株ウォッチング

すべての株の情報を表示し管理人のアドバイスも一言


ミダックホールディングス(6564)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

,

株価

最新(2026-02-04)
2,032.00
前日比 -26.00(-1.26%)

ミダックホールディングスとは

ミダックホールディングスは、東海地域を地盤とする産業廃棄物の処理・管理業者であり、自社施設を用いた中間処理から最終処分までを一貫して行う環境インフラ企業である。本社は静岡県浜松市に置き、静岡県を中心に愛知県、岐阜県へと事業エリアを広げている。産業廃棄物処理においては、焼却、脱水、破砕などの中間処理と、管理型最終処分場の運営を組み合わせた事業構造を持つ点が特徴である。

同社は1952年に創業し、長年にわたり産業廃棄物の中間処理、最終処分、収集運搬を主力事業として展開してきた。加えて、一般廃棄物についても中間処理および収集運搬を行っており、法人顧客だけでなく自治体関連の需要にも対応している。社名の「ミダック」は、水・大地・空気の頭文字を取ったもので、環境保全を事業の根幹に据える姿勢を表している。

産業廃棄物の処理分野では、優良産廃処理業者認定制度に基づく優良確認・優良認定を取得しており、収集運搬については静岡県、浜松市、愛知県、三重県、岐阜県など複数地域で認定を受けている。こうした認定は、法令順守体制や管理水準の高さを前提とするものであり、安定した顧客基盤の形成につながっている。2010年頃からは浜松市北区引佐町において新たな最終処分場の計画を進めており、処分容量の確保を通じた中長期的な事業継続を視野に入れている。

人材・労務面では、2013年にくるみんマーク、2015年には産業廃棄物処理業界で初となるプラチナくるみんマークを取得しており、働きやすい職場環境づくりにも取り組んできた。2021年9月には持株会社体制への移行に伴い、商号を株式会社ミダックホールディングスへ変更し、グループ経営を前提とした体制を整えている。

事業所は複数地域に展開している。本社事業所では、活性汚泥処理、凝集沈殿、脱水、中和、天日乾燥、油水分離といった産業廃棄物の中間処理に加え、特別管理産業廃棄物の処理も行っている。呉松事業所では、廃プラスチック類や木くずの破砕処理を担うとともに、アスベストを含む産業廃棄物の管理型最終処分を行っている。豊橋事業所では、汚泥や燃え殻などを対象とした産業廃棄物および特別管理産業廃棄物の中間処理を実施している。富士宮事業所では、一般廃棄物、産業廃棄物、特別管理産業廃棄物の焼却処理を行い、関事業所では凝集沈殿を中心とした中間処理を担っている。

このように、ミダックホールディングスは、東海地域に根差しながら、自社で中間処理施設と最終処分場を保有・運営することで、廃棄物処理を一貫して請け負う体制を構築している。最終処分場という参入障壁の高い資産を基盤に、環境規制の強化や適正処理ニーズの高まりを背景とした安定的な事業を展開している点が特徴である。

ミダックホールディングス 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 5,701 1,883 1,848 1,018 38.5 2.5
連22.3 6,381 2,264 2,188 1,301 48.6 5
連23.3 7,771 2,755 2,692 1,685 61.1 5
連24.3 9,547 3,538 3,377 1,907 69.0 8
連25.3 10,905 4,534 4,450 2,862 103.5 14
連26.3予 12,500 4,900 4,800 3,000 108.4 18〜22
連27.3予 13,500 5,200 5,100 3,200 115.6 18〜22

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(百万円) 営業CF 投資CF 財務CF
2023.3 2,849 -2,243 39
2024.3 2,653 -2,845 2,263
2025.3 4,174 -3,470 -1,376

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

決算期 営業利益率(%) ROA(%) ROE(%) PER(倍) PBR(倍)
2023.3 35.4 7.7 15.3
2024.3 37.0 7.0 14.9
2025.3 41.5 10.0 18.5 39.1(高値平均)/ 21.0(安値平均) 3.40

出典元:四季報オンライン

投資判断

連24.3は売上高95億、営業利益35億、経常利益33億、純利益19億。連25.3は売上高109億、営業利益45億、経常利益44億、純利益28億。連26.3予は売上高125億、営業利益49億、経常利益48億、純利益30億となっており、売上高・営業利益・経常利益・純利益はいずれも24.3から25.3にかけて大きく増加し、26.3も増益が見込まれている。特に利益の伸びが売上の伸びを上回っており、利益体質が強まっていることが数値から読み取れる。

収益性の面では、営業利益率は2023年35.4%、2024年37.0%、2025年41.5%と年々上昇し、40%を超える水準に達している。ROEは2023年15.3%、2024年14.9%、2025年18.5%と24年にやや低下した後、25年に再び上昇している。ROAも2023年7.7%、2024年7.0%、2025年10.0%と直近で大きく改善しており、資本効率・総資産効率ともに25年は強い数値となっている。

評価面を見ると、2025年の実績PERは高値平均39.1倍、安値平均21.0倍とレンジが広く、利益成長を前提とした水準で取引されていることが分かる。実績PBRは3.4倍で、純資産に対しても高い評価が付いている。

これらの数値だけで整理すると、売上・利益は拡大基調が明確で、営業利益率、ROE、ROAはいずれも直近で上昇しており、事業の収益力と効率性は強い状態にある。一方でPER・PBRは高水準であり、株価はすでに高い成長性と収益性を織り込んだ位置にあると読み取れる。業績面の強さと評価面の高さが同時に存在している、という状況である。

配当目的とかどうなの?

連26.3、連27.3ともに予想配当利回りは0.89%と1%を下回っており、数値上は日本株全体の平均的な配当利回りと比べても低い水準にある。このため、インカムゲインを安定的に積み上げることを主目的とした投資には向きにくい利回り水準といえる。

一方で、これまでの利益推移を見ると、営業利益・純利益はいずれも大きく伸びており、配当額自体も増加傾向にある。にもかかわらず利回りが低いのは、配当性向を抑え、内部留保を厚くする経営方針が取られていること、または株価水準が高く推移していることで相対的に利回りが低く算出されているためと読み取れる。

営業利益率が40%を超え、ROEやROAも直近で上昇していることから、創出された利益を配当に振り向ける余地が全くないわけではない。ただし現時点の数値を見る限り、同社は高配当を前面に出す段階にはなく、成長投資や将来の処分場確保、設備投資などを優先しているフェーズにあると整理できる。

以上を踏まえると、ミダックホールディングスは配当を「おまけ」として受け取りつつ、利益成長や事業価値の拡大を主軸に考える投資スタイルと相性が良い銘柄であり、配当利回りそのものを重視する純粋な配当目的投資には適合度が低い、という位置づけになる。

今後の値動き予想!!(5年間)

ミダックホールディングスの現在値2,001.0円を基準に、今後5年間の株価の値動きを考える。同社は東海地盤の産業廃棄物処理・管理業者であり、自社施設による中間処理から最終処分までを一貫して行う点に特徴がある。直近では売上高・営業利益・純利益が大きく拡大し、営業利益率は40%を超える水準まで上昇、ROE・ROAも同時に改善している。一方で、PER・PBRはすでに高水準にあり、今後の株価は業績成長の持続性と市場が許容する評価倍率の変化に左右されやすい局面にある。

良い場合は、最終処分場という参入障壁の高い資産を背景に、処理量の増加と単価改善が続くシナリオである。26.3予で示されている売上高125億円、営業利益49億円、純利益30億円規模がその後も拡大し、営業利益率は40%前後で安定する。ROEは20%近辺、ROAも10%前後を維持し、廃棄物処理業としては極めて高い収益性が定着する。この場合、市場は高収益モデルの持続性を評価し、PERは高値平均に近い30倍前後まで許容されやすい。1株益150円前後まで成長する前提では、5年後の株価は3,500円〜4,000円程度まで上昇する展開が想定される。

中間のケースでは、業績は拡大を続けるものの、処分場の稼働や投資負担の影響で成長率は徐々に鈍化するシナリオである。営業利益率は35〜40%のレンジで推移し、純利益は30億円前後で安定する。ROE・ROAは直近の高水準からはやや低下するが、同業他社と比べると高い水準を維持する。この場合、市場評価は落ち着き、PERは20倍前後に収れんする。1株益140円前後×PER20倍を前提にすると、5年後の株価は2,600円〜3,000円程度となり、現在値からは緩やかな上昇にとどまるレンジ推移が想定される。

悪い場合は、処分場関連の設備投資負担増や処理量の伸び悩みにより、利益成長が市場期待を下回るシナリオである。売上は増加するものの、営業利益率は30%台前半まで低下し、ROEは10%台前半、ROAも7%前後にとどまる。この場合、高収益成長企業としての評価が後退し、PERは安値平均に近い10〜15倍程度まで切り下げられる可能性がある。1株益120円前後×PER10〜15倍を前提にすると、5年後の株価は1,400円〜1,800円程度となり、現在値からは下振れリスクが意識される展開となる。

総合すると、ミダックホールディングスの株価は現在値2,001.0円において、業績の高成長と高収益性を相応に織り込んだ水準にある。配当利回りは1%未満と低く、株価は配当ではなく、最終処分場を軸とした利益成長と高い収益性がどこまで維持できるかによって左右される構造である。今後5年間は、事業の持続的な拡大と評価倍率の維持ができるかどうかで、株価レンジが大きく分かれる銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年1月31日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP