株ウォッチング

すべての株の情報を表示し管理人のアドバイスも一言


ダイセキ環境ソリューションの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1712】

,

株価

ダイセキ環境ソリューションとは

株式会社ダイセキ環境ソリューションは、愛知県名古屋市瑞穂区明前町8-18に本社を置く環境関連企業です。設立は1996年11月1日、資本金は約22億8,700万円で、東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所プレミア市場に上場しています。決算期は毎年2月末で、従業員数は連結でおよそ280名です。代表取締役社長は山本浩也氏です。

同社は、環境保全と資源循環をテーマに事業を展開しており、主に土壌汚染の調査・分析、汚染土壌の浄化処理を行っています。また、産業廃棄物の収集運搬・処理、再資源化事業にも力を入れており、廃プラスチックや古紙、廃食油などをリサイクル資源として再利用しています。

さらに、廃石膏ボードの再資源化や建設残土の処理、リサイクル固化材の製造・販売など、建設業界や製造業の環境負荷を低減するための事業も行っています。加えて、環境分析や環境コンサルティングサービスも手掛け、企業や自治体に対して最適な環境対策の提案を行っています。

全国にリサイクルセンターや分析施設、営業拠点を持ち、地域に密着した形で環境関連サービスを提供しています。グループ全体で「地球環境の保全と持続可能な社会の実現」を理念に掲げ、リサイクルと環境技術の両立を目指す企業です。

直近の業績・指標

決算期(2月期・連結) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 1株当たり利益(円) 1株当たり配当(円)
2023年2月期 16,411 1,373 1,412 724 43.1 10
2024年2月期 24,150 2,792 2,818 1,781 106.1 12
2025年2月期 19,944 2,253 2,256 1,234 73.5 14
2026年2月期(予想) 21,000 2,380 2,400 1,350 80.3 16

出典:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期(2月期) 営業キャッシュフロー(百万円) 投資キャッシュフロー(百万円) 財務キャッシュフロー(百万円)
2023年2月期 1,118 -659 -217
2024年2月期 3,225 -3,184 1,521
2025年2月期 1,851 -3,393 504

出典:四季報オンライン

バリュエーション

決算期(2月期・連結) PER(倍) PBR(倍) 営業利益率(%) ROE(%) ROA(%)
2023年2月期 8.3 4.8 3.2
2024年2月期 11.5 10.8 6.5
2025年2月期 21.2(高値平均)/12.3(安値平均) 1.70 11.2 7.0 4.2

出典:四季報オンライン

投資判断

株式会社ダイセキ環境ソリューションは、安定した収益力と財務体質を持つ堅実な成長企業です。

まず、営業利益は2023年が1,373百万円、2024年が2,792百万円、2025年が2,253百万円と推移しています。2024年に一時的に利益が伸びた後、2025年はやや減少しましたが、それでも高い水準を維持しています。営業利益率も8.3%から11.2%と安定しており、環境ビジネスとしての収益基盤が確立しています。

ROE(自己資本利益率)は4.8%、10.8%、7.0%と推移し、ROA(総資産利益率)も3.2%、6.5%、4.2%と比較的高い水準です。ROEが7%以上ある企業は、一般的に資本を効率よく使っているとされるため、この点からも経営の安定性がうかがえます。

また、株価指標を見ると2025年のPERは高値平均21.2倍、安値平均12.3倍、PBRは1.70倍です。これらの水準は、急成長株ほどではないものの、利益の安定感と今後の事業拡大を考えると妥当な水準であり、過度に割高ではありません。特に環境関連事業という成長分野に位置しているため、中長期的な需要の拡大も見込まれます。

キャッシュフローも安定しており、営業キャッシュフローは毎期プラス。投資キャッシュフローがマイナスなのは新しいリサイクル設備や処理施設への投資によるもので、将来の収益拡大に向けた前向きな支出です。資金繰り面でも無理がなく、健全な経営を続けています。

さらに、配当も年々増加しています。2023年に10円、2024年に12円、2025年に14円、そして2026年予想では16円と着実な増配傾向です。安定的な利益を背景に、株主還元の姿勢が明確に示されています。

総合的に見ると、ダイセキ環境ソリューションは大きな成長株ではないものの、安定した収益と財務基盤を持つ堅実な企業です。PER・PBRともに妥当な水準で、営業利益率やROEの高さからも経営の効率性がうかがえます。今後も環境ビジネスへの需要が拡大する中で、利益・配当ともに堅調な推移が期待できます。

したがって、この銘柄は短期で大きく値上がりを狙うタイプではなく、**中長期で安定成長と配当を受け取りたい投資家に向いた「長期保有向けの優良株」**といえます。

配当目的とかどうなの?

株式会社ダイセキ環境ソリューションは、配当目的の長期投資にも向いている銘柄です。

まず、配当金の推移を見ると、2023年に10円、2024年に12円、2025年に14円、そして2026年は16円予想と、毎年少しずつ増配しています。業績の伸びに合わせて配当を増やしており、経営陣が株主還元を重視していることがわかります。急激な増配はしていませんが、着実にステップアップしている点が安心感につながります。

営業利益率は10%前後で安定しており、ROEも7%前後と堅実な利益水準です。こうした安定収益を背景に、配当の原資となるキャッシュフロー(営業CF)も毎期プラスで推移しています。本業でしっかりと現金を稼いでいるため、今後も減配リスクは低いと考えられます。

配当利回りは、株価1,200円〜1,400円付近で考えるとおおよそ1.0〜1.3%前後と高配当ではありません。しかし、利益成長とともに配当も少しずつ増えているため、長期でのトータルリターン(値上がり+配当)を狙う投資には向いています。

今後の値動き予想!!(5年間)

株式会社ダイセキ環境ソリューション(証券コード1712)の現在値は1,848円です。
この株価を基準に、今後5年間の値動きを「良い場合」「中間の場合」「悪い場合」で予想します。

良い場合
環境関連事業への需要が一段と高まり、リサイクルや土壌浄化事業の利益率が上昇します。
営業利益率は12%を超え、ROEも10%台を維持。設備投資も順調に進み、利益が安定的に拡大します。
株主還元方針も強化され、配当は毎年増配傾向を続けます。
この場合、PERは25倍程度まで評価が高まり、株価は3,000円~3,500円まで上昇する可能性があります。
年率換算でおよそ10~13%前後のリターンが見込まれます。

中間の場合
環境ビジネスは堅調ながら、設備投資やコスト上昇の影響で利益成長はやや鈍化します。
営業利益率は10%前後、ROEも7~8%程度を維持。
業績は安定していますが、株価は上値が重く、ゆるやかな右肩上がりの展開になります。
この場合、5年後の株価は2,200円~2,600円程度が目安となり、
配当を含めると年率4~6%程度の安定リターンが期待できます。

悪い場合
再資源化事業の採算が悪化し、原材料コストやエネルギー費用の上昇が利益を圧迫します。
営業利益率は8%を下回り、ROEも5%以下に低下。投資負担も重く、減益傾向が続きます。
この場合、PERは12倍程度まで低下し、株価は1,300円~1,500円程度に下落する可能性があります。
ただし財務基盤は健全であるため、急落はしにくく、配当も維持される見通しです。

まとめると、
良い場合:3,000~3,500円(+約60~90%)
中間の場合:2,200~2,600円(+約20~40%)
悪い場合:1,300~1,500円(−約20~30%)

ダイセキ環境ソリューションは、短期的な値動きよりも長期で安定した成長を期待できる銘柄です。
環境ビジネスの需要が続く限り、大きく崩れるリスクは小さく、堅実な中長期保有向けの企業です。

この記事の最終更新日:2025年10月27日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP