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平河ヒューテック(5821)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-04)
3,325.00
前日比 +348.00(+11.69%)

平河ヒューテックとは

平河ヒューテック株式会社は、電線・ケーブルを中核に、ネットワーク機器や光中継システム、さらに医療分野向け部品まで手掛ける技術系メーカーである。東京都港区に本社を置き、電気・電子産業や情報通信、放送分野を支える製品を幅広く展開している。国内拠点として古河事業所、桃生工場、福島工場を有し、中国など海外にも生産拠点を持つことで、グローバルな供給体制を構築している点が特徴である。

同社グループの事業は、電線・ケーブルおよびその加工品、ネットワーク機器・光中継システムなどの伝送・放送機器、さらに電線技術を応用した医療用チューブ製品の開発・設計・製造・販売・サービスを主軸としている。大量生産の汎用品よりも、高度な性能や信頼性が求められる分野向けの製品を得意としており、顧客ニーズに応じた設計力と技術対応力を強みとしている。

電線・加工品分野では、技術進化の速いデジタルエレクトロニクス分野に対応した高精度・高速伝送ケーブルを展開している。具体的には、デジタル機器用ケーブル、高周波同軸ケーブル、車載用ケーブル、半導体製造装置向けケーブル、携帯電話や無線基地局用ケーブル、電源コードなどであり、産業機器から通信インフラまで幅広い用途を支えている。

放送・ネットワーク機器分野では、情報通信と放送の高速デジタル化に対応した製品を提供している。放送用光中継器、ネットワーク用光中継器、ギガメディアコンバータ、各種ギガビットスイッチHUB、PoE対応スイッチ、光ファイバケーブル加工品などを手掛け、放送局や通信ネットワークの高度化を支えている。

医療部品分野では、電線・ケーブル技術を応用した安全性と信頼性の高い医療用特殊チューブやその加工品を展開している。医療機器向けの部品として、品質管理や安全基準が厳しい分野に対応しており、同社の技術力を生かした付加価値の高い事業領域となっている。事業目的としては、電線・ケーブルおよび電子・電気機器の製造販売に加え、電気・電気通信工事の設計・施工、医療機器・医療部品の製造販売、不動産の賃貸・管理なども含んでおり、これらに付随する業務を幅広く行っている。

全体として平河ヒューテックは、電線・通信・放送・医療という複数の専門分野にまたがるニッチ市場で、高機能・高信頼性製品を提供する企業である。国内外の生産体制を生かしながら、デジタル化・通信高度化・医療分野の需要を取り込み、安定性と専門性を併せ持つ事業構造を築いている。

平河ヒューテック 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 22,954 1,695 1,898 1,082 73.4 23.8
連22.3 27,803 1,956 2,029 1,503 101.9 25.7
連23.3 32,224 3,103 3,501 2,955 200.4 34.3
連24.3 29,326 1,667 2,081 1,444 97.9 34.3
連25.3 30,802 2,267 2,557 2,026 130.8 42.9
連26.3予 36,500 4,000 4,000 3,300 222.9 47
連27.3予 37,800 4,400 4,400 3,200 216.1 47〜48

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(単位:百万円) 営業CF 投資CF 財務CF
2023 1,597 -677 -1,678
2024 4,200 -1,348 -763
2025 3,888 -2,242 -912

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

営業利益率(%) ROA(%) ROE(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 9.6 6.6 8.6
2024 5.6 3.1 3.8
2025 7.3 4.3 5.2 12.3(高値平均)
8.4(安値平均)
1.03

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず利益の規模と伸びを見る。連24.3では営業利益16億、経常利益20億、純利益14億で、規模としては中堅クラスだが、しっかり黒字を確保している。連25.3になると営業利益は22億、経常利益25億、純利益20億まで伸びており、売上成長以上に利益が増えていることから、付加価値型製品の寄与や採算改善が進んだことがうかがえる。さらに連26.3予では営業利益40億、経常利益40億、純利益33億と、利益水準が一段と引き上がる計画になっており、数字上はかなり強い増益シナリオが前提になっている。

次に収益性を見る。営業利益率は2023年9.6%、2024年5.6%、2025年7.3%となっており、一度大きく低下した後に回復している。ただし、9%台の高水準には戻っておらず、収益性はまだ安定途上という印象が残る。ROEは8.6%、3.8%、5.2%と低下後の回復も緩やかで、株主資本を使った利益効率は高いとは言えない。ROAも6.6%、3.1%、4.3%と同様に弱含んでおり、資産を使った稼ぐ力も十分とは言い切れない水準にある。

バリュエーション面では、2025年の実績PERは高値平均12.3倍、安値平均8.4倍で、成長株として過度に割高という印象はない。一方でPBRは1.0倍とほぼ解散価値並みであり、市場は同社の将来成長をまだ強く評価していないことが分かる。言い換えれば、業績の伸びが確実になれば評価余地が残っている一方、現時点では様子見に近い水準とも言える。

これらを総合すると、平河ヒューテックは利益そのものは着実に拡大しており、特に26.3期の計画どおり進めば成長力ははっきりしてくる。一方で、ROEやROAが低めにとどまっている点から、資本効率の改善がまだ課題であることも数値から明確である。PERは妥当、PBRは低めという評価状況は、成長期待がまだ本格的に織り込まれていない状態を示している。

結論として、数値だけで判断すれば、平河ヒューテックは「利益成長は見込めるが、効率面は改善途上の企業」であり、安定高収益株というよりは、今後の成長が実現するかどうかを見極める段階の銘柄といえる。利益計画が実現し、ROE・ROAがもう一段改善してくれば評価見直し余地はあるが、効率改善が伴わなければ株価の大きな上振れは限定的になりやすい、という位置づけになる。

配当目的とかどうなの?

まず予想配当利回りを見ると、連26.3で1.64%、連27.3でも1.64%と、2%を下回る水準である。一般に配当目的で選ばれる銘柄は利回り3%前後、あるいはそれ以上が一つの目安になるため、この水準は純粋な配当狙いとしては明らかに物足りない。

一方で、同社は配当を極端に絞っているわけではなく、利益成長に合わせて一株配当は段階的に増やしてきている。26.3期、27.3期ともに配当額はほぼ横ばい予想だが、これは業績拡大の中でも、内部留保や成長投資とのバランスを優先している姿勢を示していると読み取れる。ROEやROAがまだ低めであることを考えると、会社としては配当を厚くするよりも、まず事業効率や利益基盤の強化を優先している段階といえる。

このため、現時点の1.64%という利回りは、安定したインカムゲインを毎年得たい投資家には向かない。一方で、利益成長が続き、将来的に配当性向が引き上げられる、あるいは増配が続くことを期待する「配当成長型」として見るなら、一定の意味はある。ただし、その場合も短期的な配当妙味は小さく、あくまで業績成長が前提となる。

結論として、平河ヒューテックは配当を主目的に保有する銘柄ではなく、業績拡大と将来の増配余地を評価する成長寄りの銘柄である。配当収入を重視するなら他に適した選択肢は多く、この銘柄はキャピタルゲインや中長期の成長を主軸に考える投資家向け、という位置づけになる。

今後の値動き予想!!(5年間)

平河ヒューテック株式会社の現在値2,850.0円を基準に今後5年間の値動きを考えると、同社は電線・ケーブルを中核に、ネットワーク機器や光中継システム、医療用チューブといったニッチ分野を手掛ける技術志向のメーカーである。汎用品大量生産型ではなく、高精度・高信頼性が求められる分野に軸足を置いているため、市況の波はあるものの、事業構造自体は比較的安定している。一方で、規模は中堅クラスにとどまり、業績の振れは設備投資動向や顧客業界の景況感に左右されやすく、株価も成長期待と慎重評価の間で揺れやすい銘柄といえる。

良い場合は、半導体製造装置、FA・ロボット、放送・通信インフラ向け需要が中長期的に堅調に拡大し、同社の高付加価値ケーブルや光関連機器が安定的に採用されるケースである。26.3期以降の増益計画が順調に進み、営業利益率が7%台からさらに改善、ROE・ROAも持ち直してくると、これまで控えめだった市場評価が徐々に変わる可能性がある。PBRが1倍台後半、PERも10倍台前半まで許容されるようになれば、成長企業としての再評価が進む。このシナリオでは、5年後の株価は4,500円〜6,000円程度まで上昇する展開が想定され、ニッチ技術株としては十分なリターンが見込まれる。

中間の場合は、情報通信や産業機器向け需要は底堅いものの、急成長には至らず、業績は緩やかな右肩上がりにとどまるケースである。営業利益は黒字を維持し、利益率も7%前後で安定するが、ROE・ROAは大きく改善せず、資本効率面での評価は限定的となる。PERは8〜10倍、PBRは1倍前後に収れんし、市場からは堅実だが地味な中堅メーカーという位置づけで見られやすい。この場合、株価は大きく跳ねることはなく、5年後の水準は3,000円〜3,800円程度に落ち着くイメージとなる。配当は継続されるものの、利回りは1%台半ばで、インカムよりも安定性重視の評価となる。

悪い場合は、半導体設備投資や通信インフラ投資が想定以上に減速し、顧客の設備投資抑制が長引くケースである。価格競争やコスト上昇の影響で利益率が低下し、営業利益・純利益の伸びが止まると、成長期待が後退する可能性がある。この場合、ROE・ROAは低水準にとどまり、PBRが1倍を割り込む局面も想定される。市場評価が慎重に傾くと、株価は調整色を強め、5年後には2,000円〜2,400円程度で低迷し、状況次第では1,800円台まで下押しされるリスクも考えられる。

総合すると、平河ヒューテックは急成長株というより、ニッチ技術を武器にじわじわ利益を積み上げるタイプの企業である。5年間では中間シナリオを基本としつつ、設備投資環境が良好で利益率改善が進めば4,000円超への上振れ余地もある。一方で、外部環境悪化時には評価が下がりやすく、下値リスクも無視できない。現時点では高配当狙いではなく、業績の着実な積み上げと将来の評価見直しを期待する中長期向けの銘柄といえる。

この記事の最終更新日:2026年1月8日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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