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エムビーエスの株価動向まとめ 最新決算と今後(5年間)の株価予想【証券コード1401】

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株価

エムビーエスとは

株式会社エムビーエスの本社は山口県宇部市にあり、1997年に設立されました。代表取締役は山本貴士氏です。
東証グロース市場に上場しており、上場日は2005年4月26日です。
従業員はおよそ90人前後で、決算期は5月です。

主な事業内容は、建物の外装や内装のリフォーム、修繕、コーティングなどを行う建設関連業です。
特に、外壁の汚れや劣化をきれいに再生させる「ホームメイキャップ」という独自のコーティング技術が強みで、これを使ったリフォーム工事を全国的に展開しています。
また、一般住宅だけでなく、商業施設やコンクリート構造物などの補修・再生にも取り組んでいます。
塗装や防水などの工事に加え、建物の劣化診断や機能性塗料の開発など、建物を長持ちさせるための総合的なサービスを提供しているのが特徴です。

簡単に言うと、古くなった建物を「新品のように再生させる技術」で事業を展開している会社です。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2023年5月期 4,004百万円 432百万円 468百万円 322百万円
2024年5月期 4,356百万円 495百万円 527百万円 403百万円
2025年5月期 4,713百万円 626百万円 672百万円 472百万円

バリュエーション

決算期 営業利益率 ROE ROA
2025年5月期 13.28% 13.17% 10.17%
2024年5月期 11.36% 12.04% 9.44%
2023年5月期 10.79% 10.38% 7.79%
時点 PER(予) PBR
2025年10月中旬 参考 約18.96倍 約2.65倍

投資判断

株式会社エムビーエスは、リフォームや外装コーティングなどの建築メンテナンス分野に特化した企業です。ここ数年の業績推移を見ると、売上・利益ともに安定した成長を続けており、堅実な経営が伺えます。

2023年から2025年にかけて売上高は約4,000百万円から4,700百万円へと増加し、営業利益も432百万円から626百万円へと着実に伸びています。営業利益率も10%台後半を維持しており、建設関連としては比較的高水準です。経常利益・純利益も右肩上がりで推移しており、収益性の改善が明確に見られます。

財務面でもROEは13%前後、ROAは10%前後と効率の良い経営ができており、自己資本を効果的に活かしている印象です。PERは約19倍、PBRは2.6倍前後と、グロース市場の中ではやや割高感もありますが、成長の安定性や利益率を考慮すれば妥当な水準といえます。

総合的に見ると、エムビーエスは外壁・リフォームのニッチ分野に強みを持ち、安定的な利益成長を続ける中小型成長株です。
急激な成長を狙うタイプではありませんが、業績の安定性や収益性を重視する中長期投資には向いています。
一方で、建設業全体の景気変動や原材料価格の高騰の影響を受けやすいため、その点のリスク管理は必要です。

まとめると、堅実な成長を続ける安定型の中小型株であり、中長期保有での資産成長を狙う投資対象としては良好な水準と評価できます。

今後の値動き予想!!

エムビーエスの現在株価は1,412円です。
この会社は、住宅やビルなどの外壁リフォームを中心に事業を展開しており、独自のコーティング技術と研磨技術を強みとしています。外壁の補修やメンテナンスを得意とすることで、長期的な建物価値の維持を支える企業です。

日本国内では老朽化建物が増えており、修繕・リフォーム市場は一定の需要がありますが、同時に競合も多く、価格競争が激しい分野でもあります。

今後5年間の株価については、以下の3つのシナリオが考えられます。

楽観的なシナリオでは、リフォーム需要の拡大に乗って受注件数が増加し、利益率も改善する場合です。
独自技術の評価が高まり、自治体や大手企業からの案件が増えれば、株価は現在の1,412円から3,000円〜4,000円程度まで上昇する可能性があります。
年平均でおよそ15〜25%の成長ペースとなり、安定的な利益確保ができれば高値更新も視野に入ります。

中立的なシナリオでは、リフォーム市場は堅調に推移するものの、資材高騰や人件費の上昇などで利益が伸び悩む場合です。
業績は安定するものの大幅な拡大には至らず、株価は2,000円〜2,500円前後で推移する見通しです。
この場合の成長率は年5〜10%ほどで、緩やかな上昇にとどまります。

悲観的なシナリオでは、景気の停滞や住宅リフォーム需要の減少、競合の激化などで受注が落ち込む場合です。
また、材料費の上昇や労務コストの増加で利益が圧迫されると、株価は1,000円〜1,400円程度まで下落する可能性もあります。
この場合、横ばいかやや下落傾向の推移となるでしょう。

総合的に見ると、エムビーエスは比較的安定した需要がある業界に属していますが、景気やコスト動向に影響を受けやすい企業です。
株価上昇の鍵は、独自技術を活かした受注拡大と、原価管理の徹底による利益率の向上です。
現時点の1,412円という株価は中立的な評価水準にあり、リフォーム需要が再び拡大すれば上昇余地が見込まれますが、成長には時間がかかる可能性があります。

この記事の最終更新日:2025年10月23日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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