株価
サンヨーホームズとは

サンヨーホームズ株式会社は、大阪市に本社を置く住宅・建設関連の会社です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、戸建住宅やマンションの開発・販売を中心に事業を展開しています。
もともとは三洋電機グループの住宅部門として設立された企業で、その後独立して「サンヨーホームズ」として再スタートしました。企業理念として「人と地球にやさしい住まいづくり」を掲げ、省エネや環境に配慮した住宅開発を行っているのが特徴です。
事業内容としては、まず「住宅事業」が柱となっており、注文住宅やリフォーム、建替え工事などを手掛けています。また、分譲住宅や集合住宅の設計・販売も行い、家づくりの企画から施工、販売、アフターサポートまで一貫して対応しています。
次に「マンション事業」では、自社ブランドの分譲マンションの開発・販売を行い、都市部を中心に快適な居住空間を提供しています。さらに、「リフォーム・再生事業」では既存住宅の価値を高める改修やリノベーションを行い、長く住み続けられる住宅づくりを支えています。
また、高齢者向け住宅や保育施設の開発・運営など、社会的ニーズに応える事業も進めています。住宅関連の周辺サービスや管理業務にも力を入れており、「住まいの総合サービス企業」として事業領域を広げています。
サンヨーホームズは、耐震性・省エネ性に優れた住宅や環境配慮型の建築を強みとし、持続可能な社会に貢献する企業を目指しています。
直近3年間の業績・指標
決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 当期純利益(百万円) |
---|---|---|---|---|
2023/03期 | 40,970 | –149 | –191 | –245 |
2024/03期 | 45,860 | 952 | 935 | 648 |
2025/03期 | 45,518 | 956 | 1,167 | 673 |
バリュエーション
年度 | PER(倍) | PBR(倍) | 営業利益率(%) | ROE(%) | ROA(%) |
---|---|---|---|---|---|
2025/03期(実績) | 約 6.5 倍 | 約 0.52 倍 | 約 2.1 % | 約 4.4 % | 約 1.4 % |
出典元: IR BANK
投資判断
サンヨーホームズは、住宅やマンションの建設・販売を手がける企業で、直近の決算を見ると業績は安定していますが、成長性にはやや課題が見られます。
2025年3月期の売上高は約455億円、営業利益は約9億5千万円、経常利益は約11億6千万円、純利益は約6億7千万円でした。
前期よりもやや増益で、特に経常利益の伸びが目立ちました。ただし、営業利益率は約2%と低く、利益率の改善が今後の課題です。ROEは4.4%、ROAは1.4%と、資本効率もまだ高いとは言えません。
株価指標を見ると、PERは約6.5倍、PBRは0.5倍程度と非常に割安な水準にあります。市場全体と比べても低水準で、今の株価には大きな過剰評価はなく、むしろ企業価値に対してやや低く見られている印象です。
この数値を総合的に判断すると、サンヨーホームズは「安定しているが地味な銘柄」という評価になります。業績が急成長しているわけではないものの、赤字からの回復基調が見られ、配当も比較的安定しています。配当利回りはおおよそ3%前後で、長期的なインカム投資には向いています。
短期的に大きな株価上昇を狙う銘柄ではありませんが、業績が着実に改善していけば、株価が見直される可能性があります。特に営業利益率を3%以上に引き上げられれば、株価は現状の割安水準から上昇に転じる余地があります。
一方で、建設・住宅業界全体が資材費や人件費の上昇に影響を受けやすく、景気次第では業績が下振れするリスクもあります。したがって、投資する場合は短期ではなく中長期での安定成長を狙うスタンスが現実的です。
総合的に見ると、サンヨーホームズは「割安・安定・中長期保有向き」の銘柄といえます。派手さはないものの、堅実な経営と低いバリュエーションを考えると、配当を受け取りながらじっくり保有するには悪くない銘柄です。
今後の値動き予想!!
現在、サンヨーホームズの株価は709円です。ここから今後5年間の値動きを予想すると、全体的には「緩やかな上昇基調だが、短期的な上下を繰り返す展開」になる可能性が高いと考えられます。
まず、株価指標から見ると、PERが6〜7倍、PBRが0.5倍程度と非常に割安な水準にあります。これは、利益に対して株価が安く評価されている状態であり、企業が安定した利益を維持できれば見直し買いが入りやすい水準です。ただし、営業利益率が2%前後と低いため、利益率の改善が進まない限り株価が大きく上昇する力は限定的です。
今後5年間のシナリオとして、まず「楽観的なケース」では、住宅リフォームや再開発関連の需要拡大が追い風となり、営業利益率が3〜4%に上昇すれば、株価は1,000円〜1,200円前後まで上昇する可能性があります。景気や金利の動きが安定すれば、緩やかに上値を追う展開が想定されます。
「中立的なケース」では、今と同じような利益率と成長ペースが続き、株価は700円〜900円の間で推移するレンジ相場になると考えられます。配当利回りを含めて堅実な投資対象としての位置づけが続くでしょう。
「悲観的なケース」では、住宅需要の減少や建設コストの上昇が重なり、利益が圧迫される可能性があります。この場合、株価は600円〜500円台に下落するリスクがあります。
まとめると、サンヨーホームズの709円という株価は「安定・割安・地味だが底堅い」という位置にあり、急騰よりも中長期でじっくり保有して配当を受け取るタイプの銘柄です。5年後に1,000円を超えていれば成功の範囲であり、逆に下落したとしても急落リスクは限定的です。成長よりも安定を求める投資家に向いた銘柄といえます。
この記事の最終更新日:2025年10月23日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。
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