株価
豊田合成とは

豊田合成で、トヨタ系の合成樹脂・ゴム部品メーカーです。内外装部品やエアバッグを主力とし、自動車の安全性・快適性に関わる製品を幅広く手掛けています。ゴム・樹脂の材料技術を強みに、新素材や環境対応製品の開発にも注力している企業です。
愛知県清須市に本社を置く輸送機器・電気機器メーカーで、トヨタグループの主要企業の一つです。社名の読みが「とよだ」である点が特徴的で、トヨタ自動車以外のメーカーにも製品を供給するグローバルサプライヤーです。1949年にトヨタ自動車のゴム研究部門が独立して創業し、1973年に現在の社名へ変更されています。
事業内容は自動車部品が中心で、セーフティシステム、内外装部品、機能部品、ウェザストリップの4分野で構成されています。セーフティシステムではエアバッグやステアリングホイールを展開し、同社の主力事業となっています。内外装部品ではインストルメントパネルやコンソール、ラジエータグリルなどを製造し、車両のデザイン性や快適性に貢献しています。
機能部品分野では燃料系部品やホース、エンジン関連部品などを手掛けており、車両の基本性能を支える重要部品を供給しています。ウェザストリップ製品ではドアや窓周りの密閉部品を製造し、防水・防音性能に関わる分野で強みを持っています。売上構成はセーフティシステム約39%、内外装約33%、機能部品約17%、ウェザストリップ約11%となっており、バランスの取れた事業ポートフォリオを持っています。
製品としては、エアバッグ各種、ステアリングホイール、インストルメントパネル、コンソールボックス、ラジエータグリル、ウェザストリップ、燃料ホース、ブレーキホースなど、自動車のほぼ全域に関わる部品を展開しています。またLEDチップやLEDランプなどの光関連製品や、水素関連製品など次世代分野にも取り組んでいます。青色LEDの開発・実用化に関わった実績もあり、技術力の高さが特徴です。
さらに特機分野として、携帯電話筐体や空気清浄機部品、建設機械・産業機械部品、住宅関連製品なども手掛けており、自動車以外の分野にも事業を広げています。グローバル展開も積極的で、北米、欧州、中国、アジアなど世界各地に生産・販売拠点を持ち、海外売上比率も高い構造です。トヨタグループの中核サプライヤーとして安定した需要基盤を持つ一方、自動車生産の動向や電動化の進展に業績が左右される特徴があります。
生産・開発拠点は愛知県を中心に全国および海外に広がっており、技術センターや工場を通じて開発から量産まで一貫体制を構築しています。近年はゴム・樹脂の新素材開発やリサイクル技術、環境対応製品の開発にも注力し、カーボンニュートラルへの対応を進めています。
総じて、豊田合成はゴム・樹脂技術を基盤に、自動車の安全・快適・環境分野を支える総合部品メーカーであり、トヨタグループの中核企業として安定性と技術力を併せ持つ企業です。今後は電動化や環境対応への適応、新分野の成長が重要なポイントとなります。
豊田合成 公式サイトはこちら直近の業績・指標
| 年度 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 税前利益(百万円) | 純利益(百万円) | 1株益(円) | 1株配当(円) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 21.3 | 721,498 | 36,479 | 37,301 | 35,205 | 272.0 | 60 |
| 22.3 | 830,243 | 34,172 | 37,696 | 23,352 | 180.4 | 60 |
| 23.3 | 951,877 | 35,069 | 35,323 | 16,004 | 123.6 | 60 |
| 24.3 | 1,071,107 | 67,703 | 71,801 | 51,454 | 400.2 | 95 |
| 25.3 | 1,059,798 | 59,844 | 59,168 | 36,331 | 286.0 | 105 |
| 26.3予 | 1,075,000 | 64,000 | 67,000 | 44,800 | 352.1 | 110 |
| 27.3予 | 1,120,000 | 70,000 | 74,000 | 50,000 | 392.9 | 110〜120 |
出典元:四季報オンライン
キャッシュフロー
| 年度 | 営業CF(百万円) | 投資CF(百万円) | 財務CF(百万円) |
|---|---|---|---|
| 2023 | 53,973 | -31,952 | -28,558 |
| 2024 | 128,368 | -40,686 | -53,066 |
| 2025 | 92,011 | -71,823 | -50,680 |
出典元:四季報オンライン
バリュエーション
| 年度 | 営業利益率(%) | ROA(%) | ROE(%) | PER(倍) | PBR(倍) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 3.6 | 1.8 | 3.5 | – | – |
| 2024 | 6.3 | 5.5 | 9.8 | – | – |
| 2025 | 5.6 | 3.9 | 6.6 | 高値平均13.5 / 安値平均9.0 | 1.09 |
出典元:四季報オンライン
投資判断
営業利益は677億→598億→640億予想と、一度減益した後に回復見込みとなっており、完全な成長トレンドではなく上下を伴う推移になっている。経常利益も718億→591億→670億予想と同様に減少後の回復、純利益も514億→363億→448億予想と減益後に戻す形で、安定成長というよりは景気やコスト環境に影響される動きになっている。
営業利益率は3.6%→6.3%→5.6%と改善後にやや低下しているが、依然として5%台を維持しており、自動車部品メーカーとしては標準〜やや上の水準。ROEは3.5%→9.8%→6.6%と一時的に高まった後に低下しており、資本効率は改善したものの安定して高いとは言いにくい。ROAも1.8%→5.5%→3.9%と同様の動きで、収益性は改善したがやや波がある。
バリュエーションはPER9.0倍〜13.5倍、PBR1.0倍前後と極端な割安でも割高でもない中間的な水準にある。PBRが1倍付近ということから、資産価値に対して妥当評価に近く、市場は成長性よりも安定性を重視して評価している状態といえる。
総合すると、この会社はトヨタグループの中核サプライヤーとして一定の安定性を持ちながらも、利益は景気や原材料価格の影響を受けやすく、完全な安定株ではない「準安定型の循環株」に位置する。収益性は改善しているが、ROEが安定して高水準に定着しているわけではないため、成長株としての評価は受けにくい。
投資判断としては、極端な割安感はないが安定性と一定の収益力を評価する銘柄であり、ディフェンシブ寄りの自動車部品株という位置付け。大きな上昇を狙う銘柄ではないが、業績が安定して推移する前提であれば中長期でじわじわ評価されるタイプ。一方で自動車市況悪化時には利益が落ちやすいため、完全な守りの銘柄ではなく、あくまで「安定寄りの循環株」として見るのが適切です。
配当目的とかどうなの?
配当目的で見ると、この銘柄は「中間的で無難な安定配当株」という位置付けになる。予想配当利回りは26,27年度ともに約2.1%と、日本株平均並みで高配当株ではないが、極端に低い水準でもない。インカム狙いとしてはやや物足りないが、安定性を重視するなら選択肢には入る水準です。
配当の推移は60円→60円→60円→95円→105円→110円予想と、直近で明確に増配している点は評価できる。特に赤字期や低収益期を乗り越えて増配しているため、株主還元姿勢は比較的しっかりしている企業といえる。
利益面では純利益514億→363億→448億予想と一度落ちた後に回復しており、業績は完全な成長型ではなく景気に連動する循環型。営業利益率も5〜6%台と中程度であり、高収益企業ではないが安定はしている。ROEも6〜9%程度で、資本効率は改善傾向だが突出して高いわけではない。
キャッシュフローは営業CFが大きく安定している一方で、投資CFも大きく、設備投資や開発投資に資金を回している構造。そのため配当性向を大きく引き上げる余力はあるが、企業としては成長投資を優先するバランス型の資金配分になっている。
またPBR1.0倍前後という水準からも分かる通り、市場からは「安定企業だが成長性は限定的」という評価を受けている。PERも9〜13倍レンジで、割安感はあるが大きく評価が切り上がるタイプではない。
総合すると、この銘柄は高配当株ではなく、減配リスクは比較的低い一方で、業績は景気に連動して上下しやすく、株主還元は安定寄りの性格を持っています。配当目的としては守りの銘柄に位置付けられます。高利回りを狙うメイン銘柄にはなりにくいものの、ポートフォリオの安定枠として組み込むことで、配当のブレを抑える役割は十分に期待できます。
今後の値動き予想!!(5年間)
現在の株価は5,091.0円で、豊田合成は売上7,214億円から1兆700億円規模まで拡大した後、1兆600億円前後で推移し、1兆1,200億円予想へと再び成長が見込まれている。事業規模は明確に拡大しているが、自動車市場の影響を強く受けるため直線的な成長ではなく、景気に応じて増減する推移となっている。
営業利益は350億円前後から670億円まで大きく伸びた後、590億円へ減少し、640億円予想と回復見込みではあるが、やはり景気循環の影響を受ける構造になっている。営業利益率も3.6%から6.3%へ改善後、5.6%へやや低下しており、収益力は改善しているものの高収益企業と比べると中位水準に留まる。ROEも3%台から9%台へ改善後、6%台まで低下しており、資本効率も景気に左右されやすい。
良い場合は、自動車生産回復とエアバッグ・内外装部品の需要増加により利益率が6%台後半〜7%台まで上昇し、ROEも10%前後まで改善するシナリオである。PBRが1.2倍〜1.4倍程度まで見直されると、評価修正が中心となり5年後の株価は6,000円から8,000円程度まで上昇する可能性がある。緩やかに上昇トレンドを描く形になりやすい。
中間の場合は、利益が景気に応じて上下しながら横ばい圏で推移するシナリオである。営業利益率は5%台、ROE6%前後で安定し、評価はPBR0.9倍から1.1倍の範囲に収まる。この場合5年後の株価は4,500円から6,000円程度のレンジで推移しやすく、配当を含めた安定運用型の値動きになる。
悪い場合は、自動車市場の減速やコスト増により利益率が4%台まで低下し、ROEも5%前後へ低下するシナリオである。評価がPBR0.7倍から0.9倍へ縮小すると、5年後の株価は3,000円から4,500円程度まで下落する可能性がある。赤字リスクは低いが、景気敏感株として評価縮小の影響を受けやすい。
総合すると現在値5,091円は成長期待よりも安定性を織り込んだ価格帯であり、大幅な上昇よりも業績に応じたレンジ推移になりやすい銘柄である。配当も一定水準で継続されるため下値は比較的固いが、上昇は業績改善と評価修正に依存する。長期では景気循環に沿って上下を繰り返しながら、徐々に水準を切り上げていくタイプの値動きと整理できる。
この記事の最終更新日:2026年3月1日
※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。

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