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アサンテ(6073)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-09)
1,621.00
前日比 +5.00(+0.31%)

アサンテとは

アサンテは、住宅用シロアリ防除を主力とする害虫駆除・住宅メンテナンス企業であり、業界ではトップクラスの地位を確立している。東京都新宿区に本社を置き、東北、関東、甲信越を中心に、現在では関西エリアまで営業網を拡大している。シロアリ防除分野ではサニックスと並ぶ存在として知られ、特に東日本では高いシェアを持つ。

同社の最大の強みは、農業協同組合(JA)との提携による安定した集客力にある。JAを通じた紹介ルートは信頼性が高く、価格競争に陥りにくいことから、安定した受注と一定の利益率を確保しやすい構造になっている。住宅という生活インフラに密着した分野を事業領域としているため、景気変動の影響を比較的受けにくく、定期的な点検や再施工需要が発生する点も事業の安定性を支えている。

事業は大きくHA(ハウスアメニティー)事業とTS(トータルサニテーション)事業に分かれている。HA事業は、木造住宅を対象としたシロアリ防除を中核に、湿気対策、床下環境改善、基礎補修や家屋補強といった耐震関連工事まで幅広く手掛けている。さらに、太陽光発電システムやオール電化、リフォーム、新築といった住宅関連サービスも取り扱っており、単発の施工にとどまらず、アフターメンテナンスと組み合わせた総合ハウスメンテナンスサービスとして提供している点が特徴である。これにより、顧客との長期的な関係構築が可能となり、リピート需要の確保にもつながっている。

TS事業は、ホテル、オフィスビル、飲食店などの法人所有物件を対象とした害虫・害獣防除事業である。トコジラミ、ゴキブリ、ネズミといった害虫・害獣対策を中心に、快適で衛生的な空間を維持するための環境改善提案まで行っている。特に近年はトコジラミ被害への社会的関心が高まっており、アメリカから導入したシロアリ探知犬やトコジラミ探知犬を活用するなど、専門性の高いサービスを展開している点は差別化要素となっている。

グループ会社としては、住宅関連事業を担うハートフルホームを連結子会社として持ち、住宅分野での事業基盤を補完している。また、障がい者雇用を担う特例子会社も有しており、事業運営と社会的責任の両立を図っている。

総じてアサンテは、急成長を狙う企業というよりも、住宅の長寿命化や住環境保全というニーズを背景に、安定的な需要を積み上げていくタイプの企業である。高い技術力と全国規模の営業網、JAとの提携による信頼性を武器に、シロアリ防除を軸とした住宅メンテナンス分野で堅実な事業運営を続けている点が、この会社の本質的な特徴と言える。

アサンテ 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 13,872 1,602 1,703 1,063 89.5 60
連22.3 13,699 1,324 1,348 579 52.8 62
連23.3 14,141 1,380 1,395 875 79.7 62
連24.3 13,693 946 985 541 49.2 62
連25.3 14,024 1,226 1,161 687 66.0 62
連26.3予 14,300 1,230 1,170 730 74.7 62
連27.3予 14,500 1,270 1,210 760 77.8 62

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 1,204 -449 -754
2024 448 384 1,228
2025 1,120 -61 -2,671

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 9.7 7.4 6.0
2024 6.9 4.6 3.3
2025 8.7 7.0 4.7 24.2〜28.2 1.58

出典元:四季報オンライン

投資判断

アサンテについて、直近3期と予想値を見ると、売上高は連24.3で136.93億円、連25.3で140.24億円、連26.3予で143.00億円と、緩やかながら安定した増加傾向にあります。住宅関連サービスという性格上、急成長は期待しにくいものの、需要の底堅さが数字に表れています。

利益面では、営業利益が連24.3で9.46億円、連25.3で12.26億円、連26.3予で12.30億円と、24年に落ち込んだ後は回復し、その水準を維持する計画です。経常利益・純利益も同様に改善しており、収益構造は安定していると評価できます。

収益性を見ると、営業利益率は2023年9.7%、2024年6.9%、2025年8.7%です。一時的に低下した後、再び回復していますが、10%を超える水準には届いておらず、高収益企業というよりは堅実型の利益水準です。
ROEは7.4%、4.6%、7.0%、ROAは6.0%、3.3%、4.7%と、いずれも一桁台で推移しています。資本効率は低めで、成長投資によって大きくリターンを伸ばすタイプの企業ではないことが分かります。

バリュエーション面では、2025年実績PERの高値平均が28.2倍、安値平均が24.2倍、PBRは1.58倍です。ROEが7%前後であることを考えると、PERはやや高めで、指標面から割安とは言いにくい水準です。PBRも1倍を明確に上回っており、資産バリューで大きな下支えがある銘柄とも言えません。

総合すると、アサンテは売上・利益ともに大きなブレがなく、事業の安定性は高いものの、収益性と資本効率は低めで、現在の評価水準もやや高い印象があります。数値だけで判断するなら、成長や割安さを狙う投資よりも、事業の安定性を重視する投資家向けの銘柄であり、投資判断は中立からやや慎重寄りと言えるでしょう。

配当目的とかどうなの?

アサンテについて、配当目的の観点だけで見ると、評価は比較的分かりやすい銘柄です。予想配当利回りは連26.3・連27.3ともに3.82%と、東証全体で見ても平均よりやや高めの水準にあります。しかも配当額は近年ほぼ一定で、業績が多少上下しても減配せず維持している点は、配当狙いの投資家にとって安心材料です。シロアリ防除という事業特性上、景気変動の影響を受けにくく、売上・利益が急落しにくいことも、配当の安定性を支えています。

一方で、ROEは7%前後、ROAも5%前後と低めで、内部留保を活用して高成長・高収益を生み出す企業ではありません。そのため、将来的に配当利回りが大きく上がるような増配余地は限定的で、インカムを淡々と受け取るタイプの銘柄と言えます。株価上昇によるトータルリターンよりも、配当収入を重視する設計です。

数値だけで判断すると、アサンテは「高配当」とまでは言えないものの、「安定配当銘柄」としては十分に合格点です。成長株のような値上がり益は期待しにくい反面、3%後半の利回りを安定して受け取りたい人、ポートフォリオの下支えとして保有したい人には、配当目的での相性は良い銘柄だと言えます。

今後の値動き予想!!(5年間)

アサンテは、住宅向けシロアリ防除を中核とする害虫・害獣対策企業であり、東北・関東を中心に全国へ営業網を広げている。JA(農協)との提携を強みに、個人住宅向けの安定した施工案件を継続的に獲得できる体制を構築している点が最大の特徴である。事業内容は新築・既存住宅のシロアリ防除を軸に、床下環境改善、耐震補強、リフォーム関連へと広がっているが、基本的には住宅メンテナンスという生活インフラ寄りの分野に位置づけられる。売上規模は140億円前後で、急成長はないものの、需要が急減しにくいビジネスモデルとなっている。今後の値動きについて、現在値は1,621.0円である。この水準を起点に今後5年間の値動きを考える。

良い場合は、住宅メンテナンス需要が底堅く推移し、シロアリ防除や床下環境改善の受注が安定的に積み上がるシナリオである。JAとの提携を活かした営業力が引き続き機能し、施工件数が緩やかに増加することで、営業利益率は9%前後まで改善、ROEも7%台後半に上昇する。市場はアサンテを「安定収益・安定配当銘柄」として評価し、PERは20倍前後、PBRは1.5倍前後で落ち着く。この場合、5年後の株価は2,000円〜2,300円程度が視野に入る。

中間の場合は、業績が現状水準で横ばい推移するケースである。売上・利益ともに大きな成長も悪化もなく、営業利益率は7〜8%台、ROEは6%前後で安定する。高配当が下値を支える一方、成長性の乏しさから上値も限定され、PERは22〜25倍、PBRは1.4倍前後で推移する。この場合、5年後の株価は1,600円〜1,900円程度となり、現在値近辺を中心としたレンジ相場が想定される。

悪い場合は、住宅市場の低迷や競争激化、人件費上昇などにより収益性が悪化するシナリオである。営業利益率は6%を割り込み、ROEも5%程度まで低下する。配当維持への警戒感が強まると、高配当期待が薄れ、評価は切り下がる可能性がある。この場合、PERは18倍前後、PBRは1.2倍程度まで低下し、5年後の株価は1,200円〜1,400円程度まで調整するリスクが考えられる。

総合すると、アサンテは急成長を狙う銘柄ではなく、住宅メンテナンスという安定需要を背景に、高配当を軸に堅実な推移を狙うタイプの銘柄である。5年間では中間シナリオが最も現実的で、配当を受け取りながら横ばい〜緩やかな値動きを許容できる投資スタイルに向く。一方で、利益率の改善余地は限定的であり、業績が崩れた場合には高配当期待の後退による下押しリスクも併せ持つ、典型的な安定配当株と言える。

この記事の最終更新日:2026年1月12日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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