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ホクトの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【証券コード1379】

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株価

ホクトとは

株式会社ホクトは長野県に本社を置くきのこ総合企業で、ブナシメジ、エリンギ、マイタケなどの栽培・販売を中心に事業を行っています。国内に複数の生産工場を持ち、安定した品質と供給体制を強みとしています。近年は椎茸の栽培にも力を入れており、国内だけでなくアメリカなど海外でも事業を展開しています。

会社はきのこの生産販売のほか、きのこ由来の成分を活用した健康食品や化粧品などの研究開発も行っており、「きのこのホクト」というブランドで全国的に知られています。スーパーなどで見かけるホクトのロゴマーク入りのパックきのこは、この会社の商品です。

設立は1964年で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。発行済株式数は約3300万株、決算期は3月です。主要株主には創業家関連会社の株式会社北斗、日本マスタートラスト信託銀行、八十二銀行などが名を連ねています。

簡単にまとめると、ホクトは日本国内でトップシェアを誇るきのこメーカーで、健康志向の高まりとともに業績を伸ばしている企業です。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円)
2023年3月期 72,980 −2,948 −1,854 −2,037
2024年3月期 79,426 3,180 4,715 3,525
2025年3月期 83,104 6,628 6,953 4,441

バリュエーション

決算期 PER(倍) PBR(倍) 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%)
2023年3月期 —(赤字のため算定不能) 約 1.15 倍 約 −4.04 % 約 −3.86 % (該当データなし/未公表)
2024年3月期 約 111.18 倍(注:この値は IR BANK の “PER” 表示欄) 約 1.08 倍 約 4.01 % 6.66 % (該当データなし/未公表)
2025年3月期 約 140.62 倍(IR BANK 表示値) 約 1.03 倍 約 7.97 % 7.96 % 4.21 %

投資判断

ホクト株式会社(1379)は、直近3年間の業績推移を見ると、2023年3月期に赤字を出したものの、その後は急速に回復しています。

2023年はエネルギーコストや原材料高騰の影響で営業赤字となりましたが、2024年以降はコスト改善と販売価格の見直しで黒字転換。2025年3月期には営業利益が約6,600百万円まで増加し、営業利益率も約8%近くに改善しています。

財務面では、PBRが1.03倍前後と純資産水準に近く、割高感はあまりありません。ROEは約8%、ROAも4%を超えており、資本効率としては安定水準です。一方でPERは140倍台とやや高く、株価に先行感が出ている点は注意が必要です。

総合的に見ると、ホクトは安定した国内シェアと堅実な収益構造を持つディフェンシブ銘柄です。きのこは生活必需品寄りの食品で景気変動の影響を受けにくく、中長期的には安定した配当と成長が期待できます。ただし、短期的にはPERの高さが重しとなる可能性があるため、「長期保有向けの安定株」「中立〜やや買い」判断が妥当と考えられます。

今後の値動き予想!!

ホクトの現在値 約1,877円で、今後5年間の値動きを仮に予想します。

この会社は「きのこ」などを中心に農林業・キノコ加工・流通を手掛ける ホクト株式会社に近しい業種・体質を持っており、生活必需品かつ特色ある農産物を扱う銘柄です。

楽観的シナリオ

もし、農林業分野での需要が拡大し、会社が生産効率改善・販路拡大・ブランド強化を達成したとします。コスト管理も進み、利益率が大きく改善すれば、株価は 3,500円~5,000円 程度まで上昇する可能性があります。

中立的シナリオ

需要は堅調ながら、コスト(原料・人件費・物流など)の上昇や競争激化が成長を抑えるケースです。会社は安定運営を続けるものの大きな突破口はなし。この場合、株価は 2,500円~3,500円 程度で推移すると考えられます。

悲観的シナリオ

一方で、気候変動・原料価格上昇・需給の変化・輸入品の競争などが重なり、業績が伸び悩むとします。そうなると、株価は 1,000円~1,800円 程度に下落する可能性もあります。年平均成長率では -5~+2%/年 という横ばい~マイナスの成長となるでしょう。

総じて言えば、この銘柄は「農林業・キノコ・生活必需食材」という安定性のある分野に属していますが、同時に「原料コスト」「物流コスト」「市場競争」「ブランド化・付加価値化」の実行が成長の鍵になります。


現在の1,877円という株価は、安定をある程度織り込んだ水準とみられます。成長を大きく実現するには、上述のような好条件が揃う必要がありますし、逆にそれらが揃わなければ下振れの可能性もあります。

この記事の最終更新日:2025年10月23日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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