株価
アズワンとは

アズワン株式会社は、大阪市西区江戸堀に本社を置く理化学機器・研究用品の専門商社であり、研究機関や企業の研究所、医療機関などに向けて科学機器や研究用品を販売している企業である。1933年に井内盛栄堂商舗として創業し、長年にわたり理化学機器分野で事業を展開してきた。現在は東京証券取引所プライム市場に上場しており、理化学機器・研究用品の卸売分野では国内トップクラスの企業である。
同社は研究用機器、理化学機器、計測機器、実験用品などの販売を主力事業としており、大学や研究機関、製薬会社、化学メーカーなどの研究開発部門に幅広い商品を供給している。また看護・介護用品や医療関連用品などの販売も行っており、医療・介護分野にも事業領域を広げている。
アズワンの特徴の一つは、自社で発行する理化学機器の総合カタログである。膨大な商品を掲載したカタログを通じて研究用品や実験機器を提供しており、研究現場で必要となる多様な商品を一括して供給できる体制を整えている。近年は紙カタログだけでなく、自社のECサイトを拡大し、オンラインでの研究用品販売にも力を入れている。
事業内容としては、研究用機器機材、科学機器、計測機器、理化学用品の販売を中心に、看護用品や介護用品などの医療関連商品の販売も行っている。研究開発の現場で使用される装置、実験器具、分析機器、試験機器、消耗品など幅広い商品を取り扱い、研究活動を支える総合サプライヤーとしての役割を担っている。
グループ会社には物流業務を担当する井内物流株式会社、理化学実験器具やプラスチック製容器の製造販売を行うニッコー・ハンセン株式会社、研究用科学機器を販売する中国の亜速旺(上海)商貿有限公司、北米向け製品輸出を行うAS ONE INTERNATIONAL,INC.などがある。また購買業務代行サービスを行う株式会社トライアンフ・ニジュウイチや、電子計測器の製造販売を行う株式会社カスタムなどもグループ企業として事業を展開している。
主要取引先には理化学機器メーカーや医薬品卸、科学機器商社などがあり、株式会社旭製作所、株式会社アルファパーチェス、アルフレッサ株式会社、株式会社池田理化、遠藤科学株式会社、オザワ科学株式会社、化研テクノ株式会社などと取引を行っている。
このようにアズワンは、理化学機器・研究用品の販売を中心に医療・介護分野にも商品供給を行う専門商社であり、独自のカタログとECサイトを活用した販売体制によって研究機関や企業の研究開発を支える企業として事業を展開している。
アズワン 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 一株益(円) | 一株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連21.3 | 81,606 | 9,891 | 10,195 | 5,988 | 80.1 | 40.3 |
| 連22.3 | 86,954 | 9,341 | 9,568 | 7,202 | 96.3 | 48.5 |
| 連23.3 | 91,421 | 11,396 | 11,637 | 8,112 | 109.5 | 55.5 |
| 連24.3 | 95,536 | 10,435 | 10,825 | 7,500 | 103.7 | 56 |
| 連25.3 | 103,751 | 11,593 | 12,071 | 8,229 | 114.9 | 62 |
| 連26.3予 | 109,000 | 12,500 | 13,000 | 8,900 | 124.6 | 63〜65 |
| 連27.3予 | 116,500 | 13,800 | 14,300 | 9,700 | 135.8 | 68〜71 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 年度 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 6,969 | -367 | -7,283 |
| 2024 | 6,496 | -1,928 | -9,038 |
| 2025 | 9,311 | 850 | -659 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率 | ROA | ROE | PER(倍) | PBR(倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 12.4% | 8.3% | 12.7% | – | – |
| 2024 | 10.9% | 7.8% | 11.6% | – | – |
| 2025 | 11.1% | 8.2% | 12.3% | 21.7〜30.5 | 2.46 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
アズワンは理化学機器や研究用品を扱う専門商社であり、売上と利益の両方が安定して拡大している企業である。売上は955億円から1037億円、さらに1090億円予想と増収が続いており、研究機関や医療機関向けの需要に支えられながら事業規模は着実に拡大している。
利益の推移を見ると、営業利益は104億円から115億円、125億円予想と増加しており、経常利益も108億円から120億円、130億円予想と伸びている。純利益も75億円から82億円、89億円予想と増益が続いており、売上拡大とともに利益も増えている。利益成長は急激ではないものの、安定した増益企業という印象が強い。
収益性を見ると営業利益率は12.4%、10.9%、11.1%と高い水準を維持している。理化学機器商社としてはかなり高い利益率であり、収益力のあるビジネスモデルと言える。ROEも12.7%、11.6%、12.3%と二桁を維持しており、資本効率も良好である。ROAも8.3%、7.8%、8.2%と高水準で、資産から安定して利益を生み出している企業と判断できる。
一方で株価指標を見るとPERは21.7倍から30.5倍と高めの水準になっている。PBRも2.4倍と資産価値を大きく上回っており、市場からは収益力や成長性を評価されている銘柄である。つまり割安株ではなく、優良企業としてプレミアム評価を受けている企業と言える。
以上の数値から判断すると、アズワンは売上と利益が安定して拡大しており、営業利益率やROEも高い優良企業である。ただしPER20倍以上、PBR2倍以上と株価評価は高めであり、バリュエーション面では割安感はあまりない。総合的には、収益力の高い優良企業だが、株価はすでにある程度評価されている銘柄という判断になる。
配当目的とかどうなの?
アズワンは配当利回りは中程度であり、高配当株というより安定型の配当銘柄という位置づけになる。予想配当利回りは連26.3で2.6%、連27.3で2.8%となっており、日本株の平均配当利回りである2%前後よりはやや高い。ただし4〜5%クラスの高配当株と比べると、配当目的として特別高い利回りというわけではない。
利益の推移を見ると、営業利益は104億円から115億円、125億円予想と増益が続いており、経常利益も108億円から120億円、130億円予想と拡大している。純利益も75億円から82億円、89億円予想と増えており、利益成長は安定している企業である。利益が増えている企業は配当の継続性という点では比較的安心感がある。
収益性も高く、営業利益率は12.4%、10.9%、11.1%と高水準を維持している。ROEも12.7%、11.6%、12.3%と二桁を維持しており、資本効率の面でも優秀な企業である。ROAも8.3%、7.8%、8.2%と高く、収益力の高い企業と言える。
一方で株価指標を見るとPERは21.7倍から30.5倍、PBRは2.4倍と市場評価は高めであり、株価が割安な銘柄ではない。つまり高配当株というより、成長と安定を評価されている企業のため、配当利回りはそこまで高くなっていない。
総合的に見ると、この銘柄は配当利回り2.6%〜2.8%と中程度の水準であり、配当だけを目的に保有するタイプの高配当株ではない。ただし利益成長が続いており収益力も高いため、安定企業の中配当株として長期保有するタイプの銘柄と言える。配当目的としては「安定型の配当株だが利回り重視の銘柄ではない」という評価になる。
今後の値動き予想!!(5年間)
現在の株価2,358.5円を前提に数値を見ると、売上は955億円から1037億円、さらに1090億円予想と拡大しており、事業規模は安定して成長している。理化学機器や研究用品を扱う専門商社であり、大学や研究機関、医療機関、企業の研究部門など幅広い顧客に商品を供給している。研究分野は景気の影響を受けにくく、比較的安定した需要があることから、売上は大きく崩れにくい構造になっている。
一方で株価指標を見るとPERは21.7倍から30.5倍、PBRは2.4倍と比較的高い評価を受けている。市場からは収益力の高い企業として評価されているため、割安株というよりは優良企業としてプレミアムが付いている銘柄と言える。
良い場合は、研究開発投資の拡大や医療・バイオ分野の需要増加、ECサイトの成長などによって売上が1200億円規模まで拡大するケースである。利益も営業利益150億円前後まで成長し、営業利益率も12%前後を維持できれば企業評価はさらに高まる可能性がある。ROEも13%前後まで上昇すればPER30倍前後の評価が維持される可能性があり、その場合株価は3,200円〜3,900円程度まで上昇するシナリオが考えられる。
中間の場合は、売上が1100億円前後で緩やかに成長し、営業利益も120億円前後で安定するケースである。研究機関向けの安定需要に支えられながらも急成長はせず、現在の収益構造を維持する可能性が高い。市場評価もPER20倍〜25倍程度で推移すると考えられ、この場合の株価は2,200円〜2,900円程度のレンジで比較的穏やかな値動きになる可能性がある。
悪い場合は、研究機関や企業の研究投資の減少、競争激化などにより利益成長が鈍化するケースである。営業利益が100億円前後まで低下し、営業利益率も10%程度まで下がる可能性がある。ROEも10%を下回れば市場評価も低下し、PERが15倍前後まで下がる可能性がある。その場合、株価は1,600円〜2,000円程度まで下落する可能性が考えられる。
まとめると、この会社は収益力の高い理化学機器商社であり、売上と利益は安定して拡大している。ただし株価評価は比較的高いため、成長が鈍化すると株価が調整する可能性もある。5年間の株価イメージとしては、良い場合3,200円〜3,900円、中間の場合2,200円〜2,900円、悪い場合1,600円〜2,000円程度のレンジで推移する可能性が考えられる。収益力は高いが評価も高い優良銘柄という位置づけになりやすい企業と言える。
この記事の最終更新日:2026年3月7日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

コメントを残す