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アマノ(6436)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-05)
3,989.00
前日比 +87.00(+2.23%)

アマノとは

アマノは、就業・勤怠管理システム分野の老舗メーカーであり、タイムレコーダーを祖業として発展してきた企業である。本社は横浜市港北区に置き、東京証券取引所プライム市場に上場している。時間を正確に計測・管理するという業務インフラ領域に長年取り組んできたことから、官公庁や大企業から中小企業まで、幅広い顧客基盤を築いている。

事業の中核は時間情報事業であり、タイムレコーダー、勤怠管理、就業管理、人事・給与システムまでをカバーする総合的なソリューションを提供している。製品は企業規模ごとに明確に分かれており、中小規模向けのTimeP@CK、中堅企業向けのTimePro-NXおよびTimePro-XG、大規模企業や官公庁向けのTimeAssetといったラインナップを展開している。

単なる機器販売にとどまらず、業務分析、制度設計支援、システム導入、基盤構築、運用・保守までを一気通貫で請け負う体制を構築している点が特徴である。法改正対応や働き方改革関連の需要を背景に、システム更新やクラウド化の案件も増えている。

2013年にはクレオを関連会社化し、就業管理にとどまらず、人事、給与、会計、総務といったバックオフィス全体を統合的に管理できる体制を整えた。これにより、国内企業向けに日本の商習慣や制度に即したERP的な位置づけの業務パッケージを確立し、既存顧客への横展開や追加受注につなげている。

パーキング事業では、駐車場ゲートシステムや自動精算機を中心に展開している。時間管理技術を応用した分野であり、機器販売だけでなく、駐車場の運営受託や管理サービスまで含めたビジネスモデルを構築している点が特徴である。国内の商業施設や公共施設に加え、高速道路料金所などインフラ分野への導入実績も持ち、海外にも展開している。運営受託を含むストック型の収益が積み上がりやすい事業構造となっている。

環境事業では、集塵機や業務用清掃機器を中心に、工場、物流施設、商業施設向けの製品を提供している。製造現場の粉塵対策や清掃作業の効率化といったニーズに対応する分野であり、景気変動の影響を受けにくい側面を持つ。近年は清掃ロボット分野にも注力しており、AIを活用した自律走行型の床洗浄ロボットなど、省人化や人手不足への対応を意識した製品開発を進めている。これらの製品についても、保守・メンテナンスや消耗品供給が継続収益につながっている。

全体としてアマノは、時間情報事業を収益の軸としつつ、パーキング事業と環境事業を組み合わせた複合的な事業構造を持つ企業である。ハードウェア、ソフトウェア、サービスを組み合わせたモデルにより、単発の機器販売だけでなく、運用・保守を含めた継続的な取引を確保している。一方で、官公庁向けや大規模案件の検収時期の影響を受けやすく、売上や利益は下期に偏重しやすい傾向がある。業績は安定性と案件性の両面を併せ持つ構造となっており、長年培ってきた時間管理分野の技術と顧客基盤が事業の土台となっている。

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直近の業績・指標

年度 売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
純利益
(百万円)
一株益
(円)
一株当り配当
(円)
連21.3 113,598 9,934 11,017 7,248 97.1 65
連22.3 118,429 12,893 13,919 9,733 131.5 95
連23.3 132,810 15,787 16,960 11,288 154.4 110
連24.3 152,864 19,567 20,855 13,141 182.5 135
連25.3 175,423 23,040 24,642 17,828 249.9 175
連26.3予 179,000 24,000 25,500 17,600 250.0 180
連27.3予 183,000 24,500 26,000 18,000 255.7 180〜185

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業キャッシュフロー
(百万円)
投資キャッシュフロー
(百万円)
財務キャッシュフロー
(百万円)
連23.3 18,951 -7,376 -13,950
連24.3 23,771 -10,221 -18,216
連25.3 24,672 -4,192 -17,361

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER
(高値平均/安値平均)
PBR
2023 11.8% 9.3% 6.5%
2024 12.8% 10.2% 7.1%
2025 13.1% 13.1% 9.1% 19.3倍/13.2倍 2.27倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

まず業績の規模と推移を見る。連24.3の売上高は1,528億円、営業利益195億円、経常利益208億円、純利益131億円である。連25.3では売上高1,754億円、営業利益230億円、経常利益246億円、純利益178億円となり、売上と利益はいずれも前期から拡大している。連26.3予では売上高1,790億円、営業利益240億円、経常利益255億円、純利益176億円が見込まれており、売上と営業利益、経常利益は増加する一方、純利益は25.3期とほぼ同水準にとどまる見通しとなっている。

収益性の面では、営業利益率が2023年11.8%、2024年12.8%、2025年13.1%と3年連続で上昇している。売上の拡大に対して営業利益がより高い伸びを示しており、コスト構造や付加価値の面で改善が進んでいることが数値から読み取れる。

資本効率を見ると、ROEは2023年9.3%、2024年10.2%、2025年13.1%と段階的に上昇している。ROAも2023年6.5%、2024年7.1%、2025年9.1%と改善しており、自己資本および総資産に対する利益創出力が強まっていることが確認できる。利益率の改善と併せて、経営効率は直近3年間で明確に上向いている。

株価指標については、2025年の実績PERが高値平均19.3倍、安値平均13.2倍となっている。利益成長が続く中で、評価レンジは中程度からやや高めの水準まで広がっており、相場環境によって評価が振れやすい状態にあることを示している。PBRは2.2倍で、ROEが13%台まで上昇している点を踏まえると、資本効率の改善を一定程度織り込んだ水準にあると整理できる。

以上の数値を総合すると、売上規模は拡大基調にあり、営業利益率、ROE、ROAはいずれも3年間で一貫して改善している。一方で、26.3期予想では純利益の伸びが一服しており、成長率は緩やかになる前提が数字に表れている。PERとPBRは低位とは言えず、現状の利益水準と効率改善を前提とした評価段階に入っているため、今後は利益の持続性と成長がどこまで続くかが株価の方向性を左右する局面にあると判断できる。

配当目的とかどうなの?

まず配当水準を見ると、連26.3および連27.3の予想配当利回りはいずれも4.32%とされている。プライム上場の製造・システム系企業としては比較的高めの利回り水準であり、インカムを意識する投資家にとって一定の水準にあることは数字上明確である。

利益との関係を見ると、連25.3の純利益は178億円、連26.3予でも176億円と高水準を維持する見通しであり、利益が急減する前提にはなっていない。一株益も25.3期249.9円、26.3期予250.0円と横ばいで推移しており、配当原資となる利益水準は安定している。配当額も25.3期175円から26.3期予180円へ増加しており、利益の伸びが鈍化する中でも配当は維持・微増の方向で設計されている。

キャッシュフローを見ると、直近3年間で営業キャッシュフローはいずれも180億円超の水準にあり、投資キャッシュフローを差し引いた後でも、配当を含む財務キャッシュフローの支出を賄えている。少なくとも現時点の数値からは、配当がキャッシュフロー面で無理のある水準とは読み取れない。

一方で、成長局面とのバランスを見ると、営業利益率、ROE、ROAはいずれも改善しているものの、26.3期予では純利益がほぼ横ばいとなっており、利益成長が加速していく段階ではない。PERも2025年時点で13倍台から19倍台のレンジにあり、いわゆる高配当株として評価されているというより、安定成長と配当を両立させる企業として評価されている水準にある。

以上を踏まえると、アマノは「高配当一本で持つ銘柄」というより、業績の安定性と一定水準の利回りを両立させた配当目的向けの中間的な位置づけにあると整理できる。配当利回り4%台は魅力だが、今後の配当上積みは大幅な利益成長よりも、現行水準の維持を前提とした緩やかな増配にとどまる可能性が高く、配当の持続性と安定性を重視するスタンスに向いた銘柄といえる。

今後の値動き予想!!(5年間)

アマノの現在値4,160.0円を基準に、今後5年間の株価の値動きを考える。同社は勤怠管理・就業システムを中核とする業務用システムメーカーであり、タイムレコーダーを祖業に、官公庁から民間企業まで幅広い顧客基盤を持つ。ハード販売に加え、ソフトウェア、クラウド、保守運用を組み合わせたビジネスモデルを構築しており、単発の設備投資型企業に比べると、ストック性のある収益を一定程度確保できる構造にある。一方で、成長スピードは緩やかで、急成長株というよりは安定成長型の性格が強い。

良い場合は、勤怠管理・就業システムの更新需要とクラウド移行が想定以上に進み、時間情報事業の売上が安定的に拡大するシナリオである。営業利益率は13%前後で定着し、ROEも10%台前半から中盤を維持する。利益は大きく跳ねないものの高水準を安定的に確保でき、配当も4%前後の利回りを保ちながら緩やかな増配が続く。この場合、市場は「安定収益+高めの配当」を評価し、PERは15倍〜18倍程度で推移する可能性がある。5年後の株価は5,500円〜6,500円程度まで切り上がる展開が考えられる。

中間のケースでは、システム更新需要は継続するものの伸びは緩やかで、利益成長は横ばいに近い推移となる。営業利益率は12%台後半から13%前後、ROEは10%前後で安定し、業績は大きな悪化も好転もない状態が続く。配当は現在水準を維持し、利回りは4%前後で推移する。この場合、評価倍率はPER13倍〜15倍程度に落ち着き、株価は4,000円〜4,800円程度のレンジで上下する動きが中心となる。値上がり益よりも配当収入を積み上げる局面が続く。

悪い場合は、勤怠管理システムの更新需要が一巡し、売上の伸びが鈍化する一方で、人件費や開発費の増加により利益率が低下するシナリオである。営業利益率は11%台まで下がり、ROEも1桁台に低下する。この場合、配当は維持される可能性が高いものの、増配余地は乏しくなり、市場は成長性よりも守りの評価に傾く。PERは10倍〜12倍程度まで切り下がり、5年後の株価は3,000円〜3,600円程度まで調整する展開も想定される。

総合すると、アマノの株価は現在値4,160.0円において、安定した利益水準と4%台の配当利回りを前提とした評価に近い位置にある。今後5年間は、急成長による大幅な株価上昇よりも、業績の持続性と配当の維持力が株価の方向性を左右する可能性が高い。投資スタンスとしては、高配当を軸にしつつ、業績が大きく崩れないかを見極めながら中長期で保有するタイプの銘柄と位置付けられる。

この記事の最終更新日:2026年1月24日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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