株価
SBIレオスひふみとは

SBIレオスひふみ株式会社は、東京都千代田区丸の内1丁目11番1号に本社を置く投資運用会社です。2024年4月1日に設立され、代表取締役会長兼社長は藤野英人氏です。東京証券取引所グロース市場に上場しており、資本金は約3億3,254万8千円です。決算期は毎年3月末で、単元株数は100株となっています。業種は証券・商品先物取引業に分類されます。
同社はSBIホールディングス傘下であり、「ひふみ投信」などで知られるレオス・キャピタルワークスの事業を引き継ぎ、個人投資家を中心に資産運用サービスを提供しています。主な事業内容は投資信託の運用・販売、投資顧問業務、ベンチャー投資などです。
具体的には、投資信託委託業務として、個人や法人から集めた資金を国内外の株式や債券に投資し、その運用成果を投資家に還元しています。また、投資顧問業務では、投資一任契約を通じて顧客の資産を運用し、最適なポートフォリオを構築します。さらに、ベンチャーキャピタル事業も展開しており、成長性の高い未上場企業への投資を行っています。
同社は「お金を学び、ひふみでつみたて、共助で支える」という理念を掲げ、投資教育にも注力しています。金融リテラシー向上のための講座や情報発信なども積極的に行い、資産形成を通じて社会に貢献することを目指しています。
直近3年間の業績・指標
| 決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 1株当たり利益(円) | 1株当たり配当金(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年3月期(連25.3) | 11,424 | 2,070 | 2,069 | 1,485 | 14.4 | 7.2 |
| 2026年3月期(連26.3予) | 12,000 | 2,250 | 2,250 | 1,550 | 15.9 | 6.8〜8 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー(2025)
| 区分 | 金額(百万円) |
|---|---|
| 営業キャッシュフロー(営業CF) | 953 |
| 投資キャッシュフロー(投資CF) | -391 |
| 財務キャッシュフロー(財務CF) | -1,626 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション(2025)
| 指標 | 2025年3月期 |
|---|---|
| 営業利益率 | 18.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 22.4% |
| ROA(総資産利益率) | 13.8% |
| PER(株価収益率) | 19.0倍(高値平均)/7.5倍(安値平均) |
| PBR(株価純資産倍率) | 3.13倍 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
SBIレオスひふみ株式会社は、投資運用業を中心とした金融関連企業であり、2025年3月期の指標を見ると非常に収益性が高いことが分かります。営業利益は約20億円、経常利益もほぼ同水準の20億円超、純利益は約15億円となっており、規模の割に利益率が高いのが特徴です。営業利益率は18.1%と、一般的な金融業の中でも優秀な水準にあります。
ROE(自己資本利益率)は22.4%、ROA(総資産利益率)は13.8%で、資本効率・資産効率ともに極めて高く、企業としての収益力は安定しています。自己資本をしっかり活用して利益を生み出している点は投資家にとって大きな魅力です。
一方、PER(株価収益率)は高値平均で19.0倍、安値平均で7.5倍と、やや評価の振れ幅があります。PBR(株価純資産倍率)は3.13倍で、やや割高に見える水準ではありますが、ROEの高さを考慮すれば妥当ともいえます。市場からの期待が織り込まれている状態ですが、今後の利益拡大を続けられるなら許容範囲です。
総合的に見ると、SBIレオスひふみは「成長性と収益性を兼ね備えた中長期保有向けの銘柄」といえます。営業利益率とROEの高さから本業の強さがうかがえ、今後も安定した資金流入と運用益の増加が見込めます。短期的には株価がやや高値圏にある可能性もありますが、押し目を狙って保有する戦略が有効です。
また、同社は安定した利益体質を持ちながらもまだ成長余地があり、将来的な配当増加や株価上昇の両方を期待できるバランスの良い企業です。中長期目線での資産形成を考える投資家にとって、リスクを抑えつつリターンを狙える魅力的な選択肢になるでしょう。
配当目的とかどうなの?
SBIレオスひふみ株式会社は、配当目的での投資としては「安定成長型の中配当銘柄」といえます。2025年3月期の配当は1株あたり7.2円で、配当利回りは現時点の株価水準から見ると1〜2%程度とやや控えめです。まだ上場して間もない会社であり、今後の成長を優先している段階にあるため、高配当を期待するタイプの銘柄ではありません。
ただし、利益率やROEが非常に高く、企業の稼ぐ力自体は十分にあります。営業利益率が18%を超え、ROEが22%台、ROAも13%と高水準で推移していることから、内部留保を厚くしつつ将来的な増配余地を十分に持っている企業です。安定した収益構造を維持できれば、今後は配当性向を引き上げる可能性もあります。
現時点では「配当目的単体で買う銘柄」というよりも、「成長+将来の増配を狙う銘柄」として位置づけるのが適切です。投資信託の運用残高が拡大し続けている点や、ブランド力の高い“ひふみ”シリーズの人気を考えると、事業の持続性は高く、中長期的に保有することで安定的なリターンを期待できます。
まとめると、現時点では配当利回り重視の投資には向きませんが、将来的に増配の可能性を持つ成長型の中配当銘柄として、長期保有による恩恵が期待できる銘柄です。
今後の値動き予想!!(5年間)
証券コード165A(SBIレオスひふみ株式会社)の現在株価211円を基準に、今後5年間の値動きを「良い場合」「中間」「悪い場合」で予想すると以下のようになります。
良い場合
業績が順調に伸び、投資信託の運用資産や顧客数が大幅に増加し、運用収益も拡大した場合です。
営業利益率やROEの高さが維持され、EPS(1株当たり利益)が現在の約2倍の30円程度まで成長すると仮定します。
このとき市場の評価も高まり、PERが15倍程度まで上昇すれば、株価はおよそ450円前後まで上がる可能性があります。
配当も増配し、1株あたり10円前後まで引き上げられることが考えられます。長期保有による値上がり益と安定配当が期待できる理想的な展開です。
中間の場合
業績は堅調ながらも成長スピードがやや鈍化し、EPSが1.5倍の24円前後にとどまるケースです。
PERが12倍程度と想定される場合、株価は約288円前後になる見込みです。
配当は8円程度までの増配が見込まれ、利回りも2〜3%台を維持します。
この場合は急激な上昇はないものの、着実に利益を積み重ねる安定成長型のシナリオです。
悪い場合
株式市場の下落や運用資産の減少、金融規制強化などで業績が伸び悩む場合です。
EPSがほぼ横ばいの14円程度にとどまり、PERも8倍程度まで低下すると、株価はおよそ112円前後まで下がる可能性があります。
配当も減配のリスクがあり、5円程度になるかもしれません。利回りは上昇しますが、株価下落による含み損が発生するリスクがあります。
まとめ
良い場合は約450円、中間の場合は約288円、悪い場合は約112円と想定されます。
SBIレオスひふみは高い収益力と成長性を持つ一方、金融市場の影響を受けやすいため、短期的な値動きには注意が必要です。
ただし、長期的には安定した業績拡大と増配が期待できるため、「成長+配当」を狙う中長期投資には向いた銘柄といえます。
この記事の最終更新日:2025年10月27日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

コメントを残す