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薬王堂ホールディングス(7679)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-13)
2,007.00
前日比 -2.00(-0.10%)

薬王堂ホールディングスとは

薬王堂ホールディングスは、岩手県盛岡市に本社を置き、東北地方を中心にドラッグストア事業を展開する持株会社である。独立系ドラッグストアとして地域密着型の店舗運営を強みとしており、地盤である岩手県を中心に青森、宮城、秋田、山形、福島など東北各県へ店舗網を広げてきた。さらに2025年からは関東地方への出店も開始し、北関東を中心とした新たな商圏開拓に取り組んでいる。

創業は1978年4月で、創業者の西郷辰弘が岩手県都南村のスーパーマーケット内に都南プラザドラッグを開いたことに始まる。その後1981年に有限会社薬王堂を設立し、1982年に初の単独店である岩手矢巾店を開店した。1991年に株式会社へ組織変更し、1990年代以降はドラッグストア業態としての店舗展開を本格化させた。

2000年代には宮城県や秋田県、青森県、山形県へと出店エリアを拡大し、2018年には福島県へ進出したことで東北6県での店舗展開体制が整った。2019年には持株会社体制へ移行し、薬王堂ホールディングスが上場主体となり、事業会社の薬王堂はその完全子会社となっている。

同社の最大の特徴は、小商圏型のバラエティドラッグストアという独自の業態にある。人口密度が低く高齢化が進む地方や農山村地域でも成立する店舗モデルを構築しており、商圏人口7,000人程度でも収益化できる出店戦略を採用している。

一般的なドラッグストアが医薬品や化粧品を主力とするのに対し、薬王堂は食品や日用品の比率が高く、衣料品や小型家電まで取り扱うホームセンター的な要素を持つ点が特徴である。これにより来店頻度を高め、地域の生活インフラとしての役割を担っている。

商品政策では、同一カテゴリーの商品数を絞り込むことで在庫回転率を高め、棚割や仕入れ業務の効率化を実現している。またプライベートブランドBasicを展開し、納豆や豆腐などの食品から洗剤、紙製品、衣料品まで幅広く取り扱うことで価格競争力と収益性の両立を図っている。第1類医薬品を扱わない店舗運営や販促費の抑制など、徹底したローコストオペレーションも強みである。

物流面では早期から大型物流センターや日配物流センターを整備し、店舗数拡大に対応できる供給体制を構築してきた。2011年の東日本大震災では多くの店舗が被害を受けたが、早期復旧と生活必需品の供給を通じて地域からの信頼を高め、その後の業績拡大につなげた経緯もある。現在は東北での高シェア戦略を維持しながら関東進出を進め、成長余地のある地方市場でのドミナント形成を目指している。

まとめると、薬王堂ホールディングスは地方小商圏に特化した独自のドラッグストアモデルを確立した企業であり、食品や日用品を軸にした生活密着型店舗で安定した集客力を持つ点が特徴である。東北で築いた地域基盤を活かしつつ関東への出店を進めることで、今後は出店エリア拡大による成長が期待される地方発の小売企業といえる。

薬王堂ホールディングス 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.2 110,535 4,976 5,306 3,290 166.7 23
連22.2 120,310 4,043 4,394 2,964 150.2 24
連23.2 128,791 4,660 5,017 3,240 165.0 25
連24.2 142,241 5,209 5,625 3,825 195.2 26
連25.2 151,957 5,481 5,778 4,275 218.2 28
連26.2予 168,200 5,800 6,100 4,400 226.2 29
連27.2予 193,400 6,600 6,900 5,000 257.1 30

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(単位:百万円) 営業CF 投資CF 財務CF
2023 6,406 -4,106 -1,274
2024 5,628 -2,268 -3,688
2025 4,489 -4,572 2,297

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER PBR
2023 3.6% 10.8% 4.7%
2024 3.6% 11.4% 5.4%
2025 3.6% 11.5% 5.3% 10.1~15.5倍 0.98倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

薬王堂ホールディングスは、売上が1422億円→1519億円→1682億円予想→1934億円予想と拡大が続いており、地方ドラッグストアとしては比較的はっきりした成長トレンドにある企業といえる。営業利益も52億円→54億円→58億円予想→66億円予想と緩やかに増益見通しとなっており、規模拡大による利益成長は継続している。

一方で営業利益率は3.6%で横ばいとなっており、売上成長に対して収益性の改善はほぼ見られない構造である。これは低価格戦略や食品比率の高さなど業態特性によるものであり、利益率は今後も大きく上昇しにくい可能性が高い。

ROEは10.8%→11.4%→11.5%と安定して10%台を維持しており、資本効率は中堅小売企業としては悪くない水準といえる。ROAも4.7%→5.4%→5.3%と安定しており、資産効率も一定の水準は確保している。

バリュエーション面ではPERは10.1倍〜15.5倍のレンジ、PBRは0.9倍台と割安圏に位置している。成長性はあるものの利益率が低く爆発的な利益拡大が見込みにくいことから、市場は成長株というより安定成長小売として評価している状況といえる。

総合的に見ると、この企業は高収益企業ではないが、売上拡大による着実な利益成長と10%台のROEを維持できている点は評価できる。PBRが1倍を下回る水準にあることから、極端な割高感はなく、中長期では出店拡大が続けば株価の上昇余地はあるタイプの銘柄である。一方で利益率の低さから景気悪化や競争激化が起きた場合は利益が圧迫されやすく、大きな株価上昇を期待するよりは、安定成長型の小売株として評価するのが妥当と考えられる。

配当目的とかどうなの?

薬王堂ホールディングスは、予想配当利回りが連26.2で1.44%、連27.2でも1.49%と低めであり、配当収入を主目的とした投資対象としては魅力は限定的な水準にある。日本株の平均利回りや高配当株の水準と比較すると明確に低く、配当金だけで投資妙味を判断するタイプの銘柄ではない。

業績面では売上拡大とともに営業利益・純利益も緩やかな増加が見込まれており、配当の減配リスクは比較的低い企業といえる。営業利益率は3%台と低水準ながら安定しており、ROEも10%台を維持していることから資本効率は一定レベルを確保している。こうした収益構造から、配当の継続性という意味では安心感はあるが、利益率が低いビジネスモデルのため配当を大きく増やす余力は限られていると考えられる。

また出店による成長投資が続く企業であり、利益を株主還元に厚く回すよりも店舗網拡大や物流投資などに資金を使う傾向が強い。このため今後も配当利回りが急激に上昇する可能性は高くなく、配当利回り狙いの長期投資にはやや向きにくい。一方で売上成長が続けば企業規模の拡大とともに利益水準も徐々に底上げされる可能性があり、株価上昇によるキャピタルゲインの余地は残されている。

さらにPBRが1倍前後と割安圏に近い評価水準で推移している点も特徴であり、業績が安定して成長すれば市場評価の見直し余地もある。ただし利益率の低さや地方中心の出店戦略による成長速度の制約などを考えると、株価の上昇は急激ではなく時間をかけて評価されるタイプの銘柄と考えられる。

まとめると、薬王堂ホールディングスは配当の安定性はあるが利回りは低く、インカムゲインを重視する投資にはやや不向きである。一方で業績拡大と店舗成長が続けば株価上昇の余地はあるため、配当よりも中長期の成長と資産価値の向上を重視する投資スタンスに適した銘柄といえる。

今後の値動き予想!!(5年間)

薬王堂ホールディングスは現在の株価は2,007円で、売上は1,422億円 → 1,519億円 → 1,682億円予想と着実に拡大しており、東北中心のドミナント出店と食品強化型ドラッグストアという独自業態によって事業規模は安定的に成長している。

営業利益も52億円 → 54億円 → 58億円予想と緩やかな増益が続いているが、営業利益率は3.6%前後と低水準で大きな改善は見られず、収益性よりも店舗拡大による成長を重視した企業といえる。ROEは11%前後で安定しており資本効率は一定水準を維持しているものの、高収益企業というより拡大型小売企業の特徴が強い。

良い場合は、関東出店が軌道に乗り売上が2,000億円規模まで拡大し、営業利益が70億円前後まで伸びるケースである。出店効果によるスケールメリットが働き利益率が4%近くまで改善し、ROEも12%台を維持できれば成長株として評価されPERが16倍から18倍程度まで見直される可能性がある。その場合の株価は2,800円から3,400円程度まで上昇するシナリオが考えられる。

中間の場合は、東北中心に安定出店を続けながら売上が1,800億円前後で推移し、営業利益も60億円前後の水準で落ち着くケースである。利益率の大きな改善はないものの増収増益基調が続けばPERは12倍から14倍程度で評価されやすく、株価は1,900円から2,400円程度のレンジで緩やかな上昇または横ばい推移になる可能性がある。安定成長型小売株としての値動きになりやすい。

悪い場合は、出店コスト上昇や競争激化により既存店の収益性が悪化し営業利益が50億円前後まで低下するケースである。利益率が3%を下回りROEも10%を割り込むような状況になれば市場評価が低下しPERが10倍から11倍程度まで低下する可能性がある。その場合は株価が1,400円から1,700円程度まで下落するシナリオが考えられる。

まとめると、薬王堂ホールディングスは低利益率ながら店舗拡大によって成長するタイプの企業であり、5年間の株価イメージとしては良い場合2,800円から3,400円、中間の場合1,900円から2,400円、悪い場合1,400円から1,700円程度のレンジで推移する可能性が考えられる。配当利回りは高くないが成長余地はあり、中期の値上がり益を狙う投資に向いた銘柄といえる。

この記事の最終更新日:2026年3月14日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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