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コムシスホールディングスの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1721】

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株価

コムシスホールディングスとは

株式会社コムシスホールディングスは、東京都品川区東五反田二丁目17番1号に本社を置く持株会社です。設立は2003年9月29日。東京証券取引所プライム市場に上場しており、資本金は100億円です代表取締役社長は田辺 博氏です。
従業員数は連結で17,626名、単独で119名となっています(2025年3月末時点)

2025年3月期の連結売上高は約6,146億円、経常利益は約466億円となっています。
また、同時期の純利益は約300.8億円。総資産は約5,397億円、純資産は約3,809億円です。
平均年齢(単独)は50.9歳、平均勤続年数は約21.1年、平均年収は約940万円です。

事業内容は、情報通信工事/電気設備工事/情報処理関連事業などを手がける子会社の経営管理が中心です。
具体的には、通信キャリア向けの通信インフラ構築・保守(通信鉄塔、光ファイバー敷設、基地局や通信網関連設備など)や、電気設備・電力配電設備、ICTネットワーク構築を含めた設計・施工、メンテナンスを行っています。

さらに、ITソリューション部門ではシステム設計・運用保守や情報処理システム開発、ソフトウェアやソリューション提供なども行っており、社会インフラ系のシステム構築(交通、公共施設など)にも関わっています。

グループには、日本コムシス、サンワコムシスエンジニアリング、TOSYS、NDS、SYSKEN など複数の子会社・関連会社があり、全国/海外も含めて事業展開している体制があります。

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
2023年3月期 563,295 32,104 30,934 19,338 158.8 100
2024年3月期 571,186 39,221 40,396 27,453 228.5 105
2025年3月期 614,631 45,998 46,650 30,076 253.5 115
2026年3月期(予想) 620,000 46,000 47,000 31,700 271.5 120

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業キャッシュフロー(百万円) 投資キャッシュフロー(百万円) 財務キャッシュフロー(百万円)
2023年3月期 20,392 2,398 -2,762
2024年3月期 -54,023 -1,399 28,523
2025年3月期 41,203 -1,595 -31,878

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023年3月期 1.7% 5.5% 2.1%
2024年3月期 2.8% 7.2% 2.7%
2025年3月期 3.0% 6.5% 2.4% 高値平均:16.1倍
安値平均:11.7倍
1.24倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

コムシスホールディングスは、ここ3年の数字を見ると、安定した業績の中で着実に利益を伸ばしている企業です。
売上高は2023年の約5,632億円から2025年には約6,146億円に増加し、営業利益も3,210億円から4,599億円へと伸びています。営業利益率も1.7%から3.0%に改善しており、採算性の高い案件が増えていることが分かります。

純利益も約193億円から300億円規模へと増加しており、通信インフラ工事やITネットワーク関連など、安定した需要が収益を支えています。特に、通信キャリアや公共インフラ関連の仕事が多く、景気に左右されにくいのが強みです。

指標を見ると、ROE(自己資本利益率)は5.5%から6.5%、ROA(総資産利益率)は2.1%から2.4%へと上昇。どちらも健全で安定した経営を示しています。
PERは高値で16.1倍、安値で11.7倍となっており、業界平均(10〜13倍)と比べるとやや高めですが、利益成長が続いていることを考えると、割高というほどではありません。PBRも1.24倍と適正水準で、財務面も堅実です。

総合的に見ると、コムシスホールディングスは「安定成長型の堅実な企業」です。急成長は期待しづらいですが、通信やITインフラという生活基盤を支える事業を中心にしているため、業績のブレが少なく、長期で安心して保有できるタイプの銘柄です。

短期的な値上がり益よりも、安定した配当や中期的な資産形成を目的に投資するのに向いています。下値リスクも小さいため、長期で「安定保有・配当目的」で保有するのが最も適したスタンスだと考えられます。

配当目的とかどうなの?

コムシスホールディングスは、配当目的の投資にも非常に向いている銘柄です。

ここ3年間の配当を見ても、2023年に100円、2024年に105円、2025年に115円と、着実に増配を続けています。さらに2026年の予想では120円と、4年連続での増配を見込んでいます。これは単なる業績連動ではなく、会社として株主還元を重視している姿勢の表れです。

コムシスは通信インフラ工事やITネットワーク整備など、安定した需要が長期的に続く分野を主力としており、景気変動の影響を受けにくい業種です。営業利益率も3%台に改善し、キャッシュフローも安定しているため、減配リスクはかなり低いといえます。

現在の株価を仮に3,500円前後とした場合、115円配当なら**配当利回りはおよそ3.2%**となり、安定配当株として魅力的な水準です。
さらに業績の伸びが続けば、今後も増配の可能性があります。

また、コムシスは無理な事業拡大をせず、手堅い受注を積み上げるスタイルのため、財務体質が非常に健全です。内部留保も多く、長期的に安定した配当を維持できる基盤があります。

まとめると、

  • 配当は安定して増加中
  • 景気に左右されにくく、減配リスクが小さい
  • 利回りも3%前後と堅実

これらの点から、コムシスホールディングスは長期の配当目的で安心して保有できる優良銘柄です。
「値上がり益より安定した配当を重視する投資家」に特に向いています。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価が3,942円のコムシスホールディングス(証券コード1721)について、今後5年間の値動きを「良い場合」「中間の場合」「悪い場合」の3パターンで予想します。

【良い場合】
通信インフラの再整備や5G・6G関連投資が本格化し、公共工事や企業の通信設備投資も拡大。
営業利益率が3%台後半に上昇し、ROEも8%前後を維持。業績の安定成長により、投資家の評価が上がってPERが18倍程度まで上昇する可能性があります。
この場合、株価は5,000円〜5,500円前後まで上昇する見通しです。
配当も増配が続き、年間130円以上の水準となり、配当利回りも高水準を維持できる展開です。

【中間の場合】
通信・ITインフラの需要は堅調に続くものの、コスト上昇や競争激化により利益率の伸びは限定的。
営業利益率は3%前後を維持し、ROEは6〜7%台で安定。PERは現状の水準(12〜14倍)で推移する可能性があります。
この場合、株価は4,000円〜4,300円程度で安定し、配当も120〜125円程度で推移。
大きな値上がりは期待しにくいものの、安定配当目的の長期保有に向く展開です。

【悪い場合】
設備投資の一服や通信インフラ投資の減少、資材・人件費の上昇によって利益率が低下。
営業利益率が2%台前半に落ち込み、ROEも5%前後まで低下。
市場全体の調整やPERの縮小(10倍程度)も重なり、株価は3,000円〜3,400円程度まで下落する可能性があります。
ただし、財務は健全なため、無配や急落リスクは低く、下値では長期投資の買い場になる余地もあります。

【まとめ】

  • 良い場合:5,000〜5,500円
  • 中間の場合:4,000〜4,300円
  • 悪い場合:3,000〜3,400円

コムシスホールディングスは景気に左右されにくい通信インフラ関連企業のため、中間〜良いシナリオ寄りの安定推移が最も現実的と考えられます。

この記事の最終更新日:2025年10月27日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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