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ヨータイ(5357)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-07)
1,844.00
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ヨータイとは

ヨータイは、鉄鋼業向け耐火物を主力とする中堅耐火物メーカーであり、特に電炉向け分野に強みを持つ企業である。本店は大阪府貝塚市に置き、耐火物およびニューセラミックスの製造販売、ならびにそれらを用いたエンジニアリング事業を展開している。耐火物という、一般消費者の目には触れにくい分野でありながら、鉄やセメント、ガラス、非鉄金属といった基幹素材の生産を根底から支える存在であり、産業インフラを裏側から支える企業と言える。

同社の中核は耐火物事業であり、定形耐火物では国内生産量トップクラスの地位を占めている。電炉向けを中心とした鉄鋼業向け耐火物は、設備投資よりも操業量に連動して需要が発生する消耗品であるため、景気変動の影響は受けるものの、完全に需要が消えることはない。高炉向け中心のメーカーと比べると、電炉向け比率が高い点は、脱炭素の流れや電炉比率上昇という中長期トレンドとも一定の親和性がある。

鉄鋼分野以外にも、セメント、非鉄金属、ガラス、化学分野向けに耐火物を供給しており、特にごみ焼却炉向け耐火物では高いシェアを持つ。焼却炉向けは公共インフラに近い性格を持ち、景気変動の影響を受けにくい分野であるため、事業ポートフォリオの安定性に寄与している。この点は、鉄鋼一本足になりがちな耐火物メーカーとの差別化要因となっている。

事業拠点は全国に分散しており、本店のほか、東京、九州、名古屋、岡山に支社を構え、研究開発拠点として岡山県備前市と大阪府貝塚市に研究所を有する。生産拠点としては、日生、吉永、貝塚、瑞浪、土岐といった工場網を展開しており、主要顧客の立地に近い場所で製造・供給できる体制を整えている。これは耐火物という重量物・消耗品を扱う業態において、コスト競争力と対応力の両面で重要な要素である。

ヨータイのもう一つの柱がエンジニアリング事業である。同社は単に耐火物を製造して販売するだけでなく、自社製耐火物を用いた工業炉のライニング設計、施工、補修、メンテナンスまでを一貫して手がけている。製鉄所、セメント工場、化学工場、ごみ焼却施設などでは、高温設備の施工品質が操業効率や安全性に直結するため、豊富な施工実績と技術力を持つ企業が選ばれやすい。長年にわたり蓄積してきた施工ノウハウは、価格競争に陥りにくい付加価値となっており、顧客との長期的な取引関係を支えている。

また、電子部品分野向け耐火物にも取り組んでおり、スマートフォンやパソコン、自動車、テレビなどに使用される電子部品や半導体の製造工程で必要となる高温処理用途に製品を供給している。アルミナ基板、MLCC、フェライトなどの電子部品は高温焼成工程を伴うため、耐火物は不可欠な存在であり、ヨータイの技術はこうした先端産業の製造プロセスにも間接的に関与している。

総合すると、ヨータイは電炉向け鉄鋼用耐火物を軸に、焼却炉向けなどの安定分野を持ち、さらにエンジニアリング事業と電子部品向け耐火物によって事業の幅を広げている企業である。高成長を期待するタイプの企業ではないが、消耗品ビジネスと施工技術を組み合わせた堅実な事業モデルを持ち、社会インフラや素材産業を長期にわたって支え続ける耐火物メーカーとして位置づけられる。

ヨータイ 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
純利益
(百万円)
一株益
(円)
一株配当
(円)
連21.3 23,554 2,921 3,021 1,845 84.6 17
連22.3 25,912 4,089 4,123 2,966 141.3 43
連23.3 28,250 4,012 4,143 2,971 147.3 45
連24.3 29,128 3,602 3,704 3,878 205.5 85
連25.3 29,305 3,484 3,640 2,623 141.7 90
連26.3予 29,000 3,200 3,300 2,100 114.2 90
連27.3予 30,000 3,300 3,400 2,300 125.1 90

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF
(百万円)
投資CF
(百万円)
財務CF
(百万円)
2023 1,781 -1,954 -2,536
2024 3,864 -754 -2,537
2025 4,431 -2,245 -2,263

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

決算期 営業利益率 ROE ROA PER
高値平均/安値平均
PBR
2023 14.2% 9.5% 7.4%
2024 12.3% 11.9% 9.1%
2025 11.8% 7.9% 6.3% 12.2倍/9.2倍 1.00倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず売上高は、24.3期で約291億円、25.3期で約293億円、26.3期予で約290億円と、ここ数年はほぼ横ばいで推移している。事業規模としては安定しているものの、明確な成長トレンドは見られず、成熟産業らしい落ち着いた売上構成である。

営業利益は24.3期で約36億円、25.3期で約34億円、26.3期予で約32億円と緩やかな減少傾向にある。営業利益率は2023~2025で14.2%、12.3%、11.8%と低下しているが、それでも2桁水準を維持しており、耐火物メーカーとしては比較的高い収益性を保っている。ただし、ピークアウト感は否めず、今後も利益率が徐々に低下していく可能性は意識しておく必要がある。

経常利益は24.3期で約37億円、25.3期で約36億円、26.3期予で約33億円と、営業利益と同様に緩やかな調整局面にある。純利益は24.3期で約38億円と高水準だったが、25.3期では約26億円、26.3期予では約21億円まで減少する見通しであり、利益の振れはやや大きい。これは一過性要因の影響を受けやすい規模感であることを示している。

資本効率を見ると、ROEは9.5%、11.9%、7.9%と10%前後を中心に上下しており、安定して高いとは言えないが、過度に低い水準でもない。ROAも7.4%、9.1%、6.3%と同様に振れがあり、資産を使った収益力は堅実だが、成長ドライバーとして強いとは言いにくい。バリュエーション面では、2025年の実績PERは高値平均12.2倍、安値平均9.2倍と、過度に割安でも割高でもない水準にある。PBRは1.0倍とほぼ解散価値並みであり、事業の安定性は評価されている一方、成長期待は限定的であることが株価に反映されている。

以上を踏まえた投資判断として、ヨータイは高成長株ではなく、安定収益型の中小型素材メーカーである。営業利益率が2桁を維持している点は強みだが、売上・利益ともに伸びは乏しく、ROEも7~10%台にとどまるため、大きな株価上昇を正当化する材料は見当たらない。一方でPBR1倍前後、PER10倍前後という評価は妥当であり、業績が大きく崩れない限り、下値も限定的と考えられる。

結論として、ヨータイは成長期待で買う銘柄ではなく、事業の安定性と適正水準の評価を前提に、中長期で穏やかに保有するタイプの銘柄である。業績の天井感を意識しつつも、極端な割高感はなく、堅実型の投資対象として位置づけられる。

配当目的とかどうなの?

ヨータイを配当目的という観点で見ると、かなり相性の良い銘柄だと評価できる。まず予想配当利回りは、連26.3・連27.3ともに4.96%と、東証全体で見ても高水準に入る。インカム目的で一つの目安とされる3%を大きく上回っており、数字だけを見ると明確に配当株の条件を満たしている。

利益水準とのバランスを見ると、26.3期予の一株益は約114円、配当は90円であり、配当性向は8割弱と高めではあるが、直近数年は安定して配当を引き上げてきた実績がある。急成長企業ではない分、内部留保を厚く積み上げるよりも、株主還元を重視する姿勢がはっきりしている。

キャッシュフロー面でも、営業CFは年々増加しており、直近では40億円超を安定的に稼げている。投資CFは比較的抑制されており、フリーCFは概ねプラス圏で推移している。財務CFがマイナスで推移している点からも、稼いだキャッシュを借入返済や配当に回している構造が読み取れ、配当の裏付けは比較的しっかりしている。

事業の性格としても、電炉向けを中心とした耐火物や焼却炉向け耐火物は消耗品であり、需要がゼロになることは考えにくい。売上や利益は大きく伸びない一方で、急落もしにくいという特徴があり、配当を安定して出し続けやすいビジネスモデルである。

一方で注意点としては、成長余地が小さいため、配当維持はできても増配余地は限定的である可能性が高いこと、利益がさらに縮小した場合には配当性向が一段と高まり、将来的に減配リスクが出てくる点である。したがって、増配を楽しむタイプの配当株というより、現行水準の高配当を受け取ることを主目的とする銘柄と考えるのが自然である。

総合すると、ヨータイは値上がり益を大きく狙う銘柄ではないが、約5%の配当利回りを安定的に受け取りながら中長期で保有するという配当目的には非常に向いている。株価が大きく動かなくても、配当そのものがリターンの中心になるタイプの銘柄であり、インカム重視の投資スタイルでは有力な選択肢と判断できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

ヨータイについて、現在値1,811円を起点に、今後5年間の株価の値動きを良い場合・中間・悪い場合の3つのシナリオで整理する。前提として、ヨータイは電炉向けを中心とした耐火物メーカーで、焼却炉向けなど景気変動を受けにくい分野も持つ。売上や利益は大きく伸びない一方で急落もしにくく、事業の性格は安定収益型に近い。高配当方針が明確で、株価評価の軸は成長期待よりも配当利回りと業績の安定性に置かれている。

良い場合のシナリオでは、電炉向け耐火物の需要が想定以上に底堅く、国内外で電炉比率の上昇が緩やかに進む。加えて、焼却炉向けやセメント・非鉄分野の需要も安定し、売上は横ばいから微増で推移する。営業利益率は10%台前半を維持し、ROEも8〜10%台で安定する。この状況が続けば、高配当株としての評価が市場で改めて意識され、PERは9〜12倍程度が許容されやすくなる。この場合、株価は2,300円から2,800円程度まで上昇する余地がある。配当利回りは株価上昇によりやや低下するが、配当と値上がり益を合わせたトータルリターンは比較的良好な展開となる。

中間のシナリオでは、耐火物需要は大きな増減なく推移し、売上・利益ともに現状水準での横ばいが続く。営業利益率は11%前後、ROEは7〜9%程度で安定し、市場評価も現在と大きく変わらない。この場合、PERは8〜10倍、PBRは1倍前後に落ち着き、株価は1,600円から2,200円程度のレンジで推移する可能性が高い。値上がり益は限定的だが、配当利回りは4〜5%台を維持しやすく、配当を受け取りながらの中長期保有が中心となる。

悪い場合のシナリオでは、世界的な景気減速や素材産業の操業低下が長期化し、電炉・セメント・非鉄分野の需要が鈍化する。売上・利益は減少基調となり、営業利益率は10%を下回り、ROEやROAも低下する。この場合、市場は慎重姿勢を強め、PERは6倍前後、PBRも1倍を割り込む可能性がある。株価は1,200円から1,500円程度まで調整するリスクがある。配当利回りは一時的に上昇するが、利益水準によっては配当維持への警戒感が出やすく、株価の戻りは鈍くなる展開が想定される。

総合すると、ヨータイの今後5年間の株価は、良い場合で2,300〜2,800円程度、中間では1,600〜2,200円程度、悪い場合でも1,200〜1,500円程度というレンジ感が想定される。現在値1,811円は、高配当と事業の安定性を織り込んだ水準であり、大きな成長を狙う銘柄ではない。一方で、配当を受け取りながら比較的穏やかに保有するという投資スタイルには合致しやすく、値動きよりもインカムを重視する姿勢で向き合う銘柄と考えられる。

この記事の最終更新日:2026年1月4日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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