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ヨロズ(7294)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-02)
1,074.00
前日比 -34.00(-3.07%)

ヨロズとは

ヨロズは、自動車足回り部品を主力とする独立系の自動車部品メーカーであり、サスペンション分野では最大手クラスの企業です。日産向けが売上の約6割を占めるのが特徴で、ホンダ向けなど複数メーカーにも供給しているグローバルサプライヤーです。

神奈川県横浜市に本社を置き、サスペンションメンバー(サブフレーム)やサスペンションリンクなどの足回り部品、車体部品の製造・販売を主力事業としています。主要取引先は日産自動車、ゼネラルモーターズ、本田技研工業、マツダ、スズキ、いすゞ自動車、トヨタ自動車、ダイハツ工業、三菱自動車、フォルクスワーゲンなど国内外の完成車メーカーに広がっており、サスペンション部品およびモジュールサプライヤーとして国内トップシェアを持っています。

製品はフロントサブフレーム、リアサブフレーム、サスペンションメンバー、ロアアームやリンク類などの足回り構造部品を中心に、ペダルユニット、エンジンマウント、オイルパン、各種ブラケット、車体部品など幅広く展開しています。これらは車両の走行安定性や安全性、乗り心地に直結する重要部品であり、高い強度と軽量化技術が求められる分野です。

同社の強みはプレス加工、溶接、組立までの一貫生産体制と、高張力鋼板を用いた軽量化技術にあり、自動車メーカーの燃費改善や電動化に伴う軽量化ニーズに対応しています。またモジュール化提案力も強く、単品供給ではなくシステムとしての提供が可能な点も競争力となっています。

生産拠点は国内6拠点、海外12拠点を有し、業務提携先を含めるとイギリス、インド、韓国など9カ国に約25社の設計・生産拠点を展開するグローバル企業です。売上の6割以上を海外(北米・アジア)が占めており、地域別・顧客別ともに海外依存度が高い構造となっています。

沿革としては1940年に志藤製作所として創業し、軍需部品製造からスタートしました。戦後は自動車産業へ転換し、1948年に萬自動車工業株式会社を設立。その後日産との取引開始を皮切りに事業を拡大し、1990年に現在のヨロズへ社名変更しました。1994年に東証2部上場、1995年に1部指定替えを果たし、以降は海外展開を加速させながらグローバル企業へ成長しています。

現在は米国、中国、タイ、インド、メキシコ、ブラジルなどに拠点を持ち、現地生産体制を構築しています。グループ会社にはヨロズ栃木、ヨロズ大分、ヨロズ愛知、庄内ヨロズなど国内拠点のほか、北米・アジア各地の生産会社を抱えています。

まとめると、ヨロズはサスペンションを中心とした車体骨格部品に強みを持つ独立系自動車部品メーカーであり、国内トップシェアとグローバル供給体制を背景に安定した受注基盤を持つ企業です。一方で日産依存度が高く、自動車生産動向や地域需要に業績が左右される循環型の収益構造を持っており、今後は電動化対応や顧客分散が成長性を左右する重要なポイントとなります。

ヨロズ 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 118,863 377 1,449 -6,195 -259.1 13
連22.3 127,316 2,096 2,284 876 36.6 13
連23.3 160,560 3,088 2,992 1,422 59.0 25
連24.3 181,468 4,459 4,517 -3,926 -162.1 30
連25.3 178,414 298 -2,077 -13,448 -551.5 31
連26.3予 169,000 2,600 1,800 800 38.8 31
連27.3予 174,000 3,000 2,400 1,100 53.4 31〜32

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 2,924 -5,164 -4,819
2024 12,531 -11,851 -1,741
2025 4,742 -11,814 6,758

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率(%) ROA(%) ROE(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 1.9 1.0 2.2
2024 2.4 -2.8 -6.0
2025 0.1 -9.9 -25.9 11.2〜16.1 0.44

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず利益規模の推移を見る。2024年は営業利益44億、経常利益45億、純利益は-39億の赤字。2025年は営業利益2.9億、経常利益-20億、純利益-134億と大幅に悪化しており、収益が急激に崩れている。2026年予想では営業利益26億、経常利益18億、純利益8億と黒字回復見込みだが、直近の落ち込みが大きく、安定性には欠ける状態にある。

営業利益率は1.9%→2.4%→0.1%と急低下しており、ほぼ利益が出ていない水準まで落ち込んでいる。自動車部品メーカーとして見ても極めて低い水準であり、採算性はかなり弱い。ROEも2.2%→-6.0%→-25.9%と大きく悪化しており、資本効率は大幅に毀損している。ROAも1.0%→-2.8%→-9.9%と同様に悪化しており、資産を使って利益を生み出せていない状態になっている。

一方でバリュエーションを見ると、PERは11.2倍〜16.1倍と黒字回復前提の評価になっているが、現状が赤字であることを考えると割安感は限定的。PBRは0.4倍と大きく1倍を下回っており、これは資産価値ベースでは割安だが、収益性の低さや赤字を織り込んだディスカウントともいえる。

キャッシュフローを見ると営業CFは29億→125億→47億と黒字は維持しているが、投資CFは継続的にマイナスであり、設備投資負担が重い構造になっている。財務CFも年度によって振れがあり、資金繰りの調整が必要な状態が見て取れる。

総合すると、ヨロズは現状「業績悪化からの回復途上にある企業」という評価になる。黒字回復の見込みはあるが、直近の赤字幅が大きく、収益力も極めて低下しているため、安定企業とは言い難い。PBRの低さから資産面の下支えはあるが、収益が戻らなければ評価は上がりにくい。

投資判断としては、典型的なターンアラウンド銘柄であり、リスクは高め。業績回復が計画通り進めば株価の見直し余地はあるが、回復が遅れれば低評価のまま停滞する可能性が高い。安定投資や配当目的には向かず、業績回復を前提にしたハイリスク・リターン狙いの投資対象といえる。

配当目的とかどうなの?

配当目的で見ると、ヨロズは正直あまり適した銘柄ではないという評価になる。予想配当利回りは26,27年度ともに2.88%と一見そこそこに見えるが、高配当株としては物足りない水準であり、インカム狙いの主力にするには弱い。

一番の問題は配当の安定性で、直近の業績が大きく崩れている点にある。純利益は-39億から-134億と大幅赤字になっており、営業利益率も0.1%まで低下、ROEも-25.9%と深刻な水準になっている。この状態で配当を維持しているため、実態としては利益に裏付けられた配当とは言いにくく、継続性には不安が残る。

2026年は黒字回復予想ではあるものの、営業利益26億、純利益8億と回復幅は限定的であり、配当を安定的に増やしていけるような収益力にはまだ戻っていない。仮に配当を維持した場合でも、配当性向はかなり高くなりやすく、無理をして出している配当になる可能性がある。

またキャッシュフローを見ると営業CFは黒字を維持しているが、投資CFは継続的にマイナスで設備投資負担が重く、自由に使えるキャッシュはそれほど多くない。財務CFも年によってブレがあり、資金繰りを調整しながら配当を維持している構造が見えるため、安定配当銘柄とは言いにくい。

さらにPBR0.4倍という低評価は一見割安だが、これは資産があるから評価されているのではなく、収益力の低さと赤字リスクを織り込んだディスカウントの側面が強い。このため配当利回りで買われる銘柄ではなく、業績回復期待で評価が変わるタイプの銘柄になる。

総合すると、ヨロズは配当目的としては優先度が低く、安定したインカムを取りにいく銘柄ではない。むしろ業績回復が進めば株価が見直される可能性がある「ターンアラウンド株」であり、配当はあくまで補助的な位置付けになる。配当を軸に投資するなら他に適した銘柄があり、この銘柄は回復期待を取るかどうかで判断するタイプと整理できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価は1,074円で、ヨロズは売上1,814億円から1,784億円へ減少し、1,690億円予想とやや縮小傾向にある。自動車生産の影響を強く受けるため、安定成長というよりは需要に応じて上下する循環的な売上構造となっている。

一方で営業利益は44億円から2.9億円へ急減し、26億円予想と回復見込みではあるが、直近の落ち込みが大きく収益の安定性は低い。経常利益も45億円から-20億円へ赤字転落し、18億円予想と回復途中、純利益も-39億円から-134億円と大幅赤字となった後、8億円予想と黒字回復見込みだが水準としてはまだ低い。

良い場合は、構造改善や自動車需要の回復により営業利益が50億円規模まで戻り、営業利益率が3%台、ROEが8%前後まで改善するシナリオである。PBRが0.7倍から0.9倍程度まで見直されると評価修正が進み、5年後の株価は1,500円から2,200円程度まで上昇する可能性がある。急騰ではなく回復に合わせて段階的に上昇する展開になりやすい。

中間の場合は、黒字回復はするものの利益水準が低く、営業利益20億円から30億円程度で推移するシナリオである。営業利益率は1%から2%台、ROEも低水準のままとなり、評価はPBR0.4倍から0.6倍に収まる。この場合5年後の株価は900円から1,300円程度のレンジで推移しやすく、配当利回りが意識されるボックス相場になりやすい。

悪い場合は、回復が遅れ低収益や赤字が継続するシナリオである。営業利益が安定せずROEもマイナス圏が続く場合、評価はPBR0.3倍前後まで低下し、5年後の株価は600円から900円程度まで下落する可能性がある。赤字継続による評価低下でじりじりと下がる展開になりやすい。

総合すると現在値1,074円は回復期待を一部織り込みつつも依然として低評価圏にある。上昇余地は業績回復の進展に大きく依存し、順調に回復すれば評価修正で上昇するが、回復が鈍ければ低迷が続く可能性が高い。一方でPBRの低さが下値の目安となり、大きく崩れにくい面もある。株価は短期材料よりも業績回復の進捗に反応しやすく、長期では回復の度合いに応じてレンジを切り上げるかどうかが決まるタイプの値動きの銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年3月2日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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