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ウエストホールディングスの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【証券コード1407】

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株価

ウエストホールディングスとは

ウエストホールディングス株式会社は広島県広島市西区にあり、2006年に設立された再生可能エネルギー関連の企業です。代表取締役は江頭栄一郎氏で、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。資本金は約20億円、従業員はグループ全体で300人から400人ほどの規模です。

主な事業は、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー関連です。企業や自治体向けに太陽光発電システムを設計・施工・販売しており、発電所の開発や販売、運用・保守までを一貫して行っています。太陽光設備の設置後も、メンテナンスや発電効率の管理などを継続的にサポートする「O&M(オペレーション&メンテナンス)」事業を展開しているのが特徴です。

また、省エネルギー事業にも力を入れており、LED照明や空調設備の更新、エネルギーマネジメントシステムの導入支援など、企業や自治体の電力使用量を減らす取り組みを行っています。さらに、自社で運営する発電設備から生まれた電力を企業などに販売する「電力供給事業(新電力事業)」も行っており、再エネの発電から供給までを手がける総合的なエネルギー企業です。

ウエストホールディングスは、環境負荷の少ない再生可能エネルギーの普及を目指して事業を拡大しており、太陽光発電の開発・施工・保守・販売を軸に、安定的な収益を確保する体制を築いています。一方で、エネルギー関連の事業は国の制度変更や電力価格の変動など外部要因の影響も受けやすく、そうした環境変化にどう対応するかが今後の課題といえます。

直近3年間の業績・指標

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2025年8月期 47,250 8,646 7,961 5,357
2024年8月期 50,390 10,597 9,956 6,757
2023年8月期 43,734 8,499 7,972 6,016

バリュエーション

決算期 PER(倍) PBR(倍) 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%)
2025年8月期 10.3 1.87 18.3 15.4 3.9
2024年8月期 9.5 1.74 21.0 17.8 4.1
2023年8月期 11.2 1.93 19.4 14.6 3.8

ソース:Yahoo!ファイナンス、会社四季報オンライン

投資判断

ウエストホールディングスは、太陽光発電や省エネルギー事業など、再生可能エネルギー分野を中心に展開する企業です。環境関連の需要が高まっている中で、同社は安定した事業基盤を築いており、収益性も比較的高い水準にあります。

直近の指標を見ると、PERは約10倍、PBRは1.8倍前後で、株価としてはやや割安感があります。営業利益率も18〜21%と高く、ROEは15%台、ROAも4%前後と、資本効率や収益性の面では優秀な部類に入ります。これは、再エネ関連企業の中でもしっかり利益を出せていることを示しています。

一方で、2025年8月期の業績予想では、前期と比べてやや減収減益となっており、利益成長の勢いが鈍化している点は注意が必要です。再生可能エネルギー分野は制度変更や原材料価格の影響を受けやすく、補助金や電力買取価格の動向次第では業績が大きく変動するリスクがあります。

現状の株価水準(おおよそ1,400円前後)は、指標面で見ると妥当〜やや割安の範囲にあり、短期的には業績の伸び悩みで値動きが限定される可能性があります。ただし、再エネ需要の長期的な拡大や電力供給事業の安定収益化が進めば、再び上昇基調に戻る余地は十分にあります。

総合的に判断すると、ウエストホールディングスは**「長期的な成長性を持つが、短期的な変動リスクがある中堅株」**といえます。中長期で環境エネルギー分野の拡大を見据える投資家にとっては、今の株価水準は比較的魅力的です。ただし、次回決算での業績動向を確認しながら、段階的に投資するのが現実的な戦略でしょう。

今後の値動き予想!!

ウエストホールディングスの現在株価は1,628円です。
この会社は、太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー事業を手掛けており、発電所の設計・施工・販売・保守(O&M)に加え、蓄電池事業や電力販売、省エネサービスなども行っています。脱炭素社会の流れを追い風に、長期的な成長が期待される分野ですが、近年は業績の波がやや大きく、直近では売上・利益が減少傾向にあります。

今後5年間の株価の動きを考えると、次のような3つのシナリオが想定されます。

楽観的な場合
政府による再生可能エネルギーの推進政策が続き、企業や自治体による脱炭素投資が拡大します。
ウエストホールディングスも、太陽光と蓄電池を組み合わせた大型案件の受注が増え、電力販売事業の収益が安定すれば、業績は大きく改善します。
この場合、株価は現在の1,628円から3,200円〜4,500円程度まで上昇する可能性があります。
年平均で15〜25%程度の成長です。

中立的な場合
再エネ市場は引き続き成長するものの、競争が激しく、資材や人件費の高騰が利益を圧迫するケースです。
受注は安定するものの大幅な拡大には至らず、利益率の改善も緩やかとなります。
この場合、株価は2,000円〜2,800円前後で推移し、年平均で5〜10%程度の上昇が期待されます。

悲観的な場合
国の補助金縮小や政策転換により、太陽光投資が減少します。
また、電力価格の低下や競合の増加により利益が下がると、株価は1,000円〜1,600円まで下落する可能性もあります。
投資回収が遅れ、業績の低迷が続くと株価は横ばいから下落傾向になるでしょう。

総合的に見て、ウエストホールディングスは再エネ関連として中長期的な成長ポテンシャルを持ちながらも、政策や市場環境の影響を大きく受けやすい銘柄です。
今後の株価を押し上げる鍵は、発電所の安定運用によるストック収益の拡大と、コスト削減による利益率の向上です。
現時点の1,628円という株価は中立シナリオに近い水準と考えられ、再エネ政策の追い風が続けば上昇余地があると見られます。

この記事の最終更新日:2025年10月23日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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