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オプトラン(6235)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-01-16)
2,054.00
前日比 +54.00(+2.70%)

オプトランとは

オプトランは、光学薄膜装置を中心に、装置の設計・製造から成膜プロセスの設定、導入後のメンテナンスやコンサルティングまでを一貫して手掛ける光学薄膜分野の専門メーカーである。本社は埼玉県鶴ヶ島市にあり、真空成膜装置および関連ユニットの製造・販売、輸出入、さらにアフターサービスまで含めたトータルソリューションを提供している点が大きな特徴となっている。

事業の中核は、光学薄膜形成装置の開発・製造・販売であり、特にイオンビームアシスト蒸着(IAD)をはじめとする高精度な成膜技術に強みを持つ。装置単体を売るだけでなく、顧客の用途や生産条件に応じて最適な成膜プロセスを設計し、立ち上げから量産安定化までをサポートできる点が、同社の競争力の源泉となっている。

主力製品には、エッジフィルタや帯域フィルタ、ARコーティングなどのシフトレス光学フィルタを安定生産するためのOTFCシリーズがある。OTFC-900、1100、1300、1550といった複数機種を展開し、生産規模や用途に応じた選択が可能となっている。また、5G光通信向けのDWDMやCWDMフィルタに対応した超多層薄膜形成装置SPOC-1100など、通信分野の高度化に対応する装置も手掛けている。

このほか、反射防止膜の大量生産に適したイオンアシスト蒸着装置Gener-1300など、量産用途に特化した装置も展開しており、研究開発用途から量産ラインまで幅広く対応できる製品ラインアップを持つ点も特徴である。

成膜プロセス面では、真空蒸着、イオンアシスト蒸着、低温スパッタリング成膜、原子層堆積法(ALD)、ドライエッチングなど、多様な手法を扱っている。真空蒸着では高い蒸着レートと膜厚分布の均一性を実現し、イオンアシスト蒸着では膜の緻密性や密着性を高めた高品質薄膜の形成が可能となる。さらに、低温スパッタリングやALDといった先端プロセスにも対応し、微細化や高機能化が進む光学・電子デバイス分野の要求に応えている。

また、ドライエッチング技術についても取り組んでおり、ナノメートルレベルの微細加工が可能で、環境負荷の低さという点からも今後の需要拡大が見込まれる分野である。

生産・販売体制としては、中国での生産および販売が事業の柱となっており、光通信やディスプレイ関連需要の大きい中国市場を中心に展開してきた実績を持つ。これにより、装置販売だけでなく、現地での保守・サポート体制を含めた継続的な収益機会を確保している。

総じてオプトランは、光学薄膜装置メーカーでありながら、成膜プロセス技術とアフターサービスを含めた一貫体制を強みとする企業である。装置+プロセス+サービスをセットで提供できる点が差別化要因となっており、光通信、半導体、ディスプレイ、先端デバイス分野の進展とともに、技術力を軸とした事業展開を続けていく企業と位置付けられる。

オプトラン 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株当りの配当(円)
連22.12 34,304 7,448 8,762 6,889 159.0 50
連23.12 36,807 9,751 6,051 4,631 106.1 50
連24.12 32,405 6,570 8,190 6,351 145.3 52
連25.12予 33,000 3,800 4,000 3,250 81.5 54
連26.12予 40,000 5,400 5,600 4,200 105.4 54〜56

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2022.12 8,560 -4,395 -2,172
2023.12 3,180 -3,599 -2,206
2024.12 5,049 -7,700 -3,806

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
2023.12 26.4 8.2 5.9
2024.12 20.2 10.8 7.7 11.1〜20.0 1.52
2025.12予 11.5 5.5 3.9 28.02

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず業績規模を見ると、売上高は23.12が約368億円、24.12が約324億円、25.12予が約330億円、26.12予が約400億円となっている。24年に一度落ち込んだ後、26年にかけて再び拡大する計画であり、業績は循環性が強いものの、一定の成長余地は残っている構造と言える。

利益面では、営業利益は23.12が約97億円、24.12が約65億円、25.12予が約38億円、26.12予が約54億円となる。営業利益率は23年26.4%、24年20.2%、25年予11.5%と明確に低下しており、利益率の悪化が最も大きな懸念点である。高収益企業という評価は、足元ではやや崩れつつある。

純利益は23.12が約46億円、24.12が約63億円、25.12予が約32億円、26.12予が約42億円で、24年は一時的に高水準だが、その後は減益基調となっている。ROEも23年8.2%、24年10.8%から25年予5.5%へと低下しており、資本効率はピークアウト感が強い。ROAも同様に7.7%から3.9%へ低下しており、収益力の鈍化が数字に表れている。

バリュエーションを見ると、24年実績PERは11.1〜20.0倍のレンジ、PBRは1.5倍程度である。一方、25年予想PERは28.0倍と、利益減少を織り込んだ結果としてかなり割高な水準に見える。利益率が低下している局面でPERが上昇している点は、投資判断上は明確なマイナス材料である。

総合すると、オプトランは技術力が高く、装置ビジネスとしては高い利益率を誇ってきた企業だが、今回の数値だけを見る限りでは、利益率低下と収益力の調整局面に入っていると判断できる。26年予で回復計画は示されているものの、現時点ではROE・ROAともに低下傾向で、成長力よりも不安定さが目立つ。

結論として、この水準では割安感は乏しく、積極的に買いに行く局面とは言いにくい。高成長・高収益を前提にした評価から、循環産業としての調整局面に入った可能性があり、投資するなら業績底打ちや利益率の回復が数字で確認できてから検討するタイプの銘柄と言える。

配当目的とかどうなの?

まず予想配当利回りは、25.12・26.12ともに2.62%と、極端に低いわけではないが、高配当株と呼べる水準でもない。東証全体の平均と比べるとやや平均的、もしくは少し物足りない位置付けになる。

次に配当の裏付けとなる収益力を見ると、ここが最大のポイントになる。営業利益率は23年26.4%、24年20.2%から、25年予で11.5%まで低下しており、収益力は明確に落ちている。純利益も24年の約63億円から25年予では約32億円へ半減しており、配当余力はピーク時より確実に縮小している。

ROEも24年10.8%から25年予5.5%へと低下しており、資本効率は配当株としてはやや弱い水準になる。ROAも3.9%まで下がっており、稼ぐ力が鈍っている局面であることが数値から読み取れる。

一方で、配当金自体は25年54円、26年も54〜56円と、減配ではなく横ばいから微増を想定している点は評価できる。ただし、25年予想PERは28.0倍と高く、利益が落ちている中でこの水準を許容してまで配当を取りに行く合理性は高くない。

また、装置産業である以上、業績は受注環境に左右されやすく、利益の振れが大きい。営業利益率が20%超から10%台前半まで落ちていることを考えると、今後も市況次第で配当余力が変動するリスクは無視できない。安定的に毎年配当を積み上げていくタイプの企業とは性格が異なる。

総合すると、オプトランは配当目的として「悪くはないが、積極的に選ぶ銘柄でもない」という位置付けになる。利回りはそこそこあるものの、業績の変動が大きく、収益力が低下局面にある中での2.62%は、リスクに対するリターンとしてはやや物足りない。

結論として、配当を主目的に長期保有する銘柄ではなく、あくまで業績回復や受注環境改善による値上がり余地を見ながら、その間の配当を受け取る補助的な位置付けの銘柄と言える。インカム重視の投資家にとっては、優先度は高くない。

今後の値動き予想!!(5年間)

オプトランの今後5年間の株価を考えるうえで最も重要になるのは、光学薄膜装置という事業の性質上、「装置投資サイクルがどこで回復するか」と「利益率をどの水準まで戻せるか」という点になる。特に同社は中国向け売上の比率が高く、中国の通信、光学、ディスプレイ関連投資の動向が株価に直結しやすい構造を持っている。

現在の株価は2,054円で、直近の業績を見ると、かつて20%を超えていた営業利益率が10%台前半まで低下しており、高収益装置メーカーという評価は一服している。一方で、26年にかけて売上回復計画が示されていることから、市場は「いずれ回復する」という期待も同時に織り込んでおり、PERは25年予で約28倍とやや高めの水準にある。つまり今の株価は、悲観一色でも割安でもなく、回復期待と不安が拮抗した位置にあると言える。

まず良いシナリオを考える。このケースでは、中国を中心とした光通信、5G、次世代デバイス向けの設備投資が本格的に回復し、オプトランの成膜装置の受注が再び拡大する。26年予で示されている売上400億円規模が達成され、さらにその後も緩やかな成長が続くと、利益率も10%台前半から15〜20%水準へ戻る可能性がある。装置メーカーとしての技術力と、プロセス設定からアフターサービスまでの一貫体制が再評価されれば、市場は再び「高収益装置メーカー」として評価し直すだろう。この場合、株価は3,000円台に乗せ、環境次第では3,500〜3,800円程度まで見える。現状から見ると1.5倍前後の上昇余地があり、業績回復を信じて長期で持った場合に最もリターンが大きい展開になる。

次に中間のシナリオである。装置需要は底打ちし、売上は回復基調に入るものの、競争激化やコスト増、価格調整などの影響で、営業利益率は10%前後にとどまるケースだ。この場合、会社は安定的に利益を出すが、かつてのような高収益体質には戻らない。PERも徐々に切り下がり、株価は大きくは伸びない。5年後の水準としては2,100〜2,500円程度で、ほぼ横ばいから緩やかな上昇にとどまるイメージになる。配当を含めればトータルリターンはプラスになるが、株価の大化けを期待する展開ではない。

最後に悪いシナリオを考える。中国市場の設備投資が想定以上に長期低迷し、受注回復が遅れる場合、売上は伸び悩み、利益率も一桁台にとどまる可能性がある。この状況では、現在のPER水準は正当化しづらくなり、市場は評価を引き下げる方向に動く。結果として株価は1,400〜1,700円程度まで下落し、現在値を下回る水準で長期間停滞する展開も考えられる。業績が安定しない限り、株価は反発しにくい。

これらを総合すると、オプトランは典型的な装置サイクル銘柄であり、業績回復局面では大きなリターンが狙える一方、回復が遅れれば評価が厳しくなる、振れ幅の大きいタイプの株だと言える。技術力やビジネスモデル自体は強いが、株価はマクロ環境や設備投資動向に強く左右される。

結論として、オプトランは今後5年間で大きく伸びる可能性も、横ばいに終わる可能性も併せ持つ銘柄であり、安定配当や低リスクを求める投資には向かない。中国を中心とした装置需要の回復タイミングを見極められるかどうかが、投資成果を大きく左右する銘柄だと言える。

この記事の最終更新日:2026年1月17日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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