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芝浦メカトロニクス(6590)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-04)
23,530.00
前日比 -480.00(-2.00%)

芝浦メカトロニクスとは

芝浦メカトロニクス株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置く精密機械メーカーであり、半導体やFPD(フラットパネルディスプレイ)を中心としたエレクトロニクス分野の製造装置を主力事業としている。東芝の一部事業を継承して設立され、設立当初は重電分野を手がけていたが、現社名に変更して以降は事業構造を大きく転換し、デジタル時代のインフラを支える製造装置メーカーとしての位置づけを明確にしてきた。

現在の事業の中核は半導体製造装置であり、とりわけ枚葉式Siウエハ洗浄装置では世界首位のシェアを持つ点が最大の特徴となっている。半導体の微細化・高集積化が進む中で、洗浄工程は歩留まりや性能を左右する重要工程であり、同社は高精度な洗浄技術と装置の信頼性を強みとして、国内外の主要半導体メーカーに装置を供給している。前工程向けの洗浄装置だけでなく、フォトマスク洗浄装置や各種検査装置も展開しており、工程全体の品質向上に関与できる事業構造を持つ。

また、後工程分野にも強みを持っている点が同社の特徴である。ダイボンダ、フリップチップボンダ、インナーリードボンダなど、半導体実装やパッケージ工程に関わる装置を展開しており、前工程から後工程まで幅広い工程をカバーできる装置ラインアップを有している。このため、特定工程に依存しすぎない事業構成となっている。

FPD製造装置分野では、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ向けの装置を展開している。洗浄装置、現像装置、配向膜インクジェット塗布装置、貼り合せ装置、シール塗布・硬化装置、アウターリードボンダなどを手がけており、大型ガラス基板を高精度で処理・搬送する技術を強みとしている。FPD分野は市況変動が大きいものの、技術難易度の高い工程を担うことで一定の競争力を維持している。

さらに、スパッタリング装置や蒸着装置などの真空応用装置も重要な事業領域となっている。単層膜・多層膜形成用のスパッタリング装置、研究開発向け装置から量産対応装置まで幅広く展開しており、半導体・電子部品・光学分野など多様な用途に対応している。レーザ応用装置では、YAGレーザ装置やレーザマーカ、FPD用パターンカット装置などを提供しており、加工・マーキング分野でも事業を展開している。

加えて、マイクロ波加熱装置やマイクロ波プラズマ処理装置、太陽電池関連装置など、周辺分野への展開も行っているほか、インクジェット錠剤印刷装置などヘルスケア分野にも一部関与しており、装置技術の応用範囲は比較的広い。

事業拠点は横浜市の本社・横浜事業所を中心に、さがみ野事業所など複数の生産・開発拠点を持つ。グループ会社には、装置製造や精密加工、設計、据付、保守・サービスを担う企業が含まれており、装置の設計から製造、アフターサービスまでをグループ内で完結できる体制を構築している。

全体として芝浦メカトロニクスは、半導体・FPDといった設備投資サイクルの影響を強く受ける事業構造ではあるものの、枚葉式ウエハ洗浄装置という世界トップシェア製品を中核に、前工程から後工程までをカバーする装置技術を有する点が特徴である。高度なメカトロニクス技術と真空・洗浄・搬送といった基盤技術を背景に、電子デバイス製造の中核工程を支える装置メーカーとして位置づけられる企業である。

芝浦メカトロニクス 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 44,794 2,957 2,820 1,969 148.7 36.7
連22.3 49,272 5,050 4,877 2,983 225.1 76.7
連23.3 61,001 10,906 10,514 9,198 693.8 187
連24.3 67,556 11,687 11,611 8,793 666.3 200
連25.3 80,915 14,135 13,977 10,328 787.8 278
連26.3予 83,500 12,500 12,100 8,900 677.9 238
連27.3予 84,500 13,000 12,600 9,250 704.6 238〜246

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 4,572 -1,375 -2,436
2024 5,987 -2,308 -3,748
2025 6,988 -3,216 -2,666

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

営業利益率(%) ROE(%) ROA(%) PER(倍) PBR(倍)
2023 17.8 27.8 11.2
2024 17.2 22.7 9.6
2025 17.4 21.8 10.8 5.6〜12.3 6.28

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上高は24.3期に675億、25.3期に809億と大きく増加しており、事業規模は拡大している。26.3期予想でも835億と増収が見込まれており、売上面では成長基調が続く前提になっている。一方で営業利益は24.3期が116億、25.3期が141億と伸びた後、26.3期予想では125億へ減少する見通しとなっており、利益成長は25.3期をピークに一服する想定である。経常利益も24.3期116億、25.3期139億から、26.3期予想では121億へ低下する。純利益も同様に24.3期87億、25.3期103億から、26.3期予想では89億へ減少する見込みとなっている。

営業利益率は2023年17.8%、2024年17.2%、2025年17.4%と、3年間を通して17%台で安定して推移している。装置メーカーとしては高い水準であり、収益構造が比較的安定していることが読み取れる。ROEは2023年27.8%、2024年22.7%、2025年21.8%と20%を超える高水準を維持しているが、年々やや低下しており、利益成長の鈍化と連動した動きになっている。ROAも2023年11.2%、2024年9.6%、2025年10.8%と10%前後で推移しており、資産効率は高い水準を保っている。

バリュエーション面では、2025年実績PERは高値平均で12.3倍、安値平均で5.6倍となっており、利益水準に対して極端に高い評価ではない。一方でPBRは6.2倍と高く、これは高いROE・ROAが前提となった評価水準であることを示している。資本効率が低下した場合には、評価調整の影響を受けやすい水準ともいえる。

これらの数値だけを見ると、芝浦メカトロニクスは売上成長を続けながら、営業利益率17%台、ROE20%超、ROA10%前後という高収益・高効率な事業体質を持っていることが分かる。一方で、26.3期は減益予想となっており、成長局面から安定局面へ移行しつつある段階にある。高い収益性を維持できるかどうかが今後の評価を左右しやすく、成長期待よりも、利益水準の持続性と資本効率の維持が株価判断の中心になる局面にある、と事実ベースでは整理できる。

配当目的とかどうなの?

予想配当利回りは26.3期、27.3期ともに1.01%と、1%前後の水準にとどまっている。配当額自体は24.3期200円、25.3期278円、26.3期予想238円と高水準ではあるものの、株価水準も高いため利回りは抑えられている。利回りを重視する投資スタイルにとっては、数値上は物足りない水準である。

一方で、純利益は24.3期87億、25.3期103億、26.3期予想89億と黒字を維持しており、営業キャッシュフローも増加傾向にあるため、配当の原資という点では一定の安定感はある。減配予想ではあるものの、急激に配当が不安定になるような数値には見えない。

ただし、営業利益・純利益はいずれも26.3期は減益予想となっており、今後も配当を積極的に引き上げていく余地は限定的と考えられる。高いROE・ROAを背景にPBRは6倍超と高水準にあり、株価が高い状態では配当利回りは構造的に低くなりやすい。

以上を踏まえると、芝浦メカトロニクスは配当が出ていない企業ではないが、利回りは1%前後にとどまり、インカムゲインを主目的とする投資対象としては優先度は高くない。一方で、業績の安定性や成長性を重視し、配当はあくまで補助的に考える場合には許容される水準、と数値上は整理できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

芝浦メカトロニクスの現在値23,420円を基準に、今後5年間の株価の値動きを考える。同社は半導体・FPD向け製造装置メーカーであり、枚葉式Siウエハ洗浄装置で世界首位のシェアを持つ点が最大の強みである。営業利益率は17%台、ROEは20%超、ROAも10%前後と、装置メーカーの中では高い収益性と資本効率を維持している。一方で、事業は半導体・FPDの設備投資サイクルに強く依存しており、業績の変動幅が大きい点が株価の前提条件となる。

良い場合は、世界的な半導体投資が中長期で拡大基調を維持し、微細化・高集積化の進展に伴ってウエハ洗浄工程の重要性がさらに高まるシナリオである。加えて、後工程装置や検査・実装関連装置の需要も底堅く推移し、受注残が高水準で積み上がる。営業利益率は18%前後を維持し、純利益は100億円超の水準で安定する。ROEは20%台前半で定着し、高収益装置メーカーとしての評価が続く。この場合、市場は高い技術力と世界首位製品を評価し、PERは10〜13倍程度が許容される水準となる。1株益700〜800円前後×PER10〜13倍を前提にすると、5年後の株価は30,000円〜40,000円程度まで上昇する展開が想定される。

中間のケースでは、半導体投資は循環的な波を伴いながらも横ばいから緩やかな成長にとどまり、同社の売上・利益も安定的だが大きな拡大には至らないシナリオである。営業利益率は17%前後、純利益は80〜100億円規模で推移する。高収益体質は維持されるものの、成長期待はやや落ち着き、市場評価はPER8〜10倍程度に収れんする。この場合、1株益650〜750円前後×PER8〜10倍を前提にすると、5年後の株価は20,000円〜27,000円程度となり、現在値近辺から緩やかなレンジ推移が想定される。

悪い場合は、世界的な半導体市況の低迷や設備投資の長期停滞が起こり、洗浄装置を含む製造装置全般の需要が大きく落ち込むシナリオである。受注減少により稼働率が低下し、営業利益率は15%を下回る水準まで低下する。純利益は大幅に減少し、ROEも低下する。この場合、市場は装置サイクルの下振れを強く意識し、評価は慎重化する。PERは5〜7倍程度まで切り下がる可能性があり、1株益500〜600円前後×PER5〜7倍を前提にすると、5年後の株価は12,000円〜18,000円程度まで下落する展開も想定される。

総合すると、芝浦メカトロニクスの株価は現在値23,420円において、高い収益性と世界首位製品を背景とした評価がすでに織り込まれている水準にある。今後5年間の値動きは、半導体・FPDの設備投資サイクルがどの局面に入るかによって大きく分かれやすく、高収益だが景気感応度の高い装置メーカーとしての性格が色濃く表れる銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年2月1日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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