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EIZO(6737)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-06)
2,187.00
前日比 -6.00(-0.27%)

EIZOとは

EIZO株式会社は石川県白山市に本社を置くディスプレイ装置専業メーカーで、業務用途向けモニターを中心に映像表示システムを開発・製造・販売する企業である。旧ナナオとして知られ、ブラウン管時代から画質の正確性と耐久性に強みを持ち、現在も「高品質・高信頼性」を重視した映像技術企業として位置付けられている。一般家庭向けの低価格モニター市場にはほとんど参入せず、用途特化型の高付加価値分野を主戦場とする点が特徴である。

主な事業は映像表示システムの提供で、金融機関・公共機関・文教施設・一般オフィスなどのビジネス用途、レントゲンやCT画像の診断表示・手術室モニター・検査機器表示などの医療用途、写真・印刷・映画・放送など制作現場向けのクリエイティブ用途、航空管制・船舶・鉄道・監視・FAなどの産業用途へ展開している。特に医療・航空管制など誤表示が許されない分野では長期安定動作や色再現精度が求められるため参入障壁が高く、同社の主力市場となっている。またパチンコ・パチスロ機向け液晶モニターなどアミューズメント分野にも供給している。

ハードウェア販売だけでなく、色補正技術、表示均一化、長時間安定表示、キャリブレーション機能などの映像制御技術やソフトウェアも含めたシステムとして提供する。自動キャリブレーション機能を搭載したカラーマネジメントモニターは映像制作分野で使われ、アカデミー科学技術賞などを受賞している。保守・サポート・ソフト開発も含めた長期利用前提のビジネスモデルで、単発販売より更新需要とサービス収益の比率が高い。

グループ会社には保守・エンジニアリング・ソフトウェア関連会社があり、国内外に販売拠点を持つ。ドイツの医療モニター事業の取得や米国の航空管制グラフィックス企業の買収などを通じて専門分野を拡張してきた。海外では欧州・北米・中国を中心に医療・産業市場へ展開している。

このようにEIZOは一般的なPCモニターメーカーとは異なり、医療・産業・映像制作・アミューズメントなどの専門用途に特化した高付加価値ディスプレイを提供する企業である。大量販売ではなく品質・信頼性・長期サポートを重視する事業構造で、景気よりも設備更新や制度要求、業界規格の変化の影響を受けやすい特徴を持つ会社である。

EIZO 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株益(円) 1株配(円)
連21.3 76,565 7,935 8,814 6,155 144.4 57.5
連22.3 86,789 11,299 12,110 7,794 182.8 60
連23.3 80,849 5,002 6,126 5,862 140.5 62.5
連24.3 80,471 3,908 6,326 5,454 132.6 100
連25.3 80,493 3,706 4,555 4,148 100.8 105
連26.3予 80,000 4,000 5,000 3,600 91.1 110
連27.3予 90,000 5,000 6,200 4,400 111.3 120〜130

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 -7,592 853 -6,351
2024 7,914 -1,057 -533
2025 11,543 -2,140 -4,711

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROA ROE PER PBR
2023 6.1% 3.7% 4.8%
2024 4.8% 3.3% 4.2%
2025 4.6% 2.6% 3.3% 15.5~20.4倍 0.64倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は2024年約804億円から2025年約804億円から2026年予想約800億円でほぼ横ばいが続いており、規模拡大局面ではなく成熟段階に入っていると読み取れる。需要の増減より更新需要に依存するタイプの推移で、大きな成長トレンドは確認できない。

営業利益は2024年約39億円から2025年約37億円から2026年予想約40億円で横ばい圏にとどまり、経常利益は63億円から45億円から50億円、純利益は54億円から41億円から36億円と減少傾向にある。売上規模が変わらない中で利益のみが縮小しているため、コスト増や採算悪化の影響を受けやすい収益構造になっていると考えられる。利益は安定というより徐々に薄利化している流れに近い。

営業利益率は6.1%から4.8%から4.6%へ低下し5%を下回る水準に入り、ROEは4.8%から4.2%から3.3%、ROAは3.7%から3.3%から2.6%へと低下している。資本効率は低く、資産を多く使うわりに利益が伸びにくい体質で、収益性の面では強みのある企業とは言いにくい数値になっている。安定性はあるが収益力は弱いというバランスの状態にある。

評価面ではPER15.5倍から20.4倍、PBR0.6倍で純資産に対して低い評価となっている。低PBRは資産価値に対する割安さを示す一方、ROE3%台という低収益性を反映したディスカウントとも解釈できる。成長期待による評価ではなく、安定企業としての下限評価に近い価格帯が意識されやすい状態である。

以上を総合すると、売上は横ばい、利益はやや縮小、収益性は低下傾向、株価評価は資産株寄りという構図になる。業績拡大による株価上昇余地は大きくないが、急激な悪化もしにくいタイプで、成長株というより低成長・低評価の安定株として扱われやすい状態と整理できる。

配当目的とかどうなの?

配当は110円前後まで増配が続いており、26,27年度の予想配当利回りは約5.0%〜5.4%と高水準に入っている。利回りだけを見ると明確にインカム目的のレンジに位置している。株価の上昇余地よりも、保有中のキャッシュフローを重視して選ばれやすいタイプの水準である。

一方で利益との関係を見ると、2025年EPS約100円、2026年予想約91円に対して配当110円のため配当性向は100%を超える水準になる。利益の範囲内で支払う配当ではなく、内部留保や過去の利益の蓄積を使って維持している形に近い。配当方針としては安定配当優先だが、増配余地が大きい構造ではない。

収益性は営業利益率4〜5%、ROE3%台と低く、事業自体の利益成長によって配当余力が増えるタイプではない。そのため配当は「増える株」ではなく「維持する株」の性格が強く、景気敏感株のような急減配リスクは小さい一方、業績悪化が続くと配当水準の見直しが行われる可能性も残る。

またPBR0.6倍の低評価は高配当株に見られる典型的な構造で、株価上昇より利回りが先に評価される傾向になりやすい。株価が上がると利回り低下により売られやすく、下がると利回り上昇で買われやすいレンジ相場になりやすい特徴を持つ。

以上から、この銘柄は値上がり益狙いではなく配当を受け取りながら長期保有する目的に適した性格に近い。ただし配当の安全性は高いが成長による裏付けは弱く、安定高配当だが成長性の低いインカム株という位置付けになる。

今後の値動き予想!!(5年間)

EIZOの現在値は2,187円である。売上は800億円前後で横ばい推移が続き、営業利益は減少傾向、営業利益率も6%から4%台へ低下、ROEも3%台まで下がっており成長企業というより成熟安定企業の段階にある。高付加価値モニターを扱う企業ではあるが数量拡大型ではなく更新需要中心の構造で、利益拡大局面というより収益力の維持が課題となっている。

一方でPER15倍〜20倍、PBR0.6倍は低評価圏にあり、株価は成長期待ではなく資産価値と配当を前提に成立している価格帯に位置している。したがって今後は利益成長よりも「収益性の回復と配当維持」、特に医療・産業用途の需要安定度が株価の方向性を左右しやすい状態にある。

良い場合は、医療・産業用途モニターの更新需要が安定し採算改善が進むシナリオである。製品構成の高付加価値化が進み営業利益率が5〜6%台へ回復、ROEも5%前後まで改善すれば低収益株から安定収益株としての評価が進みPBR0.9倍程度が許容される可能性がある。この場合、配当利回りを維持しながら評価修正が進み、5年後の株価は2,700円〜3,400円程度まで上昇する展開が想定される。値動きは急騰ではなく、配当を下支えにしながら徐々にレンジ上限を切り上げる推移になりやすい。

中間の場合は、売上横ばいと低収益が続くシナリオである。営業利益率4〜5%、ROE3〜4%に収れんし、市場評価はPBR0.6〜0.7倍に落ち着くと考えられる。この場合、配当利回り4〜6%が意識され、5年後の株価は1,900円〜2,500円程度のレンジで推移しやすい。株価は業績より配当水準に連動し、上下のトレンドが出にくいインカム株特有のボックス相場になりやすい。

悪い場合は、収益性がさらに低下し配当余力への不安が出るシナリオである。営業利益率が3%台へ低下すると資産株としてのディスカウントが進みPBR0.4〜0.5倍まで縮小する可能性がある。その場合5年後の株価は1,300円〜1,900円程度まで下落する展開が考えられる。業績急悪化というより、減配懸念が出た局面で一時的に大きく売られるタイプの値動きになりやすい。

総合すると、EIZOは現在値2,187円において成長期待株ではなく高配当・資産株として評価される銘柄であり、上昇余地はあるが利益成長による上昇ではなく評価修正型になりやすい。収益性が改善すれば上昇、低収益が続けば横ばい、配当不安が出れば調整と、株価は成長率より安定性や利回りに反応しやすい性格を持つ銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年2月6日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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