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SMK(6798)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-02-06)
2,854.00
前日比 +5.00(+0.18%)

SMKとは

SMK株式会社は、コネクタを中心とした電子部品を製造販売する電子部品メーカーである。本社は東京都品川区にあり、1925年創業、1929年に昭和無線工業株式会社として設立され、1985年に現在のSMK株式会社へ社名変更した。電子機器メーカー向けに部品を供給するBtoB型企業で、機器内部の接続や操作入力に関わる部品を幅広く手掛ける。完成品ブランドではなく機器の内部に組み込まれる部品を供給するサプライヤーとしての性格が強い。

主力はコネクタ関連製品で、電源や信号を接続するためのコネクタ、プラグ、ジャック、ターミナルなどを製造している。スマートフォン、家電、情報機器、産業機器など幅広い電子機器に採用される基礎部品で、機器の小型化や高密度化に対応した設計が求められる分野である。特に近年は車載機器向けを重点分野としており、電装化が進む自動車に搭載される電子ユニット向け接続部品の開発を進めている。自動車1台あたりの電子部品点数の増加に伴い、採用が増えれば長期供給になりやすい特徴を持つ。

操作系部品としてスイッチ、リモコン、コントロールパネル、タッチパネルなどのヒューマンインターフェース製品も展開している。テレビやセットトップボックス、住宅設備、空調機器などの操作機器のほか、車載操作パネルなどにも応用される。さらにRFユニット、通信モジュール、カメラモジュールなど無線・通信関連部品も扱い、機器の通信機能やセンシング機能に関わる領域へも広がっている。

生産体制は海外中心で、中国、マレーシア、フィリピン、メキシコなどに工場を持ち、顧客メーカーの海外生産拠点に合わせて供給する体制を構築している。電子機器需要の影響を受けやすいが、一度採用されるとモデル期間中は継続供給になることが多く、機種の採用状況が業績に影響する構造となる。組織面では事業部再編によりコネクタやタッチパネルなどを統合したSCI事業部へ集約するなど、車載・通信向けへの比重を高めている。

つまりSMKは、電子機器の内部接続と操作入力を担うコネクタ・スイッチ・操作部品・通信モジュールを提供する電子部品メーカーであり、民生機器向けで培った技術を基に車載分野へ展開を進めるグローバル部品サプライヤーという位置付けになる。

SMK 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3 48,560 1,070 2,601 1,917 297.9 50
連22.3 48,243 703 3,413 2,992 472.1 70
連23.3 54,842 1,128 2,503 1,334 209.1 100
連24.3 46,522 -1,243 226 -489 -75.0 100
連25.3 48,051 -220 549 -1,884 -297.4 140
連26.3予 46,000 500 1,000 600 94.8 100
連27.3予 49,000 1,500 2,000 1,200 189.6 100

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度(単位:百万円) 営業CF 投資CF 財務CF
2023 3,591 -1,944 -862
2024 3,719 -1,617 -478
2025 2,439 -2,216 286

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023 2.0% 4.1% 2.3%
2024 -2.7% -1.6% -0.9%
2025 -0.5% -6.5% -3.3% 9.7〜13.7 0.59

出典元:四季報オンライン

投資判断

売上は2024年465億円から2025年480億円から2026年予想460億円で横ばい圏の推移となっている。規模としては拡大局面ではなく需要に応じて上下する停滞傾向にある。営業利益は-12億円から-2億円から5億円と赤字から黒字へ回復見込みだが水準はまだ小さく、経常利益は2億円から5億円から10億円へ回復方向、純利益は-4億円から-18億円から6億円と大きく振れた後に黒字転換予想となっている。

営業利益率は2.0%から-2.7%から-0.5%、ROEは4.1%から-1.6%から-6.5%、ROAは2.3%から-0.9%から-3.3%と資本効率は低下しており、収益構造は回復初期段階にある。安定収益企業の水準には達しておらず、利益の変動が大きい状態が続いている。

評価指標はPER9.7倍から13.7倍、PBR0.5倍台で資産価値を下回る水準に位置している。評価が低いのは成長性ではなく収益不安定さを織り込んだ結果と読み取れる。利益水準の安定が確認されない限り評価倍率は上がりにくい状態にある。

数値のみから整理すると赤字局面からの回復初期段階であり、低収益・低効率を前提に評価が抑えられている局面にある。したがって現在の株価は割安というより低収益前提の価格形成となっており、今後の株価は黒字の定着と利益率の改善の進捗に連動して変化する段階にあると判断できる。

配当目的とかどうなの?

予想配当利回りは2026年3.50%、2027年3.50%で数値上は中程度のインカム水準に位置する。配当は100円から140円から100円と利益動向に応じて変動しており、安定的に積み上がっている配当というより業績に合わせて調整される傾向が見られる。

利益面では営業利益が-12億円から-2億円から5億円、純利益も-4億円から-18億円から6億円と赤字と黒字を行き来しており、営業利益率は2.0%から-2.7%から-0.5%、ROEも4.1%から-1.6%から-6.5%と収益性はまだ安定していない。回復は見込まれるが黒字定着前の段階であり、配当原資は安定している状態とは言いにくい。

PBRは0.5倍台で資産価値を下回る評価となっており、これは市場が収益力の弱さと変動の大きさを織り込んでいる状態を示す。つまり利回りの高さは企業の収益力の高さではなく評価の低さから生じている側面が強い。

したがって利回り3%台は一見インカム投資向きに見えるが、実態は利益変動に応じて減配の可能性を含むタイプの配当と整理できる。配当を主目的に長期保有する銘柄というより、業績回復の進捗によって配当も上下する性格が強く、安定配当銘柄というより回復銘柄の配当という位置付けになる。配当利回りは下値の目安にはなりやすいが、収益変動局面では利回り自体も変動するためインカム目的の主軸にはなりにくいと判断できる。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価は2,854円で、SMKは売上465億円から480億円、460億円予想と横ばい圏で推移しており、規模拡大の局面には入っていない。一方で営業利益は-12億円から-2億円へ赤字縮小の後、5億円予想と黒字転換見込みとなっており、業績は底打ちから回復初期の段階にある。ただし営業利益率は2.0%から-2.7%から-0.5%、ROEも4.1%から-1.6%から-6.5%と収益性はまだ不安定で、高収益企業の水準には届いていない。成長企業というより需要変動の影響を受ける循環型で、現在は回復確認局面にある状態といえる。

一方でPERは9.7倍から13.7倍、PBR0.5倍台と評価は低く抑えられており、成長株としての評価は受けていない。資産価値を下回る水準で取引されているため、株価は材料で急騰するタイプではなく、黒字定着と利益率の改善に応じてゆっくり評価が修正される性格が強い。

良い場合は、車載向け採用の拡大や需要回復により営業利益率が4〜6%台まで回復し、ROEが6〜8%台まで改善するシナリオである。PBRが0.9倍から1.1倍程度まで見直されると評価修正中心の上昇となり、5年後の株価は3,600円から4,400円程度まで上昇する可能性がある。急騰ではなく黒字定着に合わせて段階的に切り上がる推移になりやすい。

中間の場合は、黒字と低収益を行き来しながら横ばい圏で推移するシナリオである。営業利益率は2〜4%、ROE3〜5%前後で安定し、評価はPBR0.6倍から0.8倍の範囲に収まる。この場合5年後の株価は2,600円から3,200円程度のレンジで推移しやすく、配当利回りが意識されるボックス相場になりやすい。

悪い場合は、需要減速で再び赤字圏付近に近づき営業利益率0%前後、ROEマイナス圏に留まるシナリオである。評価がPBR0.4倍から0.6倍へ縮小すると、5年後の株価は1,800円から2,400円程度まで下落する可能性がある。大幅赤字で急落するより、評価縮小による緩やかな下落になりやすい。

総合すると現在値2,854円は成長期待を織り込んだ価格ではなく回復前提の資産評価帯に近い。上昇余地は黒字の定着と収益性改善に依存し、大幅上昇よりレンジ推移になりやすい一方、純資産水準により下値も意識されやすい。株価は短期材料より業績回復の確認度合いに反応しやすく、長期では上下を繰り返しながら水準を変えていくタイプの値動きの銘柄と整理できる。

この記事の最終更新日:2026年2月8日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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