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ショートボンドホールディングスとは

ショーボンドホールディングス株式会社は東京都中央区日本橋箱崎町にあり、2008年に設立されました。東京証券取引所のプライム市場に上場しており、資本金は約50億円です。従業員はグループ全体でおよそ1,000人ほどです。財務体質は非常に健全で、自己資本比率は80%を超えるなど安定した経営基盤を持っています。
主な事業内容は、橋や道路、トンネルなどの社会インフラの補修・補強・維持管理です。特に、老朽化したコンクリート構造物を長寿命化させる工事を得意としており、橋梁の耐震補強、トンネルのはく落防止、道路やダムなどの補修などを全国で手がけています。また、土木構造物の補修に必要な材料や工法の開発も自社で行っており、高い技術力を持つ企業です。
さらに、鉄道施設や上下水道、港湾などの公共インフラ工事にも幅広く対応しており、民間建築の補修・防水工事なども行っています。単なる施工会社ではなく、調査から設計・施工・メンテナンスまでを一貫して手がけることが特徴です。
ショーボンドホールディングスは、日本全国で進むインフラの老朽化という社会課題を背景に、安定した受注と長期的な需要を持つ企業です。公共事業に強く、景気の影響を受けにくい点も特徴で、インフラ維持の分野で長期的な成長が期待できる会社です。
直近3年間の業績・指標
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|---|
2023年6月期 | 83,924百万円 | 18,124百万円 | 18,637百万円 | 12,887百万円 |
2024年6月期 | 85,419百万円 | 19,666百万円 | 20,436百万円 | 14,321百万円 |
2025年6月期(予想) | 90,712百万円 | 20,794百万円 | 21,139百万円 | 15,061百万円 |
バリュエーション
指標 | 最新値 |
---|---|
PER(予想) | 約16.1倍 |
PBR(実績) | 約2.34倍 |
営業利益率 | 約22.5%(3年平均) |
ROE(実績) | 約14.47% |
ROA(実績) | 約11.62% |
出展:2025年度のヤフーファイナンス
投資判断
ショーボンドホールディングスは、橋やトンネルなどの社会インフラを補修・補強する専門企業で、日本全国の老朽化した公共施設を対象に安定した受注を持っています。
最近の決算を見ると、売上高は年々伸びており、2023年6月期に約8,392億円、2024年6月期に約8,541億円、そして2025年6月期には9,000億円を超える見込みです。営業利益や純利益も右肩上がりで、営業利益率は20%前後と建設業界では非常に高い水準を維持しています。
また、PERは約16倍、PBRは約2.3倍と、やや割高に見える部分はありますが、これは収益の安定性や高い利益率が評価されている結果とも言えます。ROE(株主資本利益率)は14%台、ROA(総資産利益率)は11%前後で、企業の資本効率も優秀です。自己資本比率も80%を超えており、財務基盤は非常に健全です。
この会社の強みは、景気変動の影響を受けにくい「インフラの補修・維持」という分野に特化している点です。新設工事よりも安定した需要があり、公共投資の縮小があっても、橋や道路の老朽化対策は国の優先課題となっているため、長期的に見ても事業が途切れるリスクは小さいと考えられます。
一方で、株価はすでに業績の好調さをある程度織り込んでおり、短期的には大きな値上がりは見込みにくい可能性があります。PERが20倍近くまで上がるような成長シナリオが見えれば上昇余地はありますが、現状では「堅実な安定株」としての性格が強い銘柄です。
総合的に見ると、ショーボンドホールディングスは安定した収益と強固な財務基盤を持つ長期保有向けの優良企業です。短期で大きな値上がりを狙う銘柄ではありませんが、配当や中期的な成長を期待する投資家にとっては安心感のある投資先といえます。
今後の値動き予想!!
ショーボンドホールディングスは、現在の株価がおよそ4,800円前後で推移しています。会社の業績は堅調で、売上・利益ともに毎年伸びていますが、株価はすでにある程度その好調さを織り込んでいる水準にあります。PERは16〜17倍、PBRは2.3倍ほどで、割安というよりは安定成長株として妥当な価格帯といえます。
同社は橋や道路、トンネルなどの補修・補強を専門にしており、公共インフラの老朽化が進む中で長期的な需要が見込まれる分野に位置しています。国や自治体のメンテナンス投資が増えれば、受注拡大とともに株価の上昇も期待できます。その場合、株価は中期的に6,000円前後まで上がる可能性があります。
一方で、資材費や人件費の高騰、公共事業予算の変動などの影響を受けると、利益率が下がって株価が調整することもあり得ます。その場合、株価は4,000円台前半まで下がる可能性があります。
今後6か月から1年程度の短期では、4,500円から5,500円の間で上下を繰り返す「レンジ相場」が続く可能性が高いでしょう。1年から2年の中期的な視点では、業績の拡大や新しい受注が明確になれば上昇トレンドに入る可能性がありますが、材料がなければ横ばい圏での推移が続くと思われます。
総合的に見て、ショーボンドホールディングスは堅実な業績と財務基盤を持つ安定株です。短期的に急騰するタイプではありませんが、インフラ維持の需要が続く限り、長期保有でじっくりとリターンを狙うのに向いた銘柄だといえます。
この記事の最終更新日:2025年10月23日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。
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