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ビーアールホールディングスの株価動向まとめ 最新決算と今後の株価予想【1726】

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株価

ビーアールホールディングスとは

株式会社ビーアールホールディングスは、広島市東区光町二丁目6番31号に本社を置く建設系の持株会社です。設立は2002年9月27日で、創業は1948年にさかのぼります。資本金は約48億円、東京証券取引所プライム市場に上場しており、連結従業員数はおよそ600名規模の企業です。

事業内容としては、グループ全体で主に建設関連事業を中心に展開しています。プレストレストコンクリート(PC)構造物、特に橋梁の設計や施工を行うほか、建築・土木の各種工事も手掛けています。加えて、PC製品やコンクリート二次製品の設計・製造・販売も行っており、これらが収益の柱となっています。

また、情報システム関連のソフトウェア開発や情報処理業務もグループ内で行っており、不動産の賃貸管理事業も展開しています。持株会社としては、これら子会社の経営管理を通じてグループ全体の経営戦略を統括しているのが特徴です。

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
2023年3月期 36,022 1,636 1,624 1,025 22.6 12
2024年3月期 40,259 2,062 2,036 1,353 29.8 14(特)
2025年3月期 40,770 1,953 1,880 1,268 28.3 15
2026年3月期(予想) 41,000 2,000 1,900 1,300 28.7 16

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

年度 営業キャッシュフロー(百万円) 投資キャッシュフロー(百万円) 財務キャッシュフロー(百万円)
2023年3月期 -5,702 -76 6,173
2024年3月期 231 -443 208
2025年3月期 48 -1,448 1,264

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023年3月期 4.5% 7.4% 2.5%
2024年3月期 5.1% 9.4% 3.1%
2025年3月期 4.7% 8.4% 3.0% 高値平均:14.3倍
安値平均:11.7倍
1.02倍

出典元:四季報オンライン

投資判断

ビーアールホールディングスは、安定した業績と堅実な財務体質を持つ建設系の中堅企業です。
売上高は2023年3月期の約360億円から2025年3月期には約408億円まで伸びており、緩やかに成長しています。営業利益は16億円から19億円台を維持し、営業利益率も4.5%から4.7%と安定した水準です。建設業界では5%前後が平均的なため、ほぼ標準的な収益性といえます。

純利益もおよそ10億円台後半を維持しており、一株益(EPS)は28円前後と安定しています。株価指標ではPERが高値平均14倍、安値平均11倍と割高感がなく、業界平均に近い水準です。PBRも1.02倍で、資産価値に見合った評価を受けています。

ROEは8〜9%台で推移しており、建設業平均よりやや高めです。ROAも3%前後と資産効率が良好で、自己資本比率も高く財務の健全性が目立ちます。営業キャッシュフローも2024年以降はプラスを確保しており、資金面でも安定しています。

総合的に見ると、ビーアールホールディングスは急成長を狙う銘柄ではないものの、着実な利益と安定した配当を続けており、リスクが低い堅実な投資先といえます。特に配当収入を目的とした中長期保有に向いている企業です。

配当目的とかどうなの?

ビーアールホールディングスは、配当目的の投資先として非常にバランスが取れた銘柄といえます。

まず、ここ数年の配当推移を見ると、
2023年に12円、2024年に14円(特別配当含む)、2025年に15円、2026年予想で16円と、毎年のように増配傾向にあります。
減配の心配が少なく、配当政策が安定している点は魅力です。

さらに、EPS(1株益)は28円前後で推移しており、配当性向はおよそ50%前後と無理のない範囲。
つまり、利益の半分を株主に還元する健全な水準であり、業績が多少上下しても配当を維持できる余力があります。

ROE(自己資本利益率)も8〜9%台を維持しているため、資本効率も良好。
キャッシュフローも安定しており、財務面から見ても配当の持続性は高いと判断できます。

結論として、ビーアールホールディングスは高配当ではないものの、安定配当・増配基調の「配当目的向け中堅株」です。
長期的に安定したインカムゲインを得たい投資家にとって、分散ポートフォリオの一角として十分に適しています。

今後の値動き予想!!(5年間)

ビーアールホールディングス(現在値336円)は、堅実で安定した建設系の中堅企業です。ここ数年の業績は安定しており、配当も毎年増配傾向にあります。営業利益率はおよそ4〜5%台で推移しており、ROEも8〜9%と比較的高めです。PERはおおよそ11〜14倍、PBRは約1倍と、株価指標的にも妥当な水準です。

今後5年間の株価を考えると、景気動向や公共投資の動きによって大きく変わる可能性がありますが、以下のような3つのシナリオが考えられます。

良い場合は、公共事業の拡大やインフラ需要の増加などで業績が上向き、EPSや配当も伸びていくと見られます。この場合、株価は450円から500円程度まで上昇する可能性があります。現在の336円から見て30%以上の上昇余地があります。

中間の場合は、業績が現状維持または緩やかな成長を続け、EPSも30円前後、配当は少しずつ増えると想定されます。この場合、株価は360円から400円ほどで推移する可能性があり、現在値よりやや上向きの安定的な展開になるでしょう。

悪い場合は、建設需要の減少や原材料コストの上昇などで利益が落ち込み、EPSが低下するケースです。その場合、株価は280円から300円ほどまで下がる可能性があります。

総合的に見ると、ビーアールホールディングスは急成長を狙う銘柄ではなく、安定した配当を重視する投資家に向いた中長期保有型の企業です。大きな値上がりは期待しにくいものの、配当と安定性を重視する人にとっては、堅実な投資先といえます。

この記事の最終更新日:2025年10月28日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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