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OSG(6136)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-15)
2,513.50
前日比 -42.50(-1.66%)

OSGとは

オーエスジーは、愛知県豊川市に本社を置く、世界最大級の総合切削工具メーカーである。タップ、エンドミル、ドリルなどの精密切削工具を主力とし、とくにタップ分野では世界トップクラスのシェアを誇る。東京証券取引所プライム市場および名古屋証券取引所プレミア市場に上場しており、日本のものづくりを支える基盤企業の一つである。

同社の起源は1938年、創業者・大沢秀雄が東京で設立した大沢螺子研削研究所にさかのぼる。その後、拠点を愛知県へ移し、現在は豊川市を中心に新城市、豊橋市など東三河地域に生産拠点を構える。この地域を代表する製造業としても知られている。

事業の中核は精密切削工具の製造・販売であり、タップ、エンドミル、ドリル、リーマなど幅広い工具を展開している。自動車向けの比率が高く、エンジン部品、駆動系部品、車体部品などの加工工程で多く採用されているほか、航空機、工作機械、半導体製造装置、一般機械向けなど用途は多岐にわたる。切削工具は消耗品であるため、設備投資だけでなく生産量に連動した安定需要を持つ点が、工作機械メーカーとの大きな違いである。

技術面では、工具形状設計、超硬材料技術、コーティング技術に強みを持ち、難削材や高精度加工に対応した高付加価値製品の開発を進めている。かつてはタンガロイと資本・業務提携を行っていたが、提携解消後も独自路線で研究開発を継続し、総合切削工具メーカーとしての地位を確立している。

また、オーエスジーは「ツールコミュニケーション」を掲げ、営業・技術・製造が一体となったビジネスモデルを特徴としている。顧客との対話を通じて得られた加工ノウハウを製品開発に反映し、単なる工具販売にとどまらず、加工条件の提案、技術サポート、再研磨、コーティングサービスなどを含めたトータルソリューションを提供している。

グループ体制も充実しており、国内には切削工具製造、再研磨、コーティング、工具販売、金型技術コンサルティングなどを担う多数の連結子会社を持つ。これにより、製造から販売、アフターサービスまで一貫した体制を構築している。海外にも生産・販売拠点を展開しており、売上の過半は海外向けと、グローバル色の強い事業構造となっている。

総じてオーエスジーは、タップを中核とする精密切削工具で世界的な競争力を持ち、自動車産業を中心とした幅広い製造業の生産現場を支える企業である。設備投資サイクルの影響は受けるものの、消耗品ビジネスによる安定性と高い技術力を併せ持つ点が大きな特徴といえる。

OSG 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益 EPS(円) 一株配当 DPS(円)
連22.11 142,525 21,898 23,648 16,534 171.5 60
連23.11 147,703 19,800 21,350 14,307 149.3 60
連24.11 155,517 18,868 19,825 13,439 148.9 60
連25.11予 156,000 20,000 21,000 13,800 168.0 88
連26.11予 160,000 21,000 22,000 14,500 176.5 71〜88

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
連23.11 23,331 -8,543 -3,831
連24.11 28,557 -21,741 -7,985
連25.11 26,389 -13,976 -15,035

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

決算期 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
連23.11 13.4 7.8 5.7
連24.11 12.1 8.0 5.2
連25.11 12.6 7.9 5.3 13.9(高)
10.6(安)
1.14

出典元:四季報オンライン

投資判断

直近の業績を見ると、売上高は連23.11で1,477億、連24.11で1,555億、連25.11予で1,560億、連26.11予で1,600億と、緩やかな増収基調が続いている。切削工具メーカーとしては安定感のある推移であり、需要が急減している状況ではない。

利益面では、営業利益が連23.11で198億、連24.11で188億とやや減少したものの、連25.11予では200億、連26.11予では210億と回復が見込まれている。経常利益も213億→198億→210億→220億と同様の動きで、純利益は143億→134億→138億→145億と底堅い。大きな成長ではないが、利益水準は安定しており、業績の振れは比較的小さい。

収益性を見ると、営業利益率は2023年13.4%、2024年12.1%、2025年12.6%と12〜13%台を維持しており、製造業としては高水準で安定している。ROEは7.8%→8.0%→7.9%、ROAは5.7%→5.2%→5.3%と、いずれも大きな変動はなく、資本効率は中程度だが安定している。

バリュエーション面では、2025年の実績PERは高値平均13.9倍、安値平均10.6倍と、過度な割高感はない水準にある。PBRは1.1倍で、ROEが8%前後であることを踏まえると、評価は概ね妥当であり、過小評価とも割高とも言いにくい。

以上を総合すると、OSGは高成長株ではないが、売上・利益・収益性がいずれも安定しており、業績の下振れリスクが比較的低い企業である。営業利益率の高さは同社の競争力を示している一方、ROEは一桁台後半にとどまり、企業価値が急速に切り上がる段階にはない。

投資判断としては、値上がり益を大きく狙う銘柄ではなく、安定収益を背景に中期で評価する堅実型の銘柄という位置付けになる。PERが安値圏に近づいた局面では下値余地は限定的と考えられるが、現状の指標水準では強い割安感も乏しく、中立寄りの判断が妥当である。

配当目的とかどうなの?

結論から言うと、配当目的としては「可もなく不可もなく。中立」という評価になる。提示されている予想配当利回りは連26.11で2.82%と、極端に高配当ではないが、市場平均と比べるとやや上の水準にある。インカム狙い一本で魅力的と言えるほどではないが、無配や低配当銘柄と比べれば一定の配当妙味はある。

業績とのバランスを見ると、連26.11予のEPSは176円程度で、配当は71〜88円のレンジが想定されている。配当性向は4割前後となり、過度に無理をした水準ではなく、利益の範囲内で安定配当を意識していることが分かる。営業利益率は12%台、ROEは8%前後と、収益力・資本効率はいずれも安定しており、配当の継続性という点では安心感がある。

キャッシュフロー面でも営業CFは年間260億円前後と十分に確保されており、投資CFや財務CFを差し引いても、配当原資に不安は見られない。切削工具という消耗品ビジネスを持つため、設備投資循環の影響は受けるものの、工作機械メーカーほど業績の振れは大きくない点も配当向きの要素である。

一方で、利回りは3%を下回っており、高配当株として積極的に選ばれる水準ではない。増配ペースも緩やかで、配当による大きなリターンを期待する銘柄ではない。総合すると、OSGは高配当目的の主力銘柄には向かないが、業績の安定性を背景に「ほどほどの配当を受け取りながら保有する銘柄」としては成立する。値上がり益と配当を合わせたトータルリターン狙いであれば選択肢になるが、純粋なインカム狙いなら、より利回りの高い銘柄と比較しながら検討するのが妥当と言える。

今後の値動き予想!!(5年間)

オーエスジーは、タップやエンドミルを中心とする精密切削工具の大手メーカーであり、消耗品ビジネスを軸に比較的安定した収益構造を持つ企業である。現在の株価は2,513円であり、この水準を起点に今後5年間の値動きを考える。

直近の業績を見ると、売上高は1,470億円台から1,600億円規模へと緩やかな増収が続いており、営業利益も190億円前後で安定している。営業利益率は12〜13%台と製造業としては高水準を維持しており、価格競争に陥りにくい高付加価値工具を主力とする強みが表れている。ROEは8%前後、ROAは5%台で推移しており、資本効率は高くはないが安定している点が特徴である。PERは10〜14倍、PBRは1.1倍前後と、評価面では割高感も割安感も強くない水準にある。

良い場合は、世界的な製造業の生産活動が底堅く推移し、自動車、工作機械、半導体製造装置向けの切削工具需要が安定的に拡大するシナリオである。特に自動車分野では、電動化や軽量化に伴い高精度・高耐久工具の需要が増加し、オーエスジーの技術力が活きる。営業利益率は12%台後半で安定し、ROEも一桁後半を維持する。市場は業績の安定性と配当利回りを評価し、PERは過去高値圏に近い13〜14倍が許容される。この場合、5年後の株価は3,500円〜4,500円程度が視野に入る。

中間の場合は、設備投資需要が好不況を繰り返しながらも大きく崩れず、業績は現状水準を中心に推移するケースである。売上は1,550〜1,650億円、営業利益は200億円前後で横ばい、営業利益率は12%前後を維持する。市場評価は安定株として落ち着き、PERは11〜12倍、PBRは1倍前後で推移する。この場合、5年後の株価は2,500円〜3,000円程度となり、現在値近辺を中心とした緩やかな値動きが想定される。配当を受け取りながらの保有が主なリターン源となる。

悪い場合は、世界景気の後退や自動車産業の減速により、切削工具需要が大きく落ち込むシナリオである。消耗品とはいえ、生産量減少の影響は避けられず、売上・利益ともに減少する。営業利益率は10%前後まで低下し、ROE・ROAも悪化する。市場評価は厳しくなり、PERは7〜9倍、PBRは1倍を下回る水準まで調整される可能性がある。この場合、5年後の株価は1,500円〜2,000円程度まで下落するリスクがある。

総合すると、OSGは高成長を狙う銘柄ではなく、安定した利益と比較的高い利益率を背景に、配当と緩やかな値動きを期待する堅実型の銘柄である。消耗品ビジネスによる下支えはあるものの、設備投資や生産動向の影響を完全に免れるわけではなく、景気循環による評価変動は起こり得る。5年間では中間シナリオが最も現実的だが、景気環境次第で上振れ・下振れの余地を持つ、バランス型の値動きをする銘柄と言える。

この記事の最終更新日:2026年1月13日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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