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キューブシステム(2335)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

キューブシステムとは

株式会社キューブシステムは、東京都品川区に本社を置く独立系システムインテグレーターであり、親会社を持たない独立資本のIT企業として安定した経営基盤を築いている。銀行・証券などの金融向けシステムや、流通・通信向けの基幹システム開発を主力としており、特にプロジェクト管理能力の高さに定評がある。また、FSA(富士通系ソフトウェア業グループ)に加盟しており、金融や公共領域向けの大規模案件にも長年携わってきた実績を持つ。研修制度も充実しており、社員の技術力向上・育成にも注力している点が特徴だ。

同社の事業は「デジタルビジネス」「SIビジネス」「エンハンスビジネス」という3つのモデルで構成される。デジタルビジネスでは、コンサルティングや情報化構想立案、DX戦略の企画など、顧客企業のデジタル変革を支援する領域を担当。自社独自のノウハウ、IP(知的財産)、プラットフォーム導入、ブロックチェーン技術、PoC開発などを活用し、新規事業創出につながる提案型のサービスを提供している。

SIビジネスでは、クラウド移行を中心としたシステムの企画・設計・開発・導入までを一貫して提供。DXによる業務システムの再構築需要が増える中、同社はマルチクラウドやマイクロサービスでの開発を強化しており、AWS、Azure、Oracle Cloud に対応した Lift&Shift モデルを推進している。レガシー環境からの脱却に伴う需要も大きく、今後の成長ドライバーとなる領域である。

エンハンスビジネスは、長年同社が得意としてきたシステム運用・保守の領域で、既存システムの維持だけでなく、品質改善、性能向上、運用効率化など、顧客企業のIT基盤を継続的に最適化していくサービスである。金融・流通・通信など、大規模システムを扱う顧客が多いため、安定したストック収益を生み出す基盤となっている。

総じてキューブシステムは、基幹システムの開発力と運用力を軸にしながら、新しいDX・クラウド領域にも積極的に取り組む企業であり、金融・流通・通信といった堅実な業界を中心に幅広いニーズに対応する総合ITパートナーとして存在感を高めている。

キューブシステム 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株益(円) 1株配(円)
2023.3 16,325 1,452 1,480 989 70.4 50(記念)
2024.3 18,021 1,536 1,590 1,067 70.4 35
2025.3 18,351 1,380 1,393 1,261 83.8 40
2026.3予 19,500 2,100 2,100 1,450 96.3 42
2027.3予 21,000 2,300 2,300 1,550 102.9 42〜44

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 891 -304 1,102
2024 1,044 -259 -672
2025 255 -68 -780

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(高値平均 / 安値平均) PBR
2023 8.8% 10.2% 7.8%
2024 8.5% 10.5% 7.9%
2025 7.5% 11.5% 8.7% 16.7倍 / 12.8倍 1.48倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

キューブシステムのここ数年の業績推移を見ると、派手さはないものの安定感のある独立系SIerらしい動きをしている。まず、売上は毎年少しずつ増えており、2024年3月期が約180億円、2025年3月期が約183億円、2026年3月期の会社予想では約195億円と緩やかな成長が続いている。営業利益は24年が約15億円、25年が約13億円といったん減少するものの、26年には約21億円へ大幅に回復する見通しで、営業利益率も7%台から10%超へ再び改善しそうだ。純利益も24年が約10億円、25年が約12億円、26年が14億円と増加モードに入っており、ROE・ROAもそれに伴い改善基調となっている。

直近の利益の伸び悩みは、案件の選別や投資負担の影響もあるが、本業が落ち込んでいるわけではなく、むしろ維持・保守(エンハンス領域)を得意とする同社らしく、景気の変動に強い収益構造が生きている形だ。金融、流通、通信など基幹システム系の需要は継続しており、2026年にかけての会社計画が実現すれば、利益がしっかりと伸び直すタイミングが到来する。

指標面を見ると、2025年のPERは高値平均で16.7倍、安値平均で12.8倍、PBRは1.48倍と極端に割高でも割安でもない水準。ITサービス業界としては標準的で、特に成長企業でも成熟企業でもない“中間の安定株”らしい評価になっている。大手SIerほどの成長力はないが、小型株ほど不安定でもなく、業績のブレが少ない点が投資家には評価されやすい。

総合すると、キューブシステムは上下に大きく振れにくい“落ち着いた銘柄”であり、短期で大きく伸ばすような性能ではないものの、利益は底堅く、計画通りに進めば来期はしっかり増益が見込める。そのため、長期でじっくり保有しながら安定成長を期待するスタイルに向いており、派手さはないが安心感のあるSIerという位置づけになる。

配当目的とかどうなの?

キューブシステムの予想配当利回りは、26年3月期・27年3月期ともに3.84%と、かなりしっかりした水準にある。日本株全体の平均が2%前後であることを踏まえると、同社は「中小型のSI企業としては比較的高配当な部類」に入る。利回りだけを見ると魅力的だが、重要なのは“この配当がどれだけ安定して続くか”という点だ。

キューブシステムは独立系のシステムインテグレーターで、金融・流通の大企業向けにシステム開発や保守を提供している。特に強いのが保守・運用を担うエンハンスビジネスで、これが安定収益の土台になっている。景気が悪くなってもシステム保守は止まらないため、業績が大きく落ち込む可能性は低く、その意味で配当を支えるキャッシュの流れは比較的安心できるものになっている。

実際、利益もゆっくりではあるが成長しており、純利益は10億円台前半から中盤へ伸びてきている。EPS(1株利益)も70円台から96円へと上がってきており、配当原資が増えていることはプラス材料だ。増配の余地もあるため、今後も安定的に配当を受け取りやすい企業と言える。

もちろん、急成長する企業ではないので、配当が毎年大きく伸びるというタイプではない。ただ、利回り3.84%を維持しながら、利益の確実な積み上げと、SIビジネスの安定収益に支えられているため、極端に減配しにくい体質なのは間違いない。

総合的に見ると、キューブシステムは「高利回りと安定性のバランスが良い銘柄」という評価になる。値上がり益を狙う爆発力は大きくないが、下値の堅さと配当の継続性を重視する投資家には相性が良い。毎年きちんと配当を受け取りながら、じっくり長期で持つタイプの銘柄としては十分に魅力があると言える。

今後の値動き予想!!(5年間)

キューブシステムの現在値は1,091円だが、同社は「派手さはないが安定している」典型的な中堅SIerと言える。銀行・流通向けのシステム開発や、ストック型の保守運用(エンハンスビジネス)を主力としているため、景気に左右されにくく、業績が急激に悪化しない構造を持っている。一方で、革新的な技術で急成長するタイプではなく、株価は業績の伸びに素直に連動する“じわじわ型”の動きになりやすい。

将来の株価を考えるうえでは、企業のDX予算の伸び、クラウド移行のスピード、主力顧客である金融・通信・流通業の投資意欲がカギになる。中堅SIer市場は人材不足で受注環境が堅調な半面、急激なブームは起きにくい。そのため、5年間の株価は「急騰はしにくいが、急落も起きにくい」というバランス型の推移が想定される。

まず良い場合のシナリオでは、IT投資の拡大が継続し、同社の得意分野であるクラウド移行や運用アウトソーシング需要が強く伸びるケースだ。特に、金融DXの流れが加速し、レガシーシステムの刷新案件が継続的に出てくると、利益成長率も現在の水準以上に高まり、株価は1,500〜1,900円のレンジまで上昇する可能性がある。人材教育の強化や、プロジェクト管理力の評価向上など、独立系SIとしての信用力が高まれば、PERの上昇余地もある。

中間シナリオでは、現在の成長ペース(売上+2〜4%、利益+5%前後)がそのまま続き、株価評価も現状維持の場合だ。この場合、業績の小幅な積み上げに合わせて株価も徐々に切り上がり、5年後には1,250〜1,450円程度の水準が現実的となる。大きなサプライズがない一方、下値が固いため、長期の安定成長を狙う投資家にはしっくりくるコースとなる。

悪い場合のシナリオでは、国内のIT投資が景気後退や金利上昇で一時的に鈍化するケースだ。また、中小型株が全面的に売られるような市場環境(リスクオフ)になれば、業績は維持しても株価が押し下げられやすい。この場合、株価は800〜950円程度まで調整する可能性がある。ただし、保守・運用のストック収益比率が比較的高いため、赤字転落などの深刻な事態は考えにくく、下落しても回復までが早いタイプに分類される。

総合的に見ると、キューブシステムは「小幅成長+ストック収益+安定配当」という三拍子がそろっており、大きく勝つタイプではないが、大きく負ける可能性も小さい。5年間という長めのスパンで見れば、現在の株価水準から緩やかに上昇していく可能性が最も高いと評価できる。短期売買向きではないが、安定性と一定の成長を両立したい投資家にとっては、腰を据えて持ちやすい銘柄と言える。

この記事の最終更新日:2025年12月1日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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