連22.12 135,451 3,937 5,351 4,423 46.0 9
連23.12 145,897 7,422 8,130 7,838 81.5 11
連24.12 125,544 4,883 6,517 4,470 46.5 13
連25.12予 117,000 5,200 6,200 3,900 40.5 14
連26.12予 121,000 5,800 6,800 4,250 44.2 15〜16

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 13,372 -9,609 -3,799
2024 11,047 -4,729 -3,036
2025 12,008 -10,762 -2,117

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023 5.0% 12.2% 6.0%
2024 3.8% 6.3% 3.4%
2025 4.9% 7.8% 4.7% 6.6~11.1 0.68

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は1458億から1255億、1170億予想と減少傾向にあり、事業規模は縮小している。営業利益は74億から48億へ大きく減少した後、52億予想とやや回復見込みだが、ピーク水準には戻っていない。経常利益も81億から65億、62億予想と減少傾向で、純利益も78億から44億、39億予想と縮小しており、全体として利益水準は一段低いレンジに移行している。

収益性を見ると、営業利益率は5.0%から3.8%へ低下した後、4.9%と回復しているが、安定して高収益を維持できている状態ではない。ROEも12.2%から6.3%へ大きく低下し、その後7.8%と持ち直しているものの、以前の水準には戻っていない。ROAも6.0%から3.4%、4.7%と同様に低下しており、資産効率・資本効率ともに弱含みの状態が続いている。

評価面ではPERは6.6倍から11.1倍、PBRは0.6倍台と低水準にあり、いずれも市場が成長性や収益の安定性に対して慎重に見ていることを示している。特にPBRが1倍を下回っていることは、資産価値に近い評価に留まっている状態であり、成長期待が織り込まれていない構造といえる。

また、売上減少と利益縮小が同時に進んでいる点から、単なる一時的なブレではなく、事業環境や採算構造の変化が影響している可能性も考えられる。回復局面にはあるものの、利益水準の回復は緩やかで、過去の水準に戻るには時間を要する形になっている。

総合すると、現状は明確な成長局面ではなく、業績調整後の回復初期段階にある企業と整理できる。評価は低く割安感はあるが、その裏側には収益力の低下があるため、単純な割安株というより「回復前提の評価待ち銘柄」という位置付けになる。今後は売上の下げ止まりと利益率の安定が確認できるかが重要で、そこが改善しない限りは評価も大きくは切り上がりにくい構造といえる。

配当目的とかどうなの?

配当利回りは26,27年度ともに3.1%と、市場平均をやや上回る水準で、インカム目的として一定の魅力はある。高配当株とまでは言えないが、中配当帯としては意識される水準にある。配当の推移を見ると、9円→11円→13円→14円→15〜16円と緩やかな増配傾向にあり、株主還元の姿勢は維持されている。

ただし純利益は78億→44億→39億予想と減少しており、利益の裏付けは弱くなっている。営業利益や経常利益も縮小しているため、配当は安定的に積み上がるというより、業績に連動している状態にある。

収益性は営業利益率4〜5%前後、ROE7%台と中位水準で、高収益企業のような安定したキャッシュ創出力はない。そのため配当は維持されているものの、余裕のある水準とは言いにくく、今後の業績次第では増配余地と同時に減配リスクも併存している。

キャッシュフローを見ると営業CFは安定してプラスで推移しており、短期的な配当支払い能力には問題はない。一方で投資CFは継続的にマイナスで設備投資負担もあるため、長期的には利益水準の回復が重要になる構造といえる。

またPBRが0.6倍台と低く、評価が資産価値に近い水準にあることから、この3%台の利回りは「割安さの反映」として形成されている側面も強い。安定高配当株というより、評価の低さと業績不安を織り込んだ利回りとも言える。

総合すると、利回り3.1%は悪くないが、配当目的の主力として長期保有するタイプではなく、業績回復を前提に配当も受け取る補助的なポジションの銘柄と整理できる。安定性よりも回復の継続性を優先して見る必要がある。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価は566円で、市光工業は売上が1458億から1255億、1170億予想と減少傾向にあり、事業規模は縮小している。一方で営業利益は74億から48億へ低下した後、52億予想と回復の兆しはあるが、過去水準には届いていない。営業利益率も5%前後と中位水準に留まり、ROEも12%台から7%台へ低下しているため、収益力は以前より弱い状態にある。PBRは0.6倍台と低く、評価は資産価値に近い水準に抑えられている。

良い場合は、自動車生産の回復やLED・高付加価値ランプの採用拡大により売上が下げ止まり、営業利益が60億〜70億規模まで回復、営業利益率も5%台後半へ改善するシナリオである。ROEも9%前後まで回復すれば評価の見直しが進み、PBRが1倍近くまで上昇すると、5年後は800円から1,200円程度まで上昇する可能性がある。業績回復に連動して徐々に切り上がる展開になりやすい。

中間の場合は、売上が横ばいから緩やかな減少で推移し、営業利益も50億前後で安定するシナリオである。営業利益率は4%〜5%、ROEは6%〜8%程度で推移し、評価はPBR0.6倍から0.8倍の範囲に収まる。この場合5年後は500円から700円程度のレンジで推移しやすく、配当を受け取りながらのボックス相場になりやすい。

悪い場合は、自動車需要の減速や価格競争の影響で利益がさらに縮小し、営業利益が40億前後まで低下、営業利益率も3%台へ悪化するシナリオである。ROEも5%前後へ低下し、評価がPBR0.5倍前後まで縮小すると、5年後は300円から500円程度まで下落する可能性がある。減配が起きた場合は下値圧力がさらに強まる。

総合すると現在値566円は成長期待ではなく、低PBRと配当に支えられた水準にある。上昇余地は売上の下げ止まりと利益率の回復に依存し、大きな成長ストーリーよりも回復度合いに応じて評価が修正されるタイプの銘柄といえる。一方で資産価値と配当が一定の下支えとなりやすく、株価は自動車市況に連動して上下する循環型の動きになりやすい。

この記事の最終更新日:2026年2月26日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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