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愛知時計電機(7723)の株価は割安?決算推移・配当・今後5年の株価予想

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株価

最新(2026-03-13)
3,030.00
前日比 -30.00(-0.98%)

愛知時計電機とは

愛知時計電機は、ガス・水道メーターを主力とする精密計測機器メーカーであり、都市ガス会社や自治体を主要顧客として安定した事業基盤を持つ企業である。本社は愛知県名古屋市熱田区にあり、流体計測技術を核とした計測機器関連事業を中心に展開している。

家庭用から産業用まで幅広い分野の計測機器を手掛けており、ガス・水道インフラ分野では国内有力メーカーの一つとして知られている。同社は1893年に愛知時計製造合資会社として創立され、もともとは機械式時計メーカーとして発展してきた歴史を持つ。明治から昭和初期にかけて時計製造で培った歯車加工や精密機械技術を基盤に、機械・電機・化学などの分野へ事業を広げた経緯がある。

戦前には航空機やエンジン製造にも関わるなど事業領域を拡大し、その後派生部門は愛知化学工業(現在のアイカ工業)や愛知航空機(現在の愛知機械工業)として分離独立した。1949年には企業再建整備法に基づき新会社として再出発し、同年に名古屋証券取引所に上場、1961年には東京証券取引所市場第一部にも上場した。

時計事業は1993年に撤退したが、長年培ってきた精密加工技術を活かし計測機器メーカーへと事業転換を進めた。現在はガス関連機器、水道関連機器、民需センサー・システム、計装関連事業などを柱としている。

ガス関連機器では都市ガスやLPガス向けの各種ガスメーターを開発・製造しており、長期間にわたり正確な計量を維持できる構造設計や高い製造品質が強みとなっている。またガス使用量などのデータをクラウドで管理・配信するサービス「アイチクラウド」を提供し、ガス会社の業務効率化や合理化にも貢献している。

水道関連機器では家庭用の小型水道メーターから産業用の大型水道メーター、電磁式水道メーターまで幅広い製品を展開している。ビルや商業施設向けの温水メーターや熱量計なども提供しており、インフラ分野の料金計測の公平性や安全性を支える役割を担っている。更新需要が継続的に発生する分野であることから、比較的安定した市場が形成されている点が特徴である。

民需センサー・システム分野では、工場設備や各種装置向けの流量計・流量センサーの開発・製造を行っている。工場のエア使用量を測定する流量計や血液透析装置に組み込まれる流量センサーなど、用途は多岐にわたる。

これらの製品はエネルギーの有効利用や生産効率向上、品質管理の高度化などに寄与している。また計装分野では上下水道施設や農業・工業用水設備において、水位や流量、水質などのデータを基にした監視・制御システムの設計、施工、保守まで一括したサービスを提供し、ライフラインの安定運用に貢献している。

さらに同社は将来の水素社会を見据え、水素用超音波流量計や水素ガスメーターの研究開発を進めているほか、水道スマートメーターのデータ活用に関する研究にも取り組んでいる。高齢者単身世帯の生活パターン変化を検知する技術など、社会課題解決につながる新たなサービス開発も進めている。

近年は一般民需向けセンサー事業の強化にも取り組んでおり、インフラ中心の事業構造から成長分野への展開を図っている。このように愛知時計電機は、長い歴史の中で培ってきた精密加工・計測技術を基盤に、ガス・水道インフラ向けの安定需要を軸としながら、新しいエネルギー分野やIoT関連サービスへの展開を進めている計測機器メーカーである。

愛知時計電機 公式サイトはこちら

直近の業績・指標

年度 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 経常利益(百万円) 純利益(百万円) 一株益(円) 一株配当(円)
連21.3* 46,225 3,002 3,298 2,987 194.7 43.3特
連22.3* 46,483 3,287 3,814 2,789 181.4 42.7
連23.3 50,160 3,980 4,654 3,458 225.4 55記
連24.3 51,225 3,617 4,265 3,174 206.9 64
連25.3 54,286 3,940 4,764 3,533 229.9 75
連26.3予 57,000 4,600 5,000 3,700 240.2 90
連27.3予 60,000 4,800 5,200 3,800 246.7 92

出典元:四季報オンライン

キャッシュフロー

決算期 営業CF(百万円) 投資CF(百万円) 財務CF(百万円)
2023 1,876 -683 -828
2024 1,742 -1,092 -1,176
2025 1,856 738 -1,347

出典元:四季報オンライン

バリュエーション

年度 営業利益率 ROE ROA PER(倍) PBR(倍)
2023 7.9% 9.0% 6.1%
2024 7.0% 7.1% 5.1%
2025 7.2% 7.5% 5.6% 10.6(高値平均)
6.7(安値平均)
0.93

出典元:四季報オンライン

投資判断

愛知時計電機は、提示された数値だけで見ると安定成長型の中堅バリュー株と判断できます。売上は512億円から542億円へ拡大し、さらに570億円、600億円予想と緩やかな増収が続いており、インフラ関連需要を背景に事業規模は着実に拡大しています。急成長企業ではありませんが、安定需要を持つ企業らしい堅実な成長トレンドにあります。

利益面では営業利益は36億円から39億円へ増加し、46億円、48億円予想と緩やかな増益が続いています。経常利益も42億円から47億円、50億円、52億円と順調に拡大しており、純利益も31億円から35億円、37億円、38億円と安定的に積み上がる見通しです。このように利益水準は大きく変動せず、着実に伸びている点は評価できます。

収益性を見ると営業利益率は7.9%から7.0%、7.2%と大きな変動はなく、製造業としては中程度の水準で安定しています。ROEも9.0%から7.1%、7.5%とやや低下した後に持ち直しており、資本効率は高くはないものの一定水準は維持しています。ROAも6.1%から5.1%、5.6%と安定しており、資産を使った利益創出力は比較的堅実な企業といえます。

バリュエーション面では2025年実績PERが高値平均10.6倍、安値平均6.7倍と割安圏で推移しており、PBRも0.9倍台と資産価値に近い水準です。このことから市場は高成長を期待しているわけではなく、安定企業として評価している可能性が高いです。

総合的に見ると、売上と利益は緩やかに成長し収益性も安定している一方で、評価は低めに抑えられている典型的な安定バリュー株です。大きな成長余地は限定的ですが下値余地も比較的小さく、配当を受け取りながら長期で保有するタイプの投資に向いている銘柄と判断できます。

配当目的とかどうなの?

愛知時計電機は配当目的としては比較的魅力のある中配当安定株と判断できます。予想配当利回りは連26.3で3.72%、連27.3で3.26%と、日本株の中ではやや高めの水準にあります。4%超の高配当株ほどではありませんが、安定需要のインフラ関連企業でこの利回り水準は一定の魅力があります。

業績面を見ると、純利益は31億円から35億円、37億円、38億円予想と緩やかに増加しており、利益成長とともに配当も75円から90円、92円と増配傾向にあります。このように利益と配当が連動している点は評価でき、無理な配当ではなく業績に裏付けられた配当政策と考えられます。

また営業利益率は7%前後で安定し、ROEも7〜9%台と極端に低いわけではなく、資産性の高い事業構造であることから配当の継続性も比較的期待しやすい企業といえます。PERも6.7倍〜10.6倍、PBRも0.9倍台と割安圏にあるため、株価下落による利回り低下リスクも比較的小さいと考えられます。

一方で急成長企業ではないため、配当利回りが大きく上昇するような爆発的な増益は期待しにくく、利回りは3%前後で安定する可能性が高い銘柄です。キャピタルゲイン狙いというよりは、配当を受け取りながら緩やかな株価上昇を待つ長期投資向けの銘柄といえます。

総合的に見ると、愛知時計電機は配当目的としては十分検討できる水準であり、高配当株と安定株の中間的なポジションの銘柄です。大きな減配リスクは低そうですが、大幅な利回り上昇も期待しにくいため、分散投資の一角として組み入れるタイプの配当株と判断できます。

今後の値動き予想!!(5年間)

現在の株価は3,030円であり、この水準から考えると愛知時計電機はガス・水道メーターという安定需要分野を主力とする企業で、業績は大きく崩れにくい一方で急成長もしにくい典型的な安定成長株といえます。

売上は512億円から542億円、さらに570億円、600億円予想と緩やかな増収が続いており、営業利益も36億円から39億円、46億円、48億円と着実に伸びる見通しです。このような業績推移から株価も大きなトレンドでは緩やかな上昇もしくはレンジ推移になりやすいと考えられます。

良い場合は、水道・ガスメーターの更新需要やスマートメーター導入拡大などにより売上が650億円規模まで拡大し、営業利益も55億円前後まで成長するケースです。利益率も改善しROEが9%台まで上昇すれば市場評価が見直され、PERが13倍から15倍程度まで上昇する可能性があります。この場合、5年後の株価は3,800円から4,500円程度まで上昇するシナリオが考えられます。

中間の場合は、売上が600億円前後で安定し営業利益も45億円から50億円程度の水準で推移するケースです。インフラ関連需要は安定しているため業績は大きく崩れにくく、PERも現在と近い10倍から12倍程度で推移する可能性が高いです。この場合の株価は大きく上昇することも大きく下落することもなく、2,800円から3,400円程度のレンジで比較的穏やかな値動きになる可能性があります。配当を受け取りながら横ばい推移になる典型的な安定株のパターンです。

悪い場合は、原材料費の上昇や設備投資需要の鈍化などにより売上が550億円前後で伸び悩み、営業利益も40億円前後まで低下するケースです。ROEも6%台まで低下すれば市場評価が弱まり、PERが7倍から8倍程度まで低下する可能性があります。この場合は株価が2,200円から2,600円程度まで下落するシナリオが考えられます。

まとめると、愛知時計電機は安定需要を背景に大きな下落リスクは限定的な一方で、爆発的な上昇も起きにくい銘柄です。5年間の株価イメージとしては、良い場合3,800円から4,500円、中間の場合2,800円から3,400円、悪い場合2,200円から2,600円程度のレンジで推移する可能性が考えられます。配当を受け取りながら緩やかな値動きを想定する長期投資向きの銘柄といえます。

この記事の最終更新日:2026年3月14日

※本記事は最新の株価データに基づいて作成しています。


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