株価
オプテックスグループとは

オプテックスグループ株式会社は滋賀県大津市に本社を置くセンサーメーカーグループの持株会社で、業務用・産業用センサーを中心とした機器の開発・製造・販売を行う企業群を統括している。1979年にオプテックス株式会社として設立され、防犯用センサーを起点に事業を拡大し、2017年に持株会社体制へ移行した。現在はオプテックス株式会社、オプテックス・エフエー株式会社、シーシーエス株式会社など複数の事業会社で構成され、センシング技術とIoT技術を共通基盤として各分野へ展開している。
創業当初は警備用途の侵入検知センサーが中心だったが、屋外環境で誤作動を抑える検知技術を強みに市場を拡大した。現在もセキュリティ分野は事業の中核であり、屋外侵入検知センサー、監視カメラ用投光器、アクセスコントロール機器、画像鮮明化装置などを展開している。
空港、港湾、エネルギープラント、データセンター、国境施設といった重要インフラから商業施設や住宅まで幅広く利用され、犯罪を未然に防ぐ事前抑止用途を重視した製品群となっている。屋外検知性能の高さを特徴としており、警備会社やシステムインテグレータ経由で導入されるケースが多い。
自動ドア分野では1980年に遠赤外線式自動ドアセンサーを製品化して以降、建物エントランスの安全制御機器として普及した。スライドドア、スイングドア、回転ドアなど多様な開閉方式に対応したセンサーを供給し、商業施設、病院、公共施設、工場など人の往来が多い場所で利用されている。
人の接近検知による開閉制御だけでなく挟み込み防止や安全制御を目的とした用途が多く、世界各国の安全規格に対応した製品が展開されている。自動ドア用センサーは同社の代表的な製品分野の一つであり、グローバル市場で継続的に供給されている。
産業分野ではFA向けセンサーを展開し、光電センサー、変位センサー、レーザー測定器、画像処理センサーなどを提供している。これらは製造ラインの位置決め、搬送制御、外観検査、寸法測定、品質管理などに使用され、装置メーカーへ組み込まれる部品として採用されることが多い。工場の自動化や省人化の流れに伴い、検査工程や検知工程の自動化用途で利用されるケースが多く、設備投資の影響を受ける事業領域となっている。
さらに水質測定分野では透明度自動測定システムをはじめとする水質監視機器を展開している。上下水道の水質管理、工場排水の監視、製造工程の品質管理などで利用され、石油化学、自動車、半導体、食品、医薬分野の製造工程に導入されている。遠隔監視やリアルタイム監視システムも提供しており、水処理設備の保守管理や予防保全用途にも使用される。
事業の特徴として、単体製品の販売だけでなく用途に応じたシステム提案を行う点がある。センサーと制御機器、ソフトウェアを組み合わせたソリューション型の販売形態を取り、特定用途に特化した製品を世界各地域へ供給している。海外売上比率が高く、欧州、北米、アジアに販売網を持ち、地域ごとの規格や用途に対応した製品展開を行っている。
このように同社は防犯、自動ドア、産業用センサー、水質測定など複数のセンシング分野を持つBtoBメーカーであり、特定用途に特化した製品で市場を獲得するグローバルニッチ型の事業構造を持つ企業である。景気動向では設備投資や建設需要の影響を受けやすい一方、社会インフラや安全関連用途を含むため分野ごとの需要が分散している点も特徴となっている。
オプテックスグループ 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 経常利益(百万円) | 純利益(百万円) | 一株益(円) | 一株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 連22.12 | 54,811 | 6,303 | 7,042 | 4,752 | 133.8 | 36 |
| 連23.12 | 56,372 | 5,899 | 6,258 | 4,608 | 129.7 | 40 |
| 連24.12 | 63,269 | 7,121 | 7,749 | 5,689 | 159.9 | 40 |
| 連25.12予 | 65,500 | 7,800 | 7,500 | 6,200 | 174.1 | 50 |
| 連26.12予 | 71,000 | 8,500 | 8,600 | 6,300 | 176.9 | 54 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 決算期 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2022 | 1,669 | -310 | -1,627 |
| 2023 | 2,113 | -782 | -2,259 |
| 2024 | 7,696 | -867 | -3,827 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率(%) | ROA(%) | ROE(%) | PER(倍) | PBR(倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 10.4 | 6.8 | 10.5 | – | – |
| 2024 | 11.2 | 7.8 | 11.4 | 10.2〜15.4 | 1.65 |
| 2025 | 11.9 | 8.5 | 12.4 | 15.02 | – |
出典元:四季報オンライン
投資判断
まず利益規模の推移を見る。2023年は営業利益58億、経常利益62億、純利益46億。2024年は営業利益71億、経常利益77億、純利益56億。2025年予想は営業利益78億、経常利益75億、純利益62億、2026年予想は営業利益85億、経常利益86億、純利益63億となっている。
営業利益は23年から24年で増加し、その後も緩やかな拡大が続く見込みになっている。経常利益も同様に増加基調で推移しており、純利益は46億から56億へ拡大した後、62億前後での推移が想定されている。急激な変動は見られず、段階的に利益規模が拡大している形になっている。
収益性を見ると、営業利益率は10.4%から11.2%から11.9%へと上昇している。売上の拡大とともに利益率も改善しており、採算性は年々改善方向の数値となっている。
資本効率ではROEが10.5%から11.4%から12.4%、ROAが6.8%から7.8%から8.5%へ上昇している。利益率の改善に連動して効率指標も上昇しており、利益増加がそのまま資本効率の改善として表れている。
株価指標では2024年の実績PERは10.2倍から15.4倍のレンジ、PBRは1.6倍、2025年予想PERは15.0倍となっている。収益性の改善に対して評価倍率は大きく変化しておらず、効率指標の上昇と倍率が同時に大きく拡大している状況ではない数値になっている。
全体として、売上拡大に伴い営業利益・純利益ともに段階的に増加し、営業利益率・ROE・ROAはいずれも改善傾向となっている。利益規模の拡大と収益性の向上が同時に進む一方、PERとPBRは一定の範囲に収まっており、数値上は利益成長と評価倍率の変化が連動していない構造が確認できる。
配当目的とかどうなの?
配当面の数値を見ると、予想配当利回りは2025年12月期が2.02%、2026年12月期が2.18%となっている。水準としては極端に高い利回り帯ではなく、中位程度の利回り水準に位置している数値になっている。
利益との関係を見ると、純利益は2023年46億から2024年56億へ増加し、2025年62億、2026年63億予想と拡大基調で推移している。営業利益も58億から71億、78億、85億と段階的に増加しており、利益の増加に合わせて配当も36円から40円、50円、54円へ引き上げられる想定となっている。配当水準は利益拡大と連動している形の数値になっている。
収益性では営業利益率が10.4%から11.2%から11.9%へ改善し、ROEが10.5%から11.4%から12.4%、ROAが6.8%から7.8%から8.5%へ上昇している。利益率と資本効率が同時に改善しているため、配当は利益変動よりも利益水準の拡大に沿った増加となる構造が確認できる。
評価指標ではPERはおおむね10倍台から15倍前後、PBRは1.6倍付近に位置しており、高利回り銘柄の水準ではない一方、成長による利益拡大とともに配当も増加している形になっている。利回りの高さそのものよりも、利益増加に伴う配当の段階的な引き上げが特徴の数値構造となっている。数値のみから整理すると、利回りは中位水準だが利益拡大と連動して配当も増加しており、利回り固定型というより利益連動型の配当構造になっている。
今後の値動き予想!!(5年間)
現在の株価は2,469円で、オプテックスグループは売上548億円から563億円、632億円、655億円予想、710億円予想へと段階的な増収が続いている。営業利益も58億円から71億円、78億円、85億円予想と拡大基調で推移しており、景気敏感な上下動よりも積み上がり型の増益構造に近い動きになっている。純利益も46億円から56億円、62億円、63億円予想と増加しており、利益規模は緩やかに拡大している。
収益性では営業利益率が10.4%から11.2%から11.9%へ改善しており、ROEも10%台前半から12%台へ上昇、ROAも6%台から8%台へ改善している。利益率と資本効率が同時に上昇しているため、単なる市況回復ではなく採算性の改善を伴った増益構造の数値になっている。
良い場合は、防犯・自動ドア・FA向け需要が安定的に拡大し営業利益率が12%台前半で定着、ROEが13%前後まで改善するシナリオである。評価がやや見直されると5年後の株価は3,200円から4,200円程度まで上昇する可能性がある。急騰型ではなく業績拡大に沿った緩やかな上昇トレンドになりやすい。
中間の場合は、設備投資や建設需要の変動に合わせて利益が増減しながら横ばい圏で推移するシナリオである。営業利益率は11%前後、ROEは11%台付近で安定し、評価は現在と近い水準に収まる。この場合5年後の株価は2,200円から3,000円程度のレンジで推移しやすく、配当を含めた安定推移のボックス相場になりやすい。
悪い場合は、設備投資減速により営業利益率が10%前後へ低下しROEが10%程度まで縮小するシナリオである。評価が保守的になると5年後の株価は1,700円から2,400円程度まで下落する可能性がある。赤字化の可能性は高くないが、評価縮小による緩やかな下落になりやすい。
総合すると現在値2,469円は高成長を織り込んだ水準ではなく、利益成長に応じて評価が調整される価格帯に位置している。大幅上昇より業績の積み上げに沿った推移になりやすく、長期では上下を繰り返しながら水準を変えていくタイプの値動きの銘柄と整理できる。
この記事の最終更新日:2026年2月13日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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